液体は慎重に
さむっ
「あああああああああああああ!!!!」
最悪の目覚めだ
僕は忍さんの叫び声で目が覚めた
あの人の叫び声なんて毎日のように聞いてるんだけどね?
さすがにあれが目覚ましなのはやばい
今日も厄日なのか?
横を見れば朝陽くんと夕陽くんが寝ている
ああ、、慣れなのかなぁ
これで起きないってもはや日常なんだな、
そんなことを思いながら僕は扉を開ける
「どうし「空くんっ!!」
喋らせて!
「なんですかもう。うるさいな」
「君、最近僕に酷いよね、、、」
「気のせいですよ。多分」
そう言えば僕は何故か忍さんに対しての敬語が抜けない
なんでだろうか
年上だから?
いやでも年上感ないしな
身長も僕とあんまり変わんないし
「え、空くん今すごい失礼なこと考えてなかった?」
「だから、気のせいですよ。で、何があったんですか」
「ああ、、えーとね」
忍さんは僕の視線を逸らした
なんだなんだ
「ちょっとなんですか」
「怒らない?」
なんだコイツ
「まあ、場合によるけど」
「コーンスープこぼした」
「は?」
嘘でしょ?この人
こんな紙だらけの部屋でコーンスープこぼしたの?
は?
天井からも紙ぶら下がってるような部屋だよ?
嘘でしょ、、
「何してんですか!!!バカ!」
「ああああ!!怒った!怒らないって言ったのに!!」
「怒らないとか言ってねぇよ!!何してんの!?」
「いやーなんか、、気づいたらバシャッて」
「〜〜〜〜っ!!!」
ダメだこの人
ダメだわ
僕が目の前の人と広がるコーンスープに絶望してると寝室の扉が開いた
「ちょっとうるさいんだけど」
「あ、朝陽くんっ!!」
まさに救世主とはこのこと
「なに。どうしたの」
「忍さんが資料達の上にコーンスープこぼした」
「、、、、は?」
やっぱりこの反応するんだ
「はあ、、、忍さん後で夕陽にしめられてね」
「え、うそ、ちょっとごめん。ねぇ!朝陽!!」
「あーあ。良かったですね忍さん」
「助けようとか思わないの」
「全く」
「冷たい」
「そこのコーンスープがついた資料はあったかいんじゃない?」
あ、ちょっと言いすぎたかな
まいっか
とりあえずどうにかしなきゃ
ドライヤーかな
ていうか朝陽くんどこいったんだろ
「空くんちょっと資料持ってこっち来て、忍さんはそこにいて」
「わかった」
僕が資料を持って朝陽くんのとこにいくといつの間に起きたのか夕陽くんと茜がいた
「あ、おはよう2人とも」
「おはよう」
「おはよう!空!」
「で、2人はなにしてるの」
2人は何やら真剣に話し合っていた
「どの罰が1番忍に効果的か考えてるんだ」
「そう!紙の上に液体こぼすなんて信じられない!だから
私たちで罰を与えることにしたのです!」
「どんなものか決まったの?」
「やっぱりメイド服拡散だよな」
「だよね。長く残るし」
うっわ
えぐいこの2人
バツの内容はこうだった
下に行ってメイド服を貸してもらいそれを忍さんに着せて写真を撮り、町中に拡散するというものだった
「このくらいは最低やらないとその資料結構見つけるのに手間取ったやつだからね。」
奥から朝陽くんが忍さんを引きずって現れた
「ちょっとほんとに?ごめんごめんもう二度とこぼさないから、ね?落ち着いて?」
必死にジタバタしている忍さんだが、子供といえども相手は吸血鬼
力ではかなわない
「じゃあ俺ら下行ってくるから朝陽と空、片付け宜しくな」
「ふっふっふ、、やってやるぜ」
「忍さん。お元気で」
「ばいばーい」
「え、ちょ!ねぇ!!たすけ、、、」
バタン
「じゃあそれこっちにもってきて」
言われた通りにお風呂場に資料をもっていく
「今まででも何度かあったの?」
「うん。でも色の着いたものは今回が初めてだし、これは結構貴重な情報資料だからさ。罪は重いよ」
「そうなんだ」
「じゃあちょっと離れてて」
僕は朝陽くんの1歩後ろに下がった
『ドライ』
朝陽くんがそう言うと資料を中心に風が巻き起こった
(これ、乾かしてるのか、、にしては威力が、、!!)
それは風というか小さい嵐のようなものだった
それは数秒で収まった
「はい。終わり」
「ほんと?」
「うん。色素まで飛ばしたから。ちょっと強かったよね?大丈夫だった?」
「全然大丈夫」
色素まで飛ばしたって
すご、、
コーンスープのとこだけってすごい繊細なのに、もしかして、朝陽くんって魔法の天才なんじゃ?
「僕は天才なんかじゃないよ?ちょっと強い魔法が使えるだけだよ」
「え?わかった?僕の考えてること」
「能力使わなくても空くんは顔に出やすいからね
すぐ分かっちゃうよ」
「え?うそ。気をつけよ、、」
職業柄、顔に出やすいのはダメだよな
うん、気をつけないと
「じゃあ下に行こう。そろそろ面白いものが見れそうだよ」
「行こう行こう!」
メイド喫茶から忍さんの叫び声が聞こえてくる
「ぎゃああああ!!!ちょっとそれはむり!ちょ!!」
僕たちに気づいた茜が手招きをした
「入っていいの?」
「いいよ!」
茜がによによと笑う
入った先にいたのはくるみさんと夕陽くんと、メイド服に身を包んだ忍さんだった
「あれ?意外と似合ってるじゃないですか」
「嬉しくないんだけど」
「おい忍こっち向け。まだこれがついてないだろ」
「だからそれはやめてって!!」
「ネコ耳じゃないですか」
僕は思わず笑いながら言った
「忍さんこれは?」
朝陽くん
そんなのどこから見つけてきたの
朝陽くんの手には紐リボンがあった
「さっすが朝陽!やっぱり天才だな」
夕陽くんがそれをとって忍さんにつける
「ぶふぉっ」
「あっははははは!!!なんだそれ!」
「意外と似合ってるぞ!忍」
「あら。いいじゃない!!」
「じゃあ早速写真撮ってばらまきに行くかー!」
そうしてばらまかれた忍さんのメイド服姿は結構好評だった
白銀と会う度にいじられる忍さんはメンタルが死にかけていたが問題ない
in白銀
「ちょ、おま、これ、ダメだろ!ははっ」
「わあー!傑作だねぇ!飾っておこうよ!」
「あのアホは何をしてるんだが、、」
「こんなの飾ったらこっちが何か起こりそうだよ」
「ははっ!確かに!ふふっ、、ふはははは!!!」
その紙は裏社会へも飛び回り、やがてブラックリストへも回ってきた
「おい。優。これ、忍さんじゃね?」
「、、ああ。そうだな」
「お?なにこれ?!あっはははは!!へぇ、あいつがこんなことになってるなんて、はははっ」
「ちょっと!普さん、、」
「君の兄は愉快だねぇ?」
「、、ですね」
しばらくこの写真のせいで各地でいじられまくる忍であった
忍さんのメイド服はご自身でご想像ください、、笑
私には書けません、、
では、面白いと思った方はこれからもよろしくお願いします!!!




