ダンジョンのタマゴ
ダンジョンコアのタマゴ
４階層は、湿地＆沼地だったみたいだ？！何故なら 入口から見渡す限り、デッカい、ウォーターリーパーが 蠢いていいたから。
鳴き声？は、空気が震えるほどで 隙間なくビッシリと、カエルだらけだった。
ボクは、ビッシリな生きモノは カンベン！なタイプだ。多分。
なので、４階層は ストーンゴーレム２８号で、階層入口から ボス部屋前の セーフティゾーンまで飛んだ。そして ボス部屋では、マジックシールドを 分厚くかけて、入口から ファイアフレイムを、MAXスロットルで ブチかました。熔鉱炉か 火山のマグマかの様な、ボクの全力を浴びて 諸にゾウの様な、デッカい ウォーターリーパー等は、炭も残らず 殲滅された。
ドロップした、宝箱には 猛毒の罠があったのだけど、魔剣グラムで 後ろから 真っ二つに成敗してやった。中には 淡水真珠の、ネックレスセットと 転移のスクロールや、魔法の絨毯が 入っていた。
ストーンゴーレム２８号を 製造するのに、４日もかかったので 何だか、負けた気がしたけど ちょっとそんな気がしただけさ！カエルナンカに ボクは怯まない！
３階層は とつても楽チンだった！だって 魔法の絨毯があるのに、クラーケンや セルキーなんかと、ガチバトルしないよね？ボス部屋でも コチラは、空中に浮いて アイスランスを、コレでもかと撃ち込んで、クラーケンを串刺しにしたよ！
ドロップした 宝箱には、又々猛毒が 仕込まれていたけど、解っていれば どうということもない。空中から 釣り針を降ろして、フタを釣り上げて 開けたら、ピンクパールのティアラセットと、黒真珠のネックレスセット 虹色蝶貝のカフス ボタンが多量に入っていた。ザックザック！！セルキーの ドロップアイテムは、牙が ゴロンゴロン。
２階層！ザケンなよっ！だった。サラマンダーが 火を吹き、ペガサスが 魔法の絨毯を 蹴り落とそうとした！ペガサスって 正義じゃないんだ？！人族も 悪い人達はいるし、ペガサスもやってくのも 悪の道に走る程には、大変なんだね…。ヒールなモンスターなら、見た目には 騙されない。ボク達は、ペガサスを ウインドカッターと、レーザーブレスで 撃ち落とすし、サラマンダーは、無視して飛んで ボス部屋に挑んだ。入り口から 全力コキュートスをぶち込む。そして トドメのファイアフレイム！
ダンジョン最大の広さの ボス部屋は、宝箱が７個もあった。鑑定は 全てて、ミミック！勿論 ７個共に、真っ二つの刑！ハズレなしの、金銀財宝箱だった。
疲れ切ってた ボク達は、最後の １階層は、偵察もせず 階段おどり場の、セーフティゾーンの 馬車の中で眠った。
少し 寝坊して、朝ごはんをおえて １階層を覗くと、赤絨毯の先に 白い扉があった。
恐る恐る扉を 押し開けると、普通の 洞窟の中で、明るい太陽の光が 半分位差し込んでいた。
ボクは、黙って自分の足で 洞窟の入口へと、ゆっくり歩いた。家に帰るまでが 遠足！
完全に 洞窟の外に出ても、誰と喋らず 振り返りもしなかった。
振り返ったり 喋ったりしたら、まだ ダンジョンの中でした的な、罠だったりしたら 立ち直れないよ！！
多分 普通の森を、てくてく歩いて 普通の野原に出た。
山の麓は、牧場や畑になってて 小さな村が遠くに見えた！！
「ダンジョンの外に 出たよね？」
「ダンジョンの外って、ダンジョンとかわらなくね？！」
〈ダンジョンの 外に出たな！〉
ボク達は、同時に そっとダンジョンの方に、振り返って 固まった。
フヨフヨと、平べったい 白い何かが、飛んで来る。
そして、ボクの 目の前で、止まった。
〈ダンジョンコアだな…〉
「ダンジョンコアよ！」
「えっ！ダンジョンコアなのか？」
ボクは、アイテムBOXに 入れるのは、とてもイヤだった。アイテムBOXが、ダンジョンになったら 困る。
ダンジョンコアは、ボクが 魔剣グラムで、真っ二つにしてから、アイテムBOXに入れた。
セーフティゾーンでは、なかったけれど 道の端の空き地に、馬車をだして 結界魔法をかけて、シャワーを浴びたら 速攻で眠った。
夕飯の タイマーが鳴った。
昼ごはん抜きで、眠ってたみたいだ。
「晩ごはんいらないのか？」と、声をかけると、二人とも サッと定位置に着く。
「終わったけど、また 始まるよ。ココは ドコだろう？」
「ハッキリとは 言えないけど、パレンシアダンジョンは、山脈の大陸の 北側と西側の 間の山脈にあったハズ！」でも、生まれて 一度も、外に出た事がない パピアは自信なさげだ。
ダンジョン攻略に、約２ヶ月かかった。もう 最近は、ホームシックも アキラメの境地に入り、直ぐに家に 直行デキるとは、考えなくなっている。
パピアが言う場所なら、山脈の大陸の 海岸沿いを、約一周して 母国に帰ることになる。
ボクは、何時頃 帰還デキるだろうか？ ダンジョン攻略の 喜びより、不安がムクムク沸き上がる。
お腹がくちくなったボク達は、歯磨きも魔法ですませ また ぐっすりと眠ってた。
