第12話 みんな、ハッピーエンドに慣れすぎている
なぜだろう、私が強く責められ続けるのは。過去の失敗を持ち出されて、消えたいという気持ちが強くなるのも。分かっているのに。傷つくことにも、もう慣れたのに、苦しい。
良い子を演じても、悪者にされ続ける。
もう、疲れた。
この世界が、大嫌い。でもそれ以上に、自分が嫌い。
礼儀正しくしても、そうじゃない人の好感度のほうが上。努力しても報われない。
今までの行動だって忘れられて逆ギレされる。
過程なんて意味がない、だってみんな結果しか見ないから。
みんなの心はまだ幼いまま。もう小学校でないことを分かっていない。お楽しみ会がしたいって言ってるけど私は勉強がしたい。
みんな、ハッピーエンドに慣れすぎている。
いつか自分は報われる、自分の第一志望に行ける。
そう思って疑っていないんだ。
私が外や学校でどんなに良い子を演じていい行動をしているのかも知らないくせに。
「あなたは悪い。いい子であって欲しかった」なんて。
私だって昔は、認めてもらいたくて頑張った。でも、その時母は私の努力を否定した。誰かと比べた。そして、私は完璧を目指すようになった。なれないくせにね。
今の私に必要ないものは家庭環境。もし父や母がいなかったら、どんなにホッとするだろう。本当の意味で人生を生きることができるだろう。
今のままじゃ家を出る前に私の心が完全に壊れる。お金もない。
大丈夫、きつい言葉を言われても。大丈夫。ゴミのほうが私よりも良いと言われても。大丈夫。涙を流す必要もない。分かってる。勉強の時間を邪魔されても、過去の失敗を責められても。憎悪を向けられてこんなに苦しいのはなぜ?涙が止まらないのはなぜ?




