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 ダンジョンって何なん?

 ダンジョンって何なん?


 29階層手前の 階段おどり場から 中を覗くと、そこは 広ーい草原だった。天井は 青空

!魔力で 辺りをサーチしてみると、ちょっと先に スライムがいた。

 「何か 普通のダンジョンの1階層っぽくにない?」ボクは 首をかしげる。

 「多分、ダンジョンが 全部混ぜこぜに なってるのかも」パピアは、ちょっと悲しげ……元は、パピアのダンジョンだったのだからね。

 「きっと オレ達が、攻略したら ダンジョンは 普通に消えるだろう」ティニィも 油断なく辺りを探っている。

 「入口は大丈夫みたいだ。行こう!」ボク達は 草原へと歩き出す。最初が、暗い洞窟じゃなくて よかった。だって、気分落ちるよね?時々出てくるスライムを 魔剣グラムで倒しながら、前方にみえる 森を目指す。パピアが 空から遠くを眺めたら、草原に囲まれて 円形の森がある。きっと 森の中心に、28階への階段が あるんだろう。

 スライムは、ハッキリいって 弱かった。兄上の従魔スライム プリンは、すっごく強くて カッコ良かったけど、・・・皆 どうしてるかな…ちょっと ホームシックになりそーになったけど、今は 戦闘中だから、集中!

 魔剣グラムは、ナゼか 5歳のボクに ピッタリなサイズに なってくれてる?そして、鞘から抜くと 澄んだ碧色に刀身は 煌いていて とってもキレイだし、スライムも ベトベトくっつかない。ボクは、自分にも 薄くマジックシールドをかけて、スライムジェリーを 跳ね除けていた。

 森に近づくと ゴブリンが 襲って来た。最初から 群れなんだけど。ボクは、ゴブリン達を 広範囲ファイアフレイムで 燃やし尽くした。

 「一発だった…セナっち 強い!」そだね、体力よりも、魔力を使いたいね。

 ティニィは、草原の狼と 闘っていて、また一匹倒した!ティニィは、パッと狼近くに 転移して、近距離でレーザー砲?で 首チョンパをする。体格的に不利だけど、普通の紅い林檎じゃない(フフフっ)、林檎に見える 小竜なのだ。とっても 心強い。

 パピアは 戦闘中は、索敵専門で 落とし穴とか、罠を解除してくれる。罠結構多い。

 ポツポツだった木の間隔が、密になって来た。

 マジックシールドを 用心の為強くしたら、途端に何か 木の実が、高速で飛んで来た!

 「爆ぜ栗じゃん!コレほくほくして おいしいんから、結構好きなんだ!」パピアさん、戦闘中ですよ?ナゼに 食べ物がと尋ねると、ダンジョンマスター専用カタログに、載っていたから 注文して 設置したそう。ダンジョンには、ダンジョンコアが ダンジョンマスターになっているのと、転生者等がダンジョンマスターになって ダンジョンを創るものが、あるそう。ダンジョンマスターは、保有ポイントにより 魔物やアイテムを、ダンジョンカタログ(ステータス画面)から 選べるそうだ。焼き芋も 襲ってくる設定もあるから、足元も激アツ攻撃注意だそうだ。

 「焼き芋には、こだわってて 紅はるかと安納芋の2種があるよ!襲って来ないかな!」と、おかしなテンションのパピア、ボクは 心の中で、そっとため息を1つ…はぁっ…でも パピアらしい。パピアの ダンジョンは、基本酷い凶悪なキャラは 設置してなくて、炎のエンシェントドラゴンの 魔力の餌場だったそうで、運営は楽だったと話してくれていた。

 森の中心までは、森狼の魔物と トレント、オークのはぐれを 問題なく倒して、階段の入口に着いた。ボスは 居なかった。

 「多分だけど、まだ ボスは湧いてないのかも…弱いボスは、数時間で湧いて来るけど 強いボスは、数日かかるのもいるから」パピアは、S級はポイント高いから 置いてないし、A級を100層事に 1種、50層毎のボス部屋には B級モンスターを置いたと 話す。

 29階層は、強い魔物とは 遭遇しなかったけど、子どもの歩幅では 結構な遠足であり、6日もかかってしまった。速い移動アイテムがほしい。 

 階段フロアの セーフティゾーンに、馬車を出して ソファに落ち着くと、アイテムボックスを 隅々まで、チェックしてみる。魔法の絨毯とか あっても良さそうだけどな?馬車では、道がないと移動出来ないし、このまま歩くと ダンジョン攻略に 180日とかかかる。むーん…ムムム…アイテムかぁ……アイテム?

 「パピア、ちょっといいか?マスターカタログに、ボクの移動手段ないかな?このままだと、攻略に半年かかるよ」

「ちょっと待ってて!探してみる!」

「じゃあ ボクは、夕飯を用意するね!リクエストある?何が食べたい?」と 二人に尋ねると 

 「「肉なら 何でもいい!」」と やっぱりハモった。解っていましたとも…ハイ…二人共に 肉が大好き。沢山食べて 皆で、早く大きくなりたいよ。

 「準備できたよ!ご飯食べながら 話そう!カタログ的にどう?ありそう?」

 「「「いただきます!」」」と、食べ始める。

 「カタログ確認したけど、このダンジョンは もうわっちの所有じゃないから、カタログのアイテムは置けない」

 「オレが、大きくなれればいいんだけど、まだメロン位が 目一杯だし」ティニィは残念そうだ。

 「仕方ないよ、ご飯食べたら 明日の為に早目に寝よう。」ボク達は、やっぱりとても 疲れてて、ベットに入ると 速攻眠れる。

 パピアは、ボクが アイテムBOXから 出してあげてる、人形ハウスの 天蓋付きベットで、ティニィは、ソファの上の お気に入りのクッションに埋もれ、ボクは ベットに入ると 途端に熟睡した。


 早朝目覚める。左腕のマジック腕輪は、朝の5時30分。昨日 調べて気になった、マジックゴーレムを セーフティゾーンの馬車と反対側に、出してみた。3メートル位の 石のゴーレムは、命令をすれば 動くらしい。試しに 肩によじ登って、肩ぐるまの形に 座ってみた。 

 座ったたげで、オシリが 石の硬さを拒否するけど、これは マジックシールドを、オシリの保護にも 多めにまわすことにする。戦闘には 不向きな姿勢だけど、とにかく ダンジョンを、速く移動して 走り抜けたい。ボクは、朝ごはんまでに、ストーンゴーレムを 強化しまくった。魔法付与エゲツない!かのエ○ァンゲリオンより 強いかも。アレ位、速く走れたらいいけど、ボクのストーンゴーレム1号は、足短いから…でも、ボクより ずっと速い。

 ちなみに、ボクだって スゴく速く走れるけど、長距離はムリだ。魔法で飛ぶのも 短時間ならOKで、移動には不向き。5歳児だしね。でも、体力も 持久力も、短期間では 手に入らない。ムリすれば、即生命の危機に 繋がるから、沢山考えて 最良の方法を選ぶ。

 早く 家族に会いたいけど、だから 焦らない。ボクは、5歳まで 辺境伯爵家の、2番目のお坊ちゃまで、ポヤポヤと 楽しく遊んでたから、剣は 兄ちゃ…兄上の、剣術の稽古をみてたり 乳兄弟達と、チャンバごっこを して遊んでた。

 つね日頃から、ガツガツ鍛えるお坊ちゃんは 普通いない。いたら 怪しまれよ。

 でも、ダンジョン攻略には、鍛えるのは必須。ボクなりに ガンバる。

 「おはよー!朝ごはんだよ!」皆食卓にそろったら、ストーンゴーレム1号について 報告しよう。

 ストーンゴーレム1号は、時速30キロ程で 移動可能だった。足場は、草原や石がゴロゴロしていたり、登りや下りの 斜面だったりしたけど、器用に 走れる。おかげで ほぼ1日で、1階層攻略できた。それでも、ダンジョン攻略だけで、一ヶ月かかる。ボクは、どれ位で お家に帰れるだろう。



 ダンジョン攻略は、おおむねおもしろい。パピアとティニィは、見た目は小さく 攻撃力は、半端なくデカい。ボクも 戦闘になれてきて、ストーンゴーレム1号は、とても器用に走る。魔物も、植物や 昆虫、鳥?や小動物等から、大型恐竜位の大きさ位 のもいるけど、リッチや、竜は居なくて、本当に助かった。尚、ワイバーンは 竜ではないらしい。亜竜なっだって ティニィが拘る。人族と 会話できる、知能がないと 竜種ではなく、黒竜や 水竜、氷竜等は 話せるそうだ。ダンジョンには、普通いない。パピア曰く、ダンジョンポイント高すぎて、とても 置くのは、難しくて ベラドンナが、転移して来た時は とてもラッキー!と喜んだそうだ。ダンジョンは、スタンピードさえ起こさなけば、討伐対象にならず ダンジョン的に平和に過ごせる。スタンピードを起こすと、人族等 何万人体制で、ダンジョン攻略に 挑んでくるし、パピアに言わせれば 人族等が、一番やっかいな 魔物らしい。それはティニィ達 竜種にも言えることで、過去の勇者で、魔剣グラム使う ジークフリートは、竜種を 滅亡の危機まで追い込んだとのこと。

 現在は、ダンジョンの側に 人族が街を築き、魔物退治して 素材や魔石を活用する等、お互いに 上手くいっている場所も多い。父上の辺境都市も 強固な外壁に護られて、ダンジョン側にある。ダンジョンから採れる物資で、辺境都市は 王都の次に 繁栄している。それ故に、辺境伯爵は、貴族の中で 最も高位であり、有能でなければ務まらない。父上 流石です!。ボクは とても父上を、誇らしく思った。



 12階層は 海だった。海!攻略どーするの?とか 悩んだけど、浜辺に 打ち揚げられていた、倒木で筏を造り 風魔法で島に渡った。島の洞窟に 階段の入口があった。ボスはヤドカリの魔物で、動きが 遅くて、回避しただけで いりを抜けられた。とても 平和?な海で、拍子抜けした。シーサーペントも ダンジョンポイント高いんだろう。ボクは 空気が読めるお子様なので、不必要な質問はしない。もう、ダンジョン攻略も 3分の2来たので なれもした。

 あと、何気に モンスターの ドロップ品も、結構な数 溜まっている。出来るだけ、拾わない方向だけど 時々ステキ?な物もある。キラー・ビーの 蜂蜜や 魔物の肉[ブロック]に、布地や 香水 ポーション等だ。トレントに囲まれた時 鬱陶しいと思ったけど、メープルシロップの壺を ドロップしたら、皆でガッツポーズ?した。

 「このダンジョンって、ドロップ品いいよね!魔物を 捌かなくて、ドロップ品として 素材が手に入る」と ボクが、パピアを 褒める。

 「セナっちの アイテムBOXも、食べても食べても おいしい料理が、出てきて凄いよ!」と、パピアも ボクを?いやいやいやアイテムBOXを褒めた。

 「料理はね、主に執事イリアの おかげなんだ。とにかく いつ何が起こるかわからない。準備は必要って、アイテムBOXに 時々補充させられてた。多分 年単位の戦争も 視野に入れてた。」そう、執事イリアは 日用品や食べ物、武器等も、兄上やボクの アイテムBOXに、自分のアイテムBOXから出しては 入れさせていたんだ。兄上が、「イリアは、何処で物資を仕入れてらの?」と 質問したことがある。執事イリアは「草に アイテムBOXを持たせ、この国の各地 あるいは、大陸の各国からも 仕入れています。平和な時にこそ、有事に色々備えなくては 事が起きてからでは、間に合わなくなります。」と、平然と答えた。資金は、やっぱりダンジョンで 集めていた。今の状況は、マジで有事であり 執事イリアの備え のおかげで、ボク達は 生活に困らず、ダンジョン攻略に 専念出来ている。ボク達は、執事イリアに感謝して 執事イリアを、ボク達兄弟に 就けてくれた、両親に 感謝した。ボクは、物覚えついた頃から アイテムBOXに、モノを出し入れしてたから その操作は達人級だよ。スキルのアイテムBOXからなら 一瞬で モノが出せる。あと 収納量は 無限。最大限に 活用しないとね!。

 


 

 

 




 

 

   


 読んでくださりありがとうございますm(_ _)m

誤字脱字 やらかしていたら笑って許してくださいm(_ _)m

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