ボブ
ボブ
貴族は、威張ってる イヤな奴ばかりじゃない。そして 楽チンな職業でもない。父上は、殆ど休みなく 書類と格闘していた。
ボブは、4男だったので 自由気ままに育ったが、それは自立しないと イケないと言うことだ。ボブは 騎士になりたいと、考えていたが 高等学校に通えるのは、二男までなのだ。それで ボブは、冒険者になろうと考えた。
ボブの野望は 始まったばかりだ。しかし ボクは、鑑定してしまった。ボブさんや アナタの職業は 【宰相】……。何て、レアな職業!どうすれば、宰相なんかに なれるんだろう!一国に たった一人!そして 普通は、王族マワリの大貴族様家専用の 肩書きだろ?小さい頃から 猛勉強して、大学院卒業して…みたいな。
魚釣りを 一生懸命しているボブ、ボクは 鑑定しなかったことにした。そして セメテ大怪我などしないで、冒険者を 続けることが出来るよう、回復魔法の 初心者用スクロールを、こっそりボブに使わせた。ボブは 光魔法の属性持ちだったから。そして、6人がおソロの リュックサック、アト二人にも あげないと不公平と、リリーちゃんと ボブにも、パピア妖精さんから プレゼントして貰った。
おソロの リュックサックをからい、ボク達8人は、とても楽しい 研修を受けた。漢バージョンの マックスは、凄腕のA級冒険者で 最後の1週間は、初級ダンジョンの 二階層まで、連れて行ってくれた。
山脈の大陸は ダンジョン多過ぎだよ。あちこちにダンジョンあるらしい。マックスは この世界、ダンジョンが一番おもしろいと とても面白おかしく教えてくれた。命がけだから 細心の注意が必須だと言うことと、人が一番恐ろしい モンスターだと言うことも。
この街に来て 一ヶ月、冒険者初心者8人は、揃ってE級冒険者に 昇格できた。そして 明日ボブが養子に出され 王都に旅立つ。ボクより 先に旅立つなんて、ボブのくせに!
お別れ会を 孤児院の宿で行なった。最後 ボブは、ワンワン泣いた。みんな泣いた。




