ぱられる セナくん
プリン
ポルル〜ン…ぷルル〜ン…(・。・) えっ?
バババッ!バシュッ!(兄ちゃのストーンバレットの音)…
ボワッボワワッ!(゜o゜) プリン(兄ちゃの 従魔スライム)の結界に、ファイアアローが 次々的中?
「兄ちゃ 何か コワい!」ボクは、ついさっき(眠る前)まで、プリンのテントで 眠ってたんだ。
王都の おじい様とおばあ様に、会いに行く途中 湖の側の、セーフティゾーン(外道の安全地帯)に 野営していた。
いつもは、パパとママの テントで、寝てたけど 夕べは、執事イリアさんが 難しいお話があるから、って プリンのテントで、兄ちゃと寝た。
「セナっ!盗賊団に 襲われたんだ!パパ達は 今闘ってる!プリンにしっかり つかまってて!」
ボクは びっくりし過ぎて、とってもコワくて プリンに、ひっついて ポロポロ泣いてる。
兄ちゃは 反撃を止めて、プリンの スピードを加速した。盗賊団から 少し離れてから(魔法の弓矢が届かない位)、プリンは 透明になる魔法に包まれた。ポヨ〜ヨン…ぷる〜るんと コッソリ逃げる…。
音を たてないようにと、兄ちゃが 人差し指を、唇にあてて しーっと頷く。ボクも、人差し指を 唇にあてて、しーっと 頷いた。暫く…コッソリ逃げた。
「ちょっと困ったな 森に入ったから、魔物が心配か?でも、朝になったら、父様と母さまが 迎えに来てくれる。」兄ちゃは、顔を ゴシゴシ擦りながら、ボクを見つめて にっこり笑った。
兄ちゃ…震えてる。ボクは 兄ちゃに、ぴとっとくっついたまま えぐえぐ泣いてしまう。
困った…ボクは まだ5歳、身体は 小さな子どもで、剣も握れないし 走って逃げられない!足が 短いんだ…
ただ ただ眠くなって 意識を手放した。
2月29日 一昨日ボクは、5歳になった。
「セナ誕生おめでとう!ずいぶん大きくなったな!」と、パパが チクチクおヒゲで、抱きしめてくれた。
「セナ!生まれてくれて 本当にありがとう!」ママは、ニコニコ?泣きながら 抱きしめてくれて、「これは、パパとママからの プレゼント!大切にしてね!」と、キラキラ煌く(きらめく) ブレスレットを、左手首につけてくれた。それは 一瞬 一際碧く発光し、手首にぴったり くっつくと、透明に見えなくなった。
兄ちゃも、同じブレスレットを している。黄金のエンシェントドラゴンの加護・光学迷彩・魔法結界・アイテムボックス・転移・クロック・の機能が ついている。
先祖代々の 3個しかない家宝で、本当なら ボクには、貰えないハズだった。
パパは ママとしか、結婚しなくて 継子長男の兄ちゃのあと、5年間 子どもが出来なかった。
周りが ヤキモキと、随分騒ぎたて 第2婦人をとなった時、ボクが産まれることになって、皆 とても安心して 喜んだそうだ。
ボクは、生まれて直ぐ 誰かが、右手の 人差し指に、偽装の指輪を 填めてもらっている。
ボクは、転生者だ。ボクは、泣く!ニッとする?(笑う?)、しかめっ面等 殆ど何も出来なくて、短い手足で 精一杯ジタバタしては、疲れ果てて 眠っていた。赤ちゃんだからね…(。・_・。)ゞ
ゼロ歳から 5歳まで、マジで 大変だった。家族や 執事イリアがいたから、生きてこれた。
ボクは、転生者だ。
偽装の指輪