表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RE:HUB  作者: 歪んだ部屋
26/41

第二十六章 助けて

続きです。

 麻衣子さんが帰った後の、誰もいない静かな病室。スマホを音声認識で画面を開く。


 『リハビリ、どう?無理しないでね。』

  『今日は寒いから体を冷やさないようにね。』

  『また落ち着いたら話したいな。』


 悠人くんからの未読メッセージがいくつも並んでいた。

 彼の優しさに触れるたびに、胸が痛む。


(悠人くんは、いつも私のことを気遣ってくれる……でも、だからこそ)


 それが重荷に感じる自分が許せなかった。自分では何もできず、ただ優しさを受け取るだけの存在でいることが、耐えられなくなっていた。そして、友人がいなくなってしまったこと、自分もまたいつそうなるか分からない事で頭がいっぱいだった。


(これ以上、彼に迷惑をかけたくない。あんな風な別れを、もう見たくない)


 その夜、一人で窓の外を見つめていた。冷たい夜風がガラス越しに感じられる。


「悠人くん……」

 そう呟くと、スマホを手に取り、彼にメッセージを送る。


『少しだけ時間を作ってほしいです。話したいことがあるの』

 送信ボタンを押した瞬間、胸がきゅっと締めつけられるようだった。

 数分後、返信が届いた。

『もちろんだよ。どこで会う?』

 彼の返事はいつも優しい。それが今の私にはただ、痛い。

 深く息を吐き、スマホをそっと置く。

 その夜は、静けさの中で眠れないまま、朝を迎えることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ