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GLAY  作者: 櫻井明日香
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勇者の血筋とかろくなことない

でも、ちょっと言ってみたい

「はぁはぁはぁ、、、ちょっと、、、なんで逃げるんですか!!?」

依頼主が僕たちを追いかけながら必死で訴えかけてくる

「あったりまえだろ!!知らねぇやつが追いかけてきたら逃げるしかねぇだろ!!」

「知らねぇやつじゃないですよ!!依頼主じゃないですか!私!」

「情報屋に依頼してくるやつなんて、素性分かんねぇんだらか知らねぇやつだろ!!」

このままでは埒が明かないと思い、僕は急ブレーキをかけて言い合いをしてる二人の間に入った

「ちょちょちょ!!1回落ち着きましょ!夕陽君も!ね!?」

白い廊下に4人の荒い息遣いが響く

黒いロープを被った依頼主と距離を置くようにその場に座る

「あっつ、、、」

そう言ってロープを外した依頼主は、驚くことに女性だった

「えっ、、女の人、、、」

「ああ、依頼しに行った時は男の姿でしたよね。実は私、変身の能力を持っているのです。1度見た人なら、どんな人にも変身可能です!」

僕はそれを聞いて、あっと、声を出した

「だから、少し服が小さく見えたんですね、、なるほど」

女の人はそれを聞いて下を向いた

「いや、、あれは、、発注ミスっていうか、、、その、、」

「えっ、、あ、いや、、なんか、すいません、、」

「いえ、、こちらこそ、、あははは、、、」

気まずい空気が流れ出したところで、朝陽くんが僕らの間に割って入った

「それで、あなたはここで何を?」

「ある子供を探しているんです」

「それは依頼と何か関係が?」

「、、、、シークレットにさらわれたんです、、」

「その子はあなたの子供なんですか?」

「いえ、、なんと言ったらいいんでしょうか、、私は、ある家に仕えていた者なんですが、、その家が経営していた施設の子なんです、、その家が没落して、私がその子を引き取ったんです」

女の人の目に徐々に涙が溜まっていく

「私がっ、、あの時、、目を離さなければっ、、!!」

「あっ、、すいません!少し聞きすぎました、!!」

朝陽くんが僕の方を見て助けを求めてくる

どうしよう

女の人が泣き止む方法なんて知らないよ

「どうしたら、、!そうだ、!見てください!昨日変顔を覚えたんです!!」

「ばっかやろう!余計泣くだろ!」

変顔をした僕に夕陽くんのきれいな平手打ちがきまった

こんな時、忍さんなら、スマートに対応するんだろうな、、

と、考えていると、女の人は急に笑いだした

「あはははっ!ありがとうございます、、少し、元気が出ました。私、佐々木といいます」

「僕は空です」

「俺は夕陽。んで、こっちは朝陽だ」

「よろしくね。佐々木さん。絶対その子見つけましょうね」

「はいっ!!」





白銀

「雅さーん、勝手に同盟とか組んで大丈夫なんですかー?また、本部に呼び出されますよー」

「、、、その時はその時だ。それより、雫はまだか」

「雫なら、昨日から部屋にこもったままですよ。気配がしないんで生きてるか怪しいですね」

「そうか、神崎は?」

大翔は、雅の冷めた態度に愛想笑いをしながら答えた

「しらないっすねー、、どうせ、どっかでサボってんじゃないっすかー?いって!!」

雅と話していた大翔の頭に、突如固いものがぶつかった

「ただいま帰りました雅さん」

「ちょ、、痛いんだけど!!?」

大翔の嘆きを無視しながら神崎は雅の前に座った

「おかえり、どうだった」

「雅さんの言う通り、吉原には幹部2人が向かっていました」

「だろうな、施設の件は?」

「粉々になっていて跡形もなかったですが、こんなものが落ちていました」

そう言って神崎は雅にハンカチの中を見せた

「、、これは、、指輪、、?」

「おそらく。これの内側にこんな文字が、」

ハンカチの中には、割れた指輪が入っていた

その指輪の内側に何やら文字が掘ってあった

「、、hanemiya、、」

「どういう意味か分かりますか」

「いや、、分からないな、、大翔、分かるか?」

そう言って雅は、頭をさすっている大翔に指輪を渡した

その指輪を見た大翔は、一瞬驚いたような顔をして、そして雅の方を向いた

「雅さんこれ、、羽宮っていう貴族の家の指輪ですよ、、この紋章。これが羽宮の家のマークです」

大翔は文字の横にあるマークを指さして答えた

それは、羽宮という名前通り、羽のマークだった

「羽宮、、聞いたことがないが、、その家は今どうしている」

「確か、、、10年くらい前に没落しているはずです」

大翔のその言葉に神崎は不思議そうな顔をした

「、、なんでお前が没落したことを知ってんだ?」

「あれ、言ってなかったっけ?僕こう見えても、貴族出身だよ?」

「、、、えっ?」

神崎は大翔の顔を、信じられない、という目で見た

確かに、顔だけ見れば貴族と言われても不思議じゃないが、普段の行いが神崎を謎にさせていた

「大翔の家の事は、お前も1度は聞いたことがあると思っていたが、話したことなかったか?」

「ないっすね、、」

雅が大翔の方をちらりと見る

その視線の意味を受け取ったとのか、大翔は微笑みながら頷いた

「30年前の、魔界から魔物が大量に出てきた話は知ってるか?」

雅は、どこからか出てきたファイルを開いて、神崎の前に出した

「まあ、、教科書で読んだぐらいですけど、、たしかそれって、1人の男が倒しちゃった話ですよね?あれって、伝説とか逸話の類じゃないんですか?」

「いや、それは本当に起こったことらしい。そして、その時大量の魔物を一夜にして倒したという男、勇者の家系が大翔の家系だ。この写真見てみろ、それがよく分かる」

そう言って神崎に手渡された写真には、横にいる大翔と瓜二つな人物が映っていた

「えっ!?えええ、、まじじゃん、、お前、、すげぇんだな」

「いやいや、僕の家系は、そのおじさんに頼りっきりの家系だよ。僕の見た目がおじさんと瓜二つで、能力が同じだからって、僕は勇者じゃない。でも、家のみんなは勇者だって、言ってくるんだ。それが嫌で、僕は今ここにいる」

「おお、、なんか、、すまねぇ、、軽々しく聞いてよ、、」

神崎は勇者が映っている写真を雅に返し、もう一度、隣にいる大翔を見た

(こいつ、、実はすげぇやつなんじゃ、、ていうか、白銀にいるやつは、人間離れしてるやつしかいねぇもんな、、俺なんか、いつか置いてかれるんだろうな、、、)

そんな神崎の考えを遮るように襖が勢いよく開いた。

大翔、、苦労してんだなお前、、、

実は、大翔くんは白銀の中で1番早く設定が決まった人です

しらねーし、興味ねーですよね

すいません

面白いと思った方はこれからもよろしくお願いします!!

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