最終回、ではない
ではないんですよね
忍が騎士に呆れているとき耳に朝陽からの内線が入った
『忍さん!ホールを抜けて真っ直ぐ行ったとこに大きな部屋で空くんを見つけました!今茜がそこにいるはずだから、空くんを頼みます!!僕は魔界に行きます。大丈夫です。』
「、、、了解」
忍は騎士の手をパッと離して、そこから駆け出した
「師匠!まってますからね!!」
「はいはーい!わかってるよ!!」
(そういえば、あれはどうなってるかな)
大部屋
「空!空!目ェ覚ませ!!」
(不老不死って水に弱いの!?髪の毛あんなに青いのに!?)
茜はミカエルの攻撃を避けつつ空に声をかけ続けていた
空は長時間水の中にいたせいかなかなか目を覚まさなかった
いつまでもヘタってる空に茜は懇親のパンチを空のお腹に入れた
「っ!このっ!いい加減に!起きろおおお!!!」
「っっ!!!?!ゲホッ!」
茜の渾身のパンチにより空は壁まで吹っ飛んだ
しかし、その影響で空は目を覚ました
「っ?、、え、、なに、、?ゴホッ」
水を吐きながら空は自身に起こった謎の衝撃を理解しようと頭をフル回転させていた
「空!おはよう!早速だけど助けてええ!!」
「あ、あ、うん、!!、?」
空は自身の体を見て不思議に思った
普段は不老不死の効果で怪我はすぐ治るはずだが、深い傷こそないものの、体のあちらこちらに傷があった
「やあ!空くん!おはよう!!不思議だよねぇ!傷がっ!治ってないんだから!」
(誰だあの人、、あ、あの人か)
ヘラヘラと攻撃を避け、攻撃する謎の男に空は覚めた目を向けた
「あれ!?なんだい!?その目は!僕はブラックリストから君を救ったんだよ!?え!忘れたの!?」
「忘れてませんよ!喋ってないで死んでください!!」
「ひどい!!」
「うるせぇよ!!黙ってろ!くそ鳥!!」
ミカエルが空の方に一瞬視線を外した隙に、茜の蹴りがミカエルの体にヒットした
ミカエルが吹き飛び壁にぶつかるその瞬間、ミカエルと壁の間に何かが飛んできた
「あれ?エリー!じゃん!!」
それはミカエルの秘書エリーだった
「何してんのバカ。人間に手間取ってる場合?」
そう言いながらエリーはミカエルをつかみそのまま地面に着地させた
茜はそれを見て自身が入ってきた部屋にいた人だと気づいた
「あの人、、!」
「茜知ってるの?」
「なんか突っかかってこないからスルーしてたんだけど、敵だったんだ、、あの人」
降ろされたミカエルはエリーのことをじっと見た
「安心して。増援は呼んできたわ」
それを聞いてミカエルはニコリと笑った
「さっすがエリー!僕の最高の相棒!!」
「私は相棒じゃなくて秘書なんだけど?」
「なんでもいいさ!おーい!お二人さん!そういうわけだから負けを認めた方がいいよ!空くんだけ置いて君は地上に帰ったら?」
ミカエルは挑発的に茜を見下した
「は?鳥の言うことなんて聞くと思ってんの?増援がなに?全部倒すから問題ないけど?」
茜もまた挑発的にミカエルを見た
「へぇ、、本当に?」
その時、すごい数の足音と共にたくさんの天使たちが部屋へ入ってきた
「この数全部2人だけで倒すの?へぇーま、頑張ってね!」
それが合図かのように天使たちは大声を上げながら茜と空へ向かってきた
「空!行くよ!」
「うん!任せて!」
そう言って駆け出した
天使というものは魔界の者の魔力とも、地上の能力とも違う天使だけが持てる力で戦うことが多い
もちろん王宮の騎士団ともなれば剣を使うものが多いが、それでも、力あってこその剣だった
その力のことを地上では天力と呼ぶ
誰が言い出したのかは全く分からない
故にその力の詳細も不明なのだ
茜と空は今、その得体の知れない謎の力と戦っているのだ
その力は光として目に見える
それは変形自在に形を変え、様々な武器を作る
もちろんそのままビームとして使うことも可能だ
(なんだこれ、、このビームのようなものっ、、)
空の能力は血液操作
ビームのようなものかとも思うがそんなに早く出るものでは無い
蜘蛛の糸と言った方がいいのかもしれない
空の血液で相手の攻撃を防ぎつつ茜が短刀や蹴りで天使をなぎ倒していく
「数多くない!?」
空と茜の体力が徐々にそこをつき始めた時、勢いよく部屋の扉が吹っ飛んだ
「「うわあああああああ!!!」」
扉が吹っ飛んだ先には大量の天使
そしてその扉の向こうから出てきたのは
「ちょっとまったぁ!!」
忍だった
「天使のみなさーん?その二人にそんなことしていーのかなー?」
忍が明るく元気にそう言うとミカエルの顔が険しくなった
「なにそれ?どういうこと?」
「言葉の通りだよ!代償を払うのは平等じゃないといけないと思うんだよね。なので、じゃじゃーん人質を用意しましたー!!」
そう言われて扉から入ってきたのは白銀の雅と神崎、それに
「ひ、姫様、、」
この国の第1王女であり、空の情報を展開に流してた張本人
セレネ・ルチア・セレスティア、地上での名を花園美桜
「セレネ、、」
「お、お兄様、、」
ミカエルはいるはずのない妹の登場に激しく動揺した
手に冷や汗をかくくらい
「この子が空くんの情報流してたんだって?
全く、、やめて欲しいな。取材はちゃんと僕を通してくれないと。」
「セレネを返せ!」
ミカエルが忍に向かって天力を放った
しかし忍の前ではどんな力も無効化される
それはたとえ神の力であってもだ
「なら、空くんを返してもらおうか。それが嫌ならこの子は残念だけど、、こうするしかないね」
忍はそう言いながらセレネの喉にナイフを突き立て、横にスライドさせた
セレネの首に細い血の線が入った
「ひっ、、!!!」
「ちょっとずつ深くしていこう。実の妹と空くん。さあ、どっちをとっても構わないよ」
「お、お兄様、、!!」
ミカエルは愛する妹の悲痛な叫びを聞き、思わず耳を塞いだ
「エリー、、僕はどうすれば、、」
「、、、ここは、姫様の安全を確保するのが最重要だと思う。彼は不老不死だ。もう一度奪えばいい」
「そ、、そうだね、、、
わかった。空くんは返すよ。だから、セレネを!!」
ミカエルの必死な顔を見て満足したのか忍はポイッとセレネをミカエルの方へ投げた
「セレネ!!!」
「お兄様、、、ごめんなさい、、!!」
忍はため息をついて雅と神崎の方へふりかえった
「と、言うことだからごめんね?道だけ作ってもらって」
平然と立ってるかの2人だったが実はここに来るまで数々の天使をなぎ倒してきたのだ
「貴様!なーにが疲れてるー、だ!拷問する気力があったのなら援護をしてくれても良かっただろう!?」
「そうだ!それに俺は今日非番だったんだぞ。これは高くつくぞ?」
「あはははは、、、」
と笑った次の瞬間雅と神崎の前から忍が姿を消した
かと思ったら茜と空を抱えて窓際に立っていた
「じゃ!後始末は任せたよ!警察のお二人さん!!」
そう言って華麗に窓からだいぶした
「おおおおいいいい!!?!?こらあああああ」
神崎が慌てて窓へ駆け寄るとふわふわと浮いている3人の姿があった
「てめっ、、!!覚えてろよ!!」
忍が神崎に何か言い返そうと口を開けたその時だった
ふよふよと浮いていたはずの3人の姿が消えた
「、、、、、は?」
「うわっ!!!」
「ちょっ、、、」
「きゃあああ!!!」
先程まで展開にいたはずの3人は気づいたら何も無い真っ白な空間にいた
「え、ここどこ?こわい」
「ちょっと忍さん痛い」
「なんか、しろいね」
そこに2人の人影が降りてきた
それは優と凛月だった
「優、、まだ諦めてなかったのか」
「当たり前でしょ。天界のいざこざが終わったみたいだから今度こそこの目で見ようと思って」
茜と忍がさりげなく空の前に移動する
「2人ともそこをどいて。1度勝負してみたい。尾崎空と。」
次で終わりです。天使編。
これが終わったら過去編に入ろうと思います
神谷兄妹の過去編はGLAYのシリーズで書こうと思ってます。
朝陽と夕陽はこのまま行くかな、、?
って感じです笑
では、面白いと思った方はこれからもよろしくお願いします!!!




