第13話 一生忘れない失敗、忘れ物①
生徒会に入って2回目の旗上げ。私は重大なミスを犯したことに気付いた。
リボンが、ない。
探してもない。きっと家にあるのだろう。
私は気づかないふりをすることにした。しかし、私の席は前から2番目。いつか声をかけられる。
びくびくしながらも職員室に向かった。
他の子と話していたとき、厳しいと言われる体育の先生にあった。
挨拶は返してくれたが、最後に「ーー、リボン」。私ははっとしたふりをした。駄目だ。授業の時先生に言わなければならない。
1時間目は体育だが、テストも近いので教室で授業となった。運が悪かった。
担当の先生は、面接の時に理不尽なことを言った生徒指導、体育の先生だった。
私の、前の男子もネクタイを忘れていたが軽く流されていてホッとした、しかしここからが悪夢の始まりだった。
「先生。リボンを忘れました。」
「え、お前生徒会だろ?なんで忘れるんだよ。」
「すみません。これからは気を付けます。忘れないようにします。」
「いや、前生徒会を持ち上げさせてくれって話したよな?これからどうするんだ?親御さんに持ってきてもらうことはできないのか?」
「はい。次からは絶対に忘れません。」
「いや、今日が本番なんだよ。これからどうするんだ?」
今日は本番でもなんでもない。言っている意味が分からなかったし、思ったよりも話が長引いた。これから気を付ける、のではだめなのかと一生懸命考えたが、やはり分からなかった。
「職員室に行って貸してもらうことは、、、」
「ダメに決まってるだろ。そんなことしたらたくさんの人が来てしまうだろ。」
言葉を遮られた。私だってこれは違うと思った、でもほかにどういえばいいのか分からなくて泣きたくなった。リボンはあってもなくても授業には関係ない、教科書は忘れていないんだから。ここまででいいじゃないか、人間完璧にはできていない。
「ところで、お前このクラスで活躍しているか?」
先生が何を言いたいのか瞬時に理解できた。私としては活躍していると思う、クラスで一番勉強できるのは私だし、たくさんの人に勉強を教えている。恐らく先生は呼びかけをしていない、ということを責めたいのだろう。
では生徒会になったのになぜ私が呼びかけをしていないのか?
呼びかけをする必要がないほどみんながちゃんとしているからだ。
同じクラスのもう一人の生徒会は代議員で、最初からしていた。そのため続けていても違和感はないし、最近は担任の前で呼びかけをしたりして評判を挙げていた。
勉強ができている、活躍できていると自分でいうのはおかしいだろう、だから。
「、、、いいえ。」
「そうだよな。職員室ではお前の噂をあまり聞かない。それに比べてもう一人の生徒会はちゃんとしている。本当によく頑張っている。お前はどうなんだ?」
「すみません、これからはします」
話がずれてきていると思った。そして私がどれだけ頑張っているのか知らないくせに、と思った。
あとから思ったが、「このままで受けさせてください」と言うべきだったのかもしれない。
もうすぐチャイムが鳴るからか、次からはちゃんとしろよ、で終わった。
やっと解放された、と思ったが、甘かった。




