犬猿の仲
ついに初任務、、、、のはずが、、!?
ガチャン
扉が閉まる音が聞こえてから忍は口を開いた
「さて、、、尾崎空に関する情報を集めようか」
朝陽と夕陽は強く頷いた
「尾崎空と言う戸籍はこの国にはなかったよ」
朝陽が先程までいじっていたパソコンの画面を見せる
それを見た忍が何か納得したように考え始めた
「やっぱりか、、、彼、先日爆発した施設の生き残りだと思うのだけど」
「だろうな。俺もそう思う 第1にあの髪色だ 今どき魔界でも青なんてそうそういない」
夕陽が意見を付け足していく
2人の意見を聞いて朝陽はこう言った
「、、、つまり。人かどうか怪しいということ?」
「そういうこと。それにもし彼が人だったとしてもあの施設は黒い噂がたえない。少し調べてみる余地はある」
忍の目が鋭く光った
「そうだな。それに裏の奴らなら何か知ってるかもしれないし」
夕陽の言葉に忍はハッとして
「しまった!空くんにあいつらの存在を教えるの忘れてた、、、」
「「はぁ!!??」」
一方そのころ、、、
空は商店街をぶらぶら歩いていた
(とにかくまずはこの人に話を聞きに行かないと、えーと、、、、)
「とりあえず、、ここはどこ?」
初めての地で1人でさ迷えばこうなることは予想してたが、ここまで分からないとは
「こっちか、?いや、こっちか?」
気づけば空は人通りの少ない場所に出ていた
「あれ、、急に人がいなくなった、、おっかしいな」
(どこかに警察はいないのかな、、、道を聞ければいいんだけど、、、)
空が道に迷っていると後ろから突然声が聞こえた
「そこのお前!」
「お前だ!青い髪のやつ!!」
そう呼ばれて空は初めて自分が呼ばれていることに気がついた
「はっはい!!」
後ろにいたのは白い制服を着た青年だった
(剣、、?)
青年の腰には青い剣が刺さっていた
「お前、ここで何してるんだ」
「ぼっ僕は、調査を、、、、」
そう言うと青年は不思議そうな顔をした
「なんの?」
え、言ってもいいものなのかな
「ふ、、、不倫調査」
青年は何か考え込んだ
「お前、、、、ブラックリストか?」
「、、、、、え?」
え?!なに何それ?
こわ
「なるほど、、知らないのか、、
俺の名前は神崎 廉 軍警だ」
ぐんけい、、、
警察かな?
なら、道を聞いてみるか
「あ、、、あの道を教えてください」
「いいけどよ。とりあえずここから抜け出すぞ
いいかお前、ここには絶対に来るんじゃねぇぞ」
神崎のその言葉の真剣さに空はたじろいだ
「ここは、、一体、、?」
「とにかくだ!一旦俺の部署に寄っていくぞ
お前が白かどうかもわかんねぇからな」
そう言うと神崎は空の手を引っ張り引きずっていった
ずるずるずるずる
「あっあのー神崎さん、、?まだつかないんですか?」
(さっきからずっと引きずられている気がする)
「ほら、着いたぞここだ」
商店街を抜けて少ししたところにそれはあった
「へぇ、、珍しいですね。和風の建物なんて」
「うるせえよ。上の奴らがこういうの好きなんだよ
とにかく入ってろ!」
そう言うと神崎さんは建物の中に消えていった
(そういえば門に名前が、、なんて読むんだろう)
そんなことを考えていると足音が近づいてきた
「あれー?なにしてるのー?こんなところでー」
その青年も神崎と同じ白い制服を着ていた
(この人は黄色の剣だ)
「へ!?あ、、、えと神崎さんに連れてこられて、」
空がそう言っている間に青年は空の前に立った
(綺麗な金髪だなぁ、、、それに目も、、)
空が青年の顔を見ていると青年は笑って
「あはははは!めずらしいよねぇ?俺の目の色!
宝石眼って言うんだ」
「宝石、、、」
「それにしても廉のやつ客人にこんなとこで待たすなんて、、おいでこっちにいようよ」
そう言われて建物の中に入る
中は歴史の本に載っていそうな建物だった
「うわぁ、、、!僕、畳初めて入りました!!」
嬉しそうな空の表情を見て青年は満足そうに笑った
「そうだろう!そうだろう!ここは、古いが結構気に入っていてね。なかなか今の時代にはないだろう?」
空は初めて見る風景に興奮していた
「俺の名前は花澤 大翔 軍警をやっているんだ
ここは、いわゆる警察署ってやつだ。
まあ、1つの部署なんだけどね」
花澤から説明を聞いているときだった
スパーーッン
ふすまが勢いよく開いた
「てめぇ!こら!大翔!!何かってに入れてんだ!」
神崎が花澤を怒鳴りつけた
花澤はめんどくさそうに
「ごめーんなんか可哀想だったからぁーいれちゃったぁー」
と、素人にでもわかる棒読みで言った
「てぇめぇなぁ!!」
神崎が花澤の胸ぐらを掴む
「いたーい やめてー暴力はんたーい」
その様子を空は1人端で見ていた
(なんか、、、楽しそうだな)
「あ、そうだ神崎さん。道案内を、、、」
空がそう言うと神崎は鋭い目をして空を睨んだ
「あぁ!?、、、はぁ」
神崎は大きなため息を着くとその場に座った
「お前、名前は」
「尾崎空です」
「仕事ってことはどっかで働いてんのか」
「はい。情報社GLAYです」
空がそういった瞬間2人の行動が止まった
(あれ?なんかまずいこと言ったっけ、?)
すると神崎は急に空の肩を掴んだ
「お前、、、よりにもよってなぜあそこに、、、」
花澤もネクタイを整えていた手を離して哀れみの視線を向けた
「ああ、、かわいそう 何があったのか知らないけどあそこに入るなんて」
神崎は空の肩から手を離し舌打ちをした
「チッ、、めんどくせぇことになりそうだ」
その時だった
ばこーーん!
再びふすまが勢いよく開いた
いや、吹っ飛んだ
「空くんー!無事かーい!?」
入って来たのは情報社の3人だった
「忍さん!?それに朝陽くんと夕陽くんも」
忍は真っ先に神崎に目をやり詰め寄った
「空くんになんかした?」
「なんにもしてねぇよ!」
神崎は少しの間も入れずに答えた
「空、大丈夫?何もされてない?」
朝陽が空の肩をやさしく持って言った
「だ、、大丈夫だよ、、」
(もしかして、、すごい仲悪い感じ!?
やばいとこに来ちゃった感じ!?)
「神崎くんー、君何がよくて空くんをこんなとこに連れてきてんだよー
ちょっと表ではなそうねー」
「上等だよ。おっさんやってやらぁ!」
「僕はまだ23だあああ!!!」
そう言いながら忍は神崎と表に飛び出してった
「いけーいけーがんばれー」
大翔はそれを見ながら優雅に応援していた
「ね、、ねぇこの人達一体なんなの?」
空は夕陽に聞いた
「こいつらは特別警察隊 通称 白銀」
(あ、、さっき門のとこに書いてた)
「特別、、え、、もしかしてすごい人なの?」
「ああ、剣術はもちろん、頭脳、異能、トップクラスの連中さ」
「でも見ての通り性格は最悪だけどね」
夕陽の説明に朝陽が付け加えた
「へぇ、、2人だけなんてすごいね、、」
空が言うと夕陽が訂正する
「いや、あと2人いる」
そういった時だった
「ただいまー」
門から声が聞こえた
すると大翔があちらを見る
「あ、隊長帰ってきた
あれ、雫も一緒じゃん」
隊長と雫と呼ばれた者はまだ幼い少年と少女だった
「空くん、この4人が白銀だ」
一体あの2人は何者なんでしょうか、、
手が冷たすぎて何回も打ち間違えました笑笑
面白いと思った方はぜひこれからもよろしくお願いします!!