表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜を待つ  作者: 氷桜 零
王国編
16/37

12夜


翌朝、リカルド様に、ヴィラーシュ様と繋ぎを取ってもらうことにした。


「…すぐに来るらしい。」


「えっと、仕事とか、大丈夫なんでしょうか?」


「まあ、何とかするだろ。」


心なしか、リカルド様は遠い目をしていた。


昼食が終わって、のんびりとしていた頃、ヴィラーシュ様の来訪を告げられた。


私とリカルド様とヴィラーシュ様の3人になってから、昨日知り得た情報と、推測、対策について話した。

彼らは、途中からどんどん顔色を悪くしていた。


まあ、王都が壊滅するかも、と言ったら誰でもそうなるか。


「白火を使える人はいますか?」


「10人前後はいるから、それは心配ないよ。」


「そういえば、霊園の管理者もキャロラインを闇属性認定したのも、副神官長だったな。」


リカルド様が、ボソッと呟いた。


「確かに、そうだった!」


「後は、瘴気の件は、お2人で鎮静化してみてください。王城と貴族街さえ何とかなれば、精霊の呼び込みは、こちらでします。」


「どうやって、鎮静化すればいいんだ?」


「昔、神官が使っていた詠唱をお教えします。」


「わかった。なら、その方法でいこうか。」


細かい打ち合わせと、段取りをした後、ヴィラーシュ様はリカルド様を連れて、急いで王城に帰っていった。




ーーーーー


結局、その日、リカルド様は帰って来なかった。

邸の侍従長に聞いたら、しばらく泊まり込みになると言っていた。


この件は、数日以内には、解決するだろう。

片付いたら、久しぶりに彼らに会いにいこう。

時々見てはいたものの、会いには行っていなかったから。


リカルド様たちが忙しくしている中、私は邸の手伝いをしながら、のんびりと過ごしていた。


リカルド様が、王城に泊まり込んでから、4日経った今日の夕方。


非常にお疲れなご様子で、リカルド様が帰宅した。

王都の空気が変わったので、失敗の心配はしていなかった。


「お疲れ様でした。」


「ああ、疲れた…。あー話は明日でもいいか?」


「いつでも構いません。」


「悪い。先に休む。」


リカルド様は、ふらふらと自室に戻っていった。


リカルド様が頑張ったことだし、特別に、精霊を呼び込んであげよう。




深夜になると、私は再び、時計塔に来ていた。


以前来た時より、ずっと瘴気が薄くなっている。

ヴィラーシュ様とリカルド様は、魔法の適正が高いようだ。



さて、始めよう。



さあ、愛しい子よ、可愛い我が子よ

こちらへおいでよ 遊びましょう

お寝坊さんも、さあ起きて

ここは、私たちの世界

あなたたちの遊び場

さあ、一緒に遊びましょう



声と精霊力を使って、精霊界から精霊を呼ぶ。


地上と精霊界を一時的に結びつけて、次元の扉を開けると、勢いよく精霊たちが飛び出してきた。


〈わあー闇の王さまだ!〉


〈もっと、ご褒美ちょうだい!〉


〈遊ぼ!遊ぼ!〉


初めに小さい手のひらサイズの子たちが、ワラワラと集まってきた。

その次は、子どもサイズの子たち。


ある程度集まったら、精霊界と接続を切る。



私は、子どもたちの望むまま、一晩中遊び倒した。


さすがに、私も疲れた。


私は、子どもたちに、この地の調和を頼んでから、邸に戻ったのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ