西へ
西へ
太陽が しずむ方向、西へ飛んだ。山脈の大陸なら、北側の国 パレンシアのペリ港から、テンペストでぶっ飛んだなら、西へ飛ぶのがいい。東 南 北側の山々は、深いし高いハズ。ストーンゴーレムでは、ワイバーン他 どんな魔物がいるか不明だ。時々 休憩しながら(ルークは ストーンゴーレムに乗れず 長距離は飛行出来なかった)、飛び続けて 3日目 山々を超えた。多分 雪国ドワーフの王国だろう。ボク達は ストーンゴーレムをおり、また 歩き始める。第一歩ドワーフ発見!嬉しい!
「こんにちは。ちょっといいですか?ボクは冒険者セナです。山の中で 迷子になって、困ってます。ココは 雪国ですか?ドコらへんでしょうか?」ドワーフの おじいさんは、話しかけられて 本当にびっくりした。
「おまえ一人なのか?山から 来ただと?その仔馬とか?おまえ 人か?いやいや、子どもだ…そうだ、儂は ヤコブ、薬剤師だ。薬草採取に来たんだが おまえ人か?」ヤコブさん、絶賛混乱中ですね。
「7歳で Dクラス冒険者なのか?冒険者カードは、確かに銀色で Dクラスだな!オークや ワイバーンも、狩れるだと?いくらなんでも 盛り過ぎだ。オークまでに しておけよ。う〜ん アイテムBOX持ちか 考えられん。マジックアイテムの馬車、出来たての料理!風呂つき!う〜ん。」会ってから、う〜ん う〜ん の連続。
ボクは、ヤコブさんの 薬草採取を手伝い、ソレが済んてから 一緒に、ヤコブさんの住む街へ 行くことにした。ヤコブさんの住む、産業都市は、雪国の中央にあり 王都にも、近いらしい。今回 ボクは、王都にはむかわず 海岸線沿いに、サザンクロス帝国へ 向かうことを話した。そしたら、ヤコブさんの話しでは サザンクロス帝国に行くなら、王都から 山々の渓谷を抜けて、隊商が 定期的行っているそうだ。海から船で サザンクロスまで行くのは 危険が大き過ぎるらしい。
ボクは、ヤコブさんの話を聞き 王都を目指すことにした。王都へ向かう外道と 産業都市への道の3差路で、ヤコブさんと別れた。
「おもしろい おじいさんだったね。」
「わっちより、お喋りだったね!」
〈親切なだった。〉
✙ナデテクレタ…✙ふふふっ…ちゃんと ルークも話してる。ボク達は、外道の セーフティゾーンに、馬車を出して ゆっくりお風「トントン トントン」誰かが 扉を叩く。「セナくん!セナくん!儂だ!開けてくれ!」ヤコブさんの声だ。
「儂も サザンクロス帝国に行くよ!家族には 王都から、手紙を書く。薬を作れば 旅費もまかなえる。セナくんには、迷惑はかけんから 一緒にサザンクロス帝国へ行こうぞ!」ボクは、びっくりした。決心は カタイみたいだ。
✙きっと ボクを心配して、一緒に来てくれるんだろうね…✙と、みんなに 念話を送る。
✙本当に やさしい人みたいだし、いいんじゃ?✙パピアは 嬉しそうだ。
✙大人が いた方が、旅はしやすいですね。✙
✙ウレシイ…✙
✙じゃあ みんなのコト、紹介さるよ!✙ボクは 一緒に旅をするなら、そうするべきだと 決心したんだ。ヤコブさんは、驚くだろうけど。
「ヤコブさん、聞いてほしい ヒミツがあるんだ。ボクは 仲間と旅をしているんだ。そして 仲間は 人族ではないんだ。従魔の 小竜、ティニィ。妖精の パピア。仔馬の ルークです。ティニィと パピアは、大陸語を話せるんだ。」
「何だか なんとなくは、何が気配はしてたが、小竜に 妖精かぁ、こりゃぁ たまげたなぁ。う〜ん たまげた。」ヤコブさんは、しかし本当に 楽し気に、破顔した。ボクも みんなも心が、ポカポカした。次の日 通りがかった町で、ルークをノセられる馬車と 馬を買った。ヤコブさんは 御者も出来る。そして ボクは、ヤコブさんを、じいちゃんと 呼ぶことに決まった。最初 照れ臭かったけど 嬉しくもあった。
「じいちゃん 王都見えて来たね。ボク 王都って 初めてだよ。」
「そうさなぁ〜、王都は 賑やかだぞ。いそがないなら、少し見物してみるか?」と、言うことで、ドワーフ王都の 王都観光をすることになった。楽しみだ。
side パキラ
帝都に着いた クリナムとアマナイメージズは、元辺境伯夫妻を伴い 王都冒険者ギルドに向かった。Aクラス冒険者は、様々な 特権があるかわりに、様々な 縛りもある。二人は、Cクラス冒険者へ ランクを落としてもらえるよう、ギルドマスターに 元辺境伯夫妻からも、事情を説明してもらった。勿論 話しは通る。そして、パレンシアの冒険者ギルド 職員になっている、パキラメンバーの マックスに、至急合流するよう 連絡して貰った。冒険者ギルドは 世界中ドコでも、いつでも マジックアイテムで、連絡可能なのだ。マックスは 一度行ったところなら、転移出来る。翌日 マックスは、パキラと合流した。




