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声劇 オレンジの海

作者: らひが

ほぼ処女作で、一日でつくりあげたほぼ即興作です!

多分作れたのが奇跡です!


声劇台本としてどういう用途で使ってもOKです!


自作発言だけは御遠慮ください


マナーを守って楽しく声劇!


勢いで書いたので展開が早かったりします。


ここはこうした方がいいんじゃないかって言うのがあればぜひ教えてください!



主人公 さかいし あおい 男 高校生で病気になって入院中 海で出会った女の子に一目惚れするがあおいは引っ込みがちで弱気、でも優しく女の子に告白しようと頑張ってる



しろた よしき 男 あおいの幼なじみ。あおいのことを気にかけいつも引っ張ってくれる。

おちゃらけではいるが入院中のあおいに毎日のようにお見舞いに来てくれる優しい男の子


きしなみ あき 女幼 あおいとよしきの幼なじみであおいのことが好き

優しく頑張り屋でよしきと一緒にあおいのお見舞いに来てくれる。

真面目だが可愛らしい性格


ふるかわ あいり 女

元々人魚で主人公に恋して魔女に頼んで人間になったが声を失ってしまう。人間になると人間の知識や暮らしを手に入れ、目覚めた時には一人暮らしの家のベットの中だった主人公達の学校に通ってることになってる


魔女 女 今まで何人もの人魚を人間にしてきた。

人魚には悪い魔女と言われてるが

本人は言っているだけと言っている

代償を払って願いを叶えることが出来る

わるい魔女でわない、ただ願いを叶えるだけの存在




あいりはほとんど喋らないので兼ね役の方がいいと思いますがあいりは個人的に難しい役だと思います

魔女「その願いは本当に叶えてもいい物なのかい……?」


………………………………


魔女「後悔をしても知らないよ」


………………………………


魔女「行ってらっしゃい……」



主人公M(海を見る度に僕は思い出す。海の演奏を聴きながら 入道雲とオレンジ色に澄み渡る海のお大きさに僕は見とれていた。そして……)



あおい「ゴホッゴホッ……うぅ……そろそろ戻ろうかなぁ(女の子に気づく)……!」


あおいM(その日僕は美しい女性に恋をした。一目惚れしたのは初めてだし、そもそもこの感情すら初めてだった。誰かを好きになること。でもまだその気持ちには気づいていなかった)


あおい「綺麗な女性……!!(小声で)やっばぁ……目が会っちゃった……………………あ、……いっちゃった……」


よしき「よぉーあおい〜」


あき「やっほ〜」


あおい「あ!」


よしき「よっ!今日もここにいたのか〜

ま、病院にいても暇だもんな!」


あおい「うん……やることないし……」


あき「ちょうどお見舞いに行くところだったんだー一緒に病院行こ!」


あおい「うん!ありがとう」


よしき「ちょいちょいあおい!(小さい声で)見てたぞ〜女の人に目奪われてるの、そして目が合って慌ててるの!」


あおい「べっ!別に奪われてないし!ちょっと気になっただけだし!」


あき「ちょっといきなりこしょこしょばなししないでよ!」


あおい「いや!別にしてないし!」


あき「思いっ切りしてたでしょ!」


よしき「さぁさぁさぁ〜早く病院に行きましょ〜」


あき「ちょっと〜誤魔化さないでよー傷つくなぁ」


━━━━━━━━━━━━━━━


よしき「いや〜病院涼しいわぁ」


あき「この時間はやっぱり夕日が綺麗だね〜」


あおい「2人とも、いつもありがとうね」


よしき「全然いいって!かれこれ長い付き合いなんだからさ!」


あき「そうだよ〜あおいがいないと寂しくなるんだからとっとと元気になりなさいよね〜」


あおい「へへっありがとう!……あっ、そう言えばさ、夏祭り言ってもいいって言われたよ!長い時間はダメだけど少しだけならって」


あき「本当に!?やったじゃん!今年も3人で行けるね!」


よしき「あきはほんとそう言う行事ごと好きだよなぁ」


あき「子供のうちに沢山思い出作っときたいじゃん!あぁ……!花火!楽しみだなぁ〜」


あおい「うん!僕も楽しみ!」


よしき「俺も!特にかき氷と焼きそば!」


あおい「やっぱり食べ物なのね(笑笑)」


あき「ここ来る前にもコンビニよってさぁ

そんなに食べれるの!?ってぐらい買っててビックリしたぁ(笑笑)」


よしき「腹が減っては戦が出来ぬって言うだろ?」


あき「誰と戦うのよ(笑笑)あぁ〜羨ましいなぁ食べても食べても太らないなんて」


よしき「ちゃんと運動してるからなっ!」


あき「あんた帰宅部でしょ」


よしき「ノンノンノン!毎朝遅刻かセーフかの瀬戸際で戦ってるんだよ!」


あき「普通に登校しなさいよ!」


あおい「あははっよしきは相変わらずなんだね」


あき「ほんとよ〜この前なんかホームルームに間に合ってなかったんだから!」


よしき「そういうの日もあるさ!」


あき「規則正しい生活してたらありません!」


よしき「固いなぁ」


あおい「あきらしいよ!よしきはもうサッカーやんないの?」


よしき「ばーか、幼なじみが大変なのに……それにお前とやるサッカーが楽しいんだよ」


あおい「ふふっありがとう」


あおいM「その後もたわいもない会話が続いた。2人といるのはすごい楽しい。落ち込んだ気分が晴れ晴れする!けれど今日の夜は夕方にあった女の人が気になって仕方がなかった。」


あおい「綺麗な人だったなぁ……ここら辺で見ない人だけど……気づかなかっただけかな……もう一度会いたいなぁ」


━━━━━━━━━━━━━━━


魔女「私は悪い魔女だって言われてる……そんなやつにお願いごとかい?」


………………


魔女「みんなが勝手に悪い魔女だって言ってるだけさ。私は言われたことをやる。それを幸せに出来るか不幸にするかは自分次第さ。ただ一言後悔するかもしれないよとだけは言っておくがね」


……………………


魔女「私は神様じゃない。魔女なのさ」



━━━━━━━━━━━━━━━



あおい(鼻歌)


あおい「喉乾いちゃった…………自販機はっと……あっ……」


あおいM「そこには昨日見た黒髪の美しい女性が立っていた」


あおい「お金ばらまいてるし!よっと!大丈夫ですかー!」


あおいM「お金を拾ってあげると彼女は何度もお辞儀をした。そしてその場を立ち去ろうとした彼女を何故か引き止めてしまっていた」


あおい「あのっ……えっと……(どうしよう……引き止めたはいいけど話題が……)」


あおいM「その時、僕は頭が揺れるような感覚とめまいに襲われた。」


あおい「うっ……」


あいり「…………!」


あおいM「彼女は言葉にならない声をだし僕を支えてくれた」


あいり「……………………」


あおい「ありがとう……ございます……

お水までもらっちゃって」


あいり「………………!(いえいえって感じ)」


あおい「それスケッチブックですよね……ノートも入ってる……絵が好きなんですか?」


あおいM「彼女はビックリした様子ででも落ち着いてノートを取り出しておもむろにペンをだし一生懸命に手を動かした。そして……」


あおい「私は……これで会話をするんです…………」


あいり「…………!」


あおい「私は、言葉を話せないんです…………ええ!?だ、大丈夫ですか!?いや、大丈夫じゃないのか……え、えっと…………ずっと……?」


あいり「………………」


あおい「最近……急に声が出なくなった……………何かの病気ですか?……」


あおいM「彼女は小さく顔を縦に降って切なそうな表情で海を眺めていた」


あおい「そうなんですか……僕もなんです。長い間病院生活で……高校入ってすぐ病気になっちゃって……でも毎日幼なじみが来てくれるんです……すごく嬉しくて……あっ!名前聞いてなかった。僕の名前はさかいし あおい……名前て聞いていいかな?」


あいり「………………」


あおい「ふるかわ あいり……!!可愛い名前ですね!」


あいり「!!……!!」


あおい「あっ……僕……そろそろ戻らないと……あの!もし良かったらそのっ……明日!えっと……2時ぐらい!ここで会いませんか!!」


あおいM「彼女は静かに頷き、会うことを約束してくれた。これが僕の甘酸っぱい青春の始まりだった」

━━━━━━━━━━━━━━━


よしき「あき!ちょっとこっち来て!」


あき「何?」


よしき「これなんかどうかな、あいつ海好きだし!」


あき「あぁいいねぇ!すごく綺麗……」



よしき「喜んでくれるかな」


あき「当たり前でしょ〜幼なじみのプレゼントなんだよ〜(笑笑)」


よしき「うん、だな(笑笑)」


あき「今日も海にいるのかな」


よしき「かもしんないな、病院行く途中で会うかも」


あき「海とあおいって似合ってるよね」


よしき「なんだそれ(笑笑)あぁまぁ分からんでもないけど」


あき「でしょ!なんか……かっこいい!」


よしき「もしかして?もしかしてなのか?いやぁいいね幼馴染のカップル」


あき「ばっかじゃないの!?そんなっ…!!うぅ……(照)」


よしき「わかりやすいなっ!頑張れ頑張れ!奪われんなよ」


あき「奪われるって誰によ!てかそもそも違うし!!」


よしき「え?そうなのか?」


あき「うん!!」


よしき「まぁあいつ鈍感だからなぁ」


あき「そうなんだよねぇ…………違うって!!ほら早く買って行こ!!」


よしき「何も言ってないだろ(笑笑)………鈍感か……」


━━━━━━━━━━━━━━━



あおい「あっ!あいりさん!!」


あおい「来てくれたんだね!ありがとう!」


あいり「…………(頷き)」


あおい「なんて言うか……その……今日も暑いね」


…………………………………………



あおい「いやっ!その!ごめんなさい!僕、あんまり喋るの得意じゃなくて!」


あおいM「彼女は笑っていた。その美しい笑顔がとても可愛くて、思わず見とれてしまう」


あおい「そうだ!こんな所にいても暑いから!駄菓子屋にでも行こ!!かき氷!食べよ」


あいり「……!」


━━━━━━━━━━━━━━━


あき「あっづぅぅい……」


よしき「いやほんと……汗とまんない」


あき「あたしかき氷食べたぁい」


よしき「…………わぁったよ……」


あき「そう言えばさぁ夏祭りまで1週間もないけどどこで集合する?」


よしき「あぁそっか……今回はあおいが病院にいるからいつもの集合場所は遠いいよな」


あき「私、病院でいいかなぁって」


よしき「うん、そうだねそっちの方がいいか」


あき「あぁ……あっづぅぅい……」


よしき「振り出しに戻るのかよ」


あき「あたしかき氷が食べたいなぁ」


よしき「ハイハイ、おばぁさんもう少しですからねぇ」


あき「あ、」


よしき「ん?お!」


あき「あれあおいだよね」


よしき「うん……」


あき「あの隣の女性……この前の」


よしき「あ、ほんとだ……うん?うーん……あっ!よく見たらクラスのあいりじゃん!」


あき「あ、ほんとだ!」


よしき「へぇ以外だなぁ……てかあんな楽しそうなあいり初めて見た!いつも喋らないで教室の隅っこにいるイメージ」


あき「何故あおいと一緒に……てか!あおいにそんな積極性があるなんて!」


よしき「奪われるんじゃぁねぇの?」


あき「うっさい!!」


よしき「あ、気づかれた」


あき「…………」


よしき「よぉ〜あおい〜」


あおい「やっほ〜」


よしき「まさかお前がクラスの女の子と二人っきりだとはなぁ」


あおい「べ、別にそんなんじゃないし!あぁてかクラスの?」


よしき「あれ、もしかして知らないで一緒にいたのか?」


あおい「あぁ……まぁ……」


よしき「まぁ全然学校行ってないもんな、覚えてるわけないか」


あおい「……?」


あき「こんにちはあいりさん!」


よしき「……!」


あいり「……」


よしき「ノート……?」


あおい「あいりさん……言葉が話せないんだって」


よしき「え!?まじで!?」


あおい「知らなかったの?」


あき「マジか!」


よしき「いやぁ関わりはないからなぁ」


あき「……こんにちは、あおいさんの友達ですか?……うん!そう!幼馴染!」


あおい「こっちがよしきで、こっちがあき、ね」


よしき「2人共どういう関係なん?」


あおい「え、うーん……知り合い?」


よしき「なんだそれ友達じゃないの?」


あおい「友達…………」


あいり「……」


あおい「うん!友達!三日前会ったばかりなんだ!」


よしき「へぇ〜三日前ねぇ〜」


あき「あたし!かき氷食べたい!」


よしき「お、おう……」


あき「話はそれから聞かせてよね!」


━━━━━━━━━━━━━━━


よしき「いやぁ病院涼しいわぁ」


あき「やっぱ夕日が綺麗だね〜」


あおい「なんかその会話すごい既視感」


よしき「いやぁそんな出会いがあったとはねぇ〜」


あおい「別に対して特別な感じでもないでしょ」


あき「まぁね〜」


あいり「…………」


よしき「……?……あおいさんは重い病気なんですかってあぁ……どうなの?」


あおい「いやぁ別に大したことは無い……と思う、今のところ命に別状はないって言われてるし」


あき「そんな暗い顔しないの!大丈夫なんだから」


よしき「そうだぞ〜幼馴染が言ってるんだから」


あおい「関係あるのかな(笑笑)」


あき「大変だね……言葉が話せないって」


あいり「……!」


よしき「……でも楽しいです……?」


あき「ははぁん?そういうこと〜」


よしき「え、何?」


あいり「……!?」


あき「わかりやすいのね!」


よしき「てか、駄菓子屋で時間取りすぎたな」


あき「そうだね、私たちもう帰るね!今日用事があるの!」



あおい「うんそっか!……なんか僕がいない間に2人がもっとや仲良くなって付き合ってるみたい(笑笑)ちょっと寂しい(笑笑)」


あき「……!!」


よしき「ばっかじゃねぇの!?」


あき「それじゃまたねあおい」


あおい「またね!」


よしき「お、おい……」


━━━━━━━━━━━━━━━


あき「あいりちゃん……きっとあおいのこと好きなんだよ」


よしき「えっ……でもまだであって3日って」


あき「3日前かもしれない

けど入学式でも会ってるはず……」


よしき「でも、そんな、関わりがあったようには見えないけど」


あき「別に関わりがなくても好きになることぐらいあるわよ」


よしき「……」


あき「それはきっとあおいもそうなのかも」

 

よしき「え、……」


あき「だってあのあおいが女の子と一緒に居るし、三日前だってあの女の子のこと見てたでしょ」


よしき「……いいのかよ」


あき「何が?」


よしき「いや……」


━━━━━━━━━━━━━━━


あおい「いっちゃったね……」


あいり「……」


あおい「あいりさんってここら辺に住んでるの?」


あいり「……!」


あおい「……そうなんだ!よくあの海に来るの?」


あいり「……」


あおい「最近……そっか!僕はずっとあの海を散歩をするのが好きなんだ。三日前いつもの様に散歩してたら……あいりさんを見つけた」


あいり「……」


あおいM「その後も数十分ぐらい話をしてあいりさんは帰って行った……よしきは同じクラスに居たって言ってたけど……あいりさん…………うーん……思い出せない……」


━━━━━━━━━━━━━━━


よしき「怒ってるのか?」


あき「なんで?」


よしき「いやぁ」


あき「別に……ただ2人の邪魔をしたくなかっただけだよ!あの二人お似合いだし……そうだ!ふたりで応援しよう!まずは夏祭り!2人で行かせる!」


よしき「ええ!?いいのか!?」


あき「別にいいでしょ。その方が面白そうだし。それにあいりちゃん可愛い!」


よしき「あ、うん」


あき「でもあおいが心配だなぁ」


よしき「うんまぁあおいだもんな。色恋沙汰とか似合わねぇ」


あき「幼馴染として応援しないと行けないでしょ!」


よしき「……うん」


━━━━━━━━━━━━━━━


あおい「えぇ!?そんな!ふたりで!?」



あき「そう!!」


あおい「どうして、そんな!なんで急に!」


あき「好きなんでしょ」


あおい「……!!」


あき「一目惚れってやつ!」


あおい「分からない……」


あき「あくまでもしらばっくれるつもりなんだ」


あおい「違うって!ほんとに!」


よしき「まぁそのぐらいにしてやれよ、こいつは自分にかんしても鈍感なんだってことでさ」


あき「そうね!」


あおい「なんで!!」


よしき「とりあえずな!あおい!夏祭りは二人で行くんだ!」


あおい「うん……」


あき「私達も離れたところで見てるからさ大丈夫だよ」


あおい「でも、毎年3人で一緒に言ってた夏祭りだよ?」


あき「幼馴染の恋を応援するのもいいもんだよ」


あおい「…………」


よしき「気にするな。俺達は大丈夫だよ」


あおい「ありがとう……二人とも」


━━━━━━━━━━━━━━━


あき「あいりちゃん!」


あいり「……!」


よしき「よっすこんにちは!」


あき「今からあおいんとこ?」


あいり「……!」


あき「一緒に行こ!あいりちゃんに話があるの!」


あいり「……?」


━━━━━━━━━━━━━━━


よしき「よっ!あおい〜来たぞ〜」


あおい「あっいらっしゃい〜」


あき「やっほー」


よしき「あいりさんも一緒だぞ!」


あおい「……!!こ、こんにちは……」


あき「さささぁー座って座って〜!あいりちゃん!今日はね!お話があります!」


あいり「……?」


あき「来週の夏祭りあおい君と行きなさい!」


あおい「なんで命令形なんだ……」


あき「どぉ?予定とかない?」


あいり「………………!!(頷き)」


あき「やった!良かったね!あおい!」


よしき「なんでお前が1番喜んでんだよ」


あき「嬉しいじゃん!ね!あおい!」


あおい「うん……!ありがとう」


あき「となると……あいりちゃん!浴衣とか持ってる?」


あいり「…………!(首を横に振る)」


あき「じゃあ貸してあげる!女の子は綺麗にしないと!」


よしき「すごい張り切り」


あき「そんな遠慮しないで!いいの浴衣3着ぐらいあるから!」


あいり「……」


よしき「…………ありがとうございますだって」


あいり「……」


あき「いいのよ別に!気にしないで!」


よしき「近所のおばさんみたいだな」


あき「とぉ!!」


よしき「痛!!いった!いったい!!ちょっ病院でけが人増やしてどうすんだよ!」


あき「大袈裟!怪我する程じゃないでしょ!」


よしき「凶暴だなぁ…………ごめんなさい!ごめんって!そういうとこだぞ〜!へぶっ!!!!」


あき「よし!じゃああいりちゃん!来週の夏祭り4時ぐらいに前の駄菓子屋さんに来て!着付けてあげる!」


あいり「……!」


あき「今から楽しみだね!」


━━━━━━━━━━━━━━━


魔女「言葉をなくした少女が辿る運命はただ一つ。私は知ってるはず……けれど私には何もできない。言葉をなくす少女は恋をしてる。」



………………………………



魔女「見てるのは辛いものだ……」



━━━━━━━━━━━━━━━



あき「あいりさん……人魚みたいだよね。」


よしき「え……?」


あき「だって水泳の授業、泳ぐのすごい上手だし、恋をしてる。けど言葉を失ってるまるで人魚じゃん。」



よしき「童話の……」


あき「オマケに超美人!きっと前世は人魚姫だよ」


よしき「お、おう(笑笑)お前の想像力は凄いな(笑笑)」



━━━━━━━━━━━━━━━


あき「あいりちゃーんやっほー!」


あいり「……!」


あき「それじゃぁ行こっか!着付けてあげる!」




あいり「…………」


あき「あいりちゃんってさ人魚みたいだよね!」


あいり「……!!!!」


あき「声を失ってて、恋をしてて超美人!」


あいり「…………!!(首を横にふる)」


あき「ふふっ……今日楽しみだね!頑張って!」



━━━━━━━━━━━━━━━



あおい「ちょっと早く出過ぎたかなぁ……」





あおい「あっ………………」



あいり「…………………………」



あおい「こんばんわ」


あいり「……!」


あおい「綺麗だね……すごく……」


あいり「………………!!!」


あおい「それじゃいこっか!」


あいり「……!」


あおい「何か買いたいものとかある?屋台いっぱい出るよ!」


あいり「…………」


あおい「もしかしてお祭り初めて……?」


あいり「……!」


あおい「そうなんだ!!いっぱい美味しいものがあったり、楽しいゲームがあったり、それとね花火も上がるからすごい人多くなるよ!気をつけてね!でもすごい楽しいから!」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


あき「さぁてついに始まったわねぇ」


よしき「これ……いいのか?いかにも怪しい人って感じだろ」


あき「近くにいるって言ってあるし大丈夫だよ!」


よしき「うんまぁそうだけど」


あき「それにあおい、上手くいくか心配でしょ?あのあおいだよ?」


よしき「うんそうだなぁ」


あき「お祭り会場に近づくにつれて人が多くなるからもうちょっと近づこう」


よしき「おう……」


━━━━━━━━━━━━━━━


あおい「あっねぇねぇ!金魚すくい!やってみる?」


あいり「……!」


あおい「おじさん1回!」


あいり「……!!」


あおい「ほらやって見て」


あいり「…………!!!」


あおい「あぁ惜しい!!やっぱ難しいよね!あっ、かき氷あるよ!唐揚げ、綿あめもある!どれ食べる?」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


あき「すごい楽しそう……てかすごい!あおいがあいりちゃんを引っ張ってる!」


よしき「あのあおいが……成長したな!頑張れ!!」


あき「私達も屋台周りながらあとおうよ!」


よしき「俺焼きそば食べたい!!」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


あおい「あははっ!楽しい!!あいりさん!どこか行きたいところある?」


あいり「…………」


あおい「喉乾いた……?分かった!飲み物買ってちょっと外れたところで座ってご飯だべよ!休憩!」


あいり「……!」


あおい「先に座っといていいよ何がいい?……了解!待ってて!」



あいり「…………」


あき「ねぇーねぇー!あいりちゃん!」


あいり「……!!」



あき「お祭りどぉ?」


あいり「……!!」


あき「楽しい……?なら良かった!あおい凄い積極的になったなぁ。あぁ見えて前までは女の子とまともに喋ること出来なかったんだよ!」


よしき「ほんと……あいりさんが美人だからだねきっと」


あいり「……!!」


あき「ふふっ……可愛い!じゃぁ楽しんで!」


よしき「頑張れよ!」


あいり「……!!」


あき「………………………」


━━━━━━━━━━━━━━━


あおい「あいりさん!買ってきたよ!よいしょっと……花火まであともうちょいだねここだとちょっと見にくいかもだから一通り休憩出来たらまた歩こう!」


あいり「……!」



あおい「どう?お祭り!楽しい?……なら良かった!」



あいり「………………(ご飯食べる)」


あおい「ふふっ美味しそうに食べるね!

どんどん食べて!!」


あいり「……!!」


あおい「あははっ!」


花火


あおい「あっ!花火が上がった!そろそろ行こっか!」


あおい「……!」


━━━━━━━━━━━━━━━


あき「あおい……楽しそうだなぁ」


よしき「そうだなぁすごいイキイキしてる」


あき「花火綺麗だね」


よしき「そうだなぁ」


あき「…………」


よしき「うーん…(食べ物食べる)…美味い……美味しぃ……」


あき「あっ……」


よしき「ん?」


━━━━━━━━━━━━━━━


あおい「うわぁすごい人混み。さっきより全然多いいね」


あいり「……」


あおい「わぁ!凄いよ!見てみて!おっきい花火!」


あいり「……!」


あおい「綺麗だなぁ……おっとっとっと……危ない……下手したらはぐれちゃいそう…………ん!こっち!(手を取る)」


あいり「……!!」


━━━━━━━━━━━━━━━


よしき「うっそ……あのあおいが手を取った………………あき?」


あき「………………」


よしき「あき……どうかしたのかっ」


被せてあきのセリフにうつる


あき「今日はもう帰る」


よしき「お、おい……」



あき「………………」


よしき「お前やっぱり!」


あき「何!?」


よしき「あ、いや…………なんで……」


あき「だってお似合いじゃん」


よしき「いや自分だって」


あき「あおいは!…………あおいは……あいりちゃんが好きなんだよ……あおいのあんな顔なかなか見ない」



よしき「だからって」


あき「別に関係ないじゃん!何!?幼馴染の恋を応援して何が悪い!?」


よしき「急に怒るなよ……」



あき「………………」



よしき「俺だって幼馴染の恋は応援する……あきのことだって応援してる……」


あき「………………」


━━━━━━━━━━━━━━━


コンコン


あおい「どうぞ〜」



よしき「よっす〜」



あおい「いらっしゃい。……あれ?あきは?」


よしき「今日は都合悪いって」



あおい「そっか……お礼言いたかったけどなぁ……よしきもありがとう……」


よしき「うん…………あのさ……あいりさんのこと好きなのか?」


あおい「………………うん……」


よしき「まじで?……まだあってそこまで経ってないのに?」


あおい「多分……一目惚れだったんだと思う……」


よしき「……ははっ……凄いな……変わったな……あおい……」


あおい「…………なんでそんなこと聞くんだよ」


よしき「気づかないのか……?いや……はぁ……」


あおい「…………?…………ごめん……」


よしき「謝る必要なんてないよ……お前は悪くない頑張れよ!今日はもう帰るわ!」



あおい「う……うん、早いね」


よしき「いや……まぁ……また明日来るよ」


あおい「ありがとう」


よしき「いったい……どうすればいいんだ……」


あき「………………(早歩きであおいの部屋に向かう)」


よしき「……あき!?」


あき「……!!(ドアを開ける)」



あおい「うわっ……びっくりした……あき?」


あき「あおい……」


あおい「今日なんか用事あったんじゃ……」


あき「無くなったから来た」


あおい「そうなんだ!良かった!あきにもお礼言いたかったんだ」


あき「…………」


あおい「ありがとう!」


あき「うん……」


よしきM「俺は部屋に入らず扉に持たれて2人の話を聞こうとしていた……けどしばらく会話が無くなって沈黙の時間が続いていた。」


あおい「もうすっかり夕方だね……夕日が綺麗……」


あき「……」


あおい「どうしたの……そんな顔して」


あき「別に……」


あおい「…………」


あき「あいりさんとはどお?」


あおい「楽しかったよ!お祭り一緒に花火見れたし」


あき「ちゃんと思いは伝えれたの?」


あおい「え……」


あき「…………」


あおい「いや……」


あき「まだ伝えてないの?」


あおい「無理だよ……やっぱり自分から告白なんて緊張するし……」


あき「……!!!」


あおい「それにまだ出会って2週間しか経ってないのに」


あき「好きなの!!」


あおい「…………」


あき「わたし…………あおいのことが好き……」


あおい「………………」


あき「なんか言いなさいよ……」


あおい「…………僕は………………あいりさんが好き…………ごめん……」


あき「………………!!告白する勇気はないのに、振る勇気はあるんだね……!ずるいよ……そんなの……」


あおい「…………」


━━━━━━━━━━━━━━━



あおいM「今日も海が綺麗だ。あれからもう2週間たった……。あきは病室に来なくなった。よしきは来てくれるけど沈黙の時間が長くなった。あいりさんとはあれからも出かけたりしてる。けれどまだ思いを伝えられてない。今日も海が綺麗だ。1人海を見ながらどうすればいいか分からず目に涙を浮かべていた」


あおい「………………あいりさん」



あいり「…………?」


あおい「泣いてるのって……うん……どうしたらいいか分からなくて」


あいり「………………?」


あおい「あきを泣かせちゃった……よしきとも会話が続かない……自分のことも分からない。最近体の具合が悪化してるんだ……今日も外出許可がでてないのに抜け出してきた」


あいり「……!!」


あおい「安心して!三日前からだから……

最後にお出かけしたのは……五日前か……あの後病院で倒れたんだ」


あいり「……!!」


あおい「そんな顔しないで……僕は大丈夫……って思いたい……」


あいり「……」


あおい「ありがとう……」


あおいM「もし今僕の気持ちを伝えなければ……一生伝えれないままになるかもしれない……あきのあの時の言葉、告白する勇気がアタマによぎる……」


あおい「あの……あいりさん……」


あいり「……」


あおい「僕、あいりさんと遊んだり、喋ったり……お祭り行ったり……すごい楽しかった……初めてあった時僕は……あいりさんに……あいりさん……僕………あいりさんのこと…………うっ……」


あいり「……!?」


あおい「はぁ……はぁ……うっっはぁ……あぁぁ……」


よしき「あおい?あおい!!おいあおい!!」


あいり「……!!!」


よしき「あおい!しっかりしろ!あおい!!」


━━━━━━━━━━━━━━━


あき「(病院に駆けつける)よしき!!??」



よしき「あき……」



あき「あおいは……?」



よしき「意識が戻らないって」



あき「そんな……どうして……」



よしき「最近……状態が悪化してたらしい…………その体で病室を抜け出して」


あき「あのバカ……」


よしき「でもあいつ…………頑張ってたんだ……悩んで泣いて…………なぁあき……」


あき「……」


よしき「あいつは良い奴だよ。優しいやつだ。今まであいつのおかげで辛い時期を乗り越えたこともあった。あいつの笑顔に救われたこともあった…………」


あき「別に……そんなこと知ってる……私も……怒ってるわけじゃない……ただ……私は……私だってあおいが好きだよ……辛いよ……この2週間分からなかった……どうすればいいんだろうって……どういう顔であいつの前にいればいいんだろうって……私は……」


よしき「…………俺も」


あき「え、……」


よしき「俺もどうすればいいかわかんなかった……多分、青春ってこういうことを言うんだろうなって……」


あき「……何が言いたいの」


よしき「俺は……………………」



あき「……?」



よしき「俺は……お前が好きだよ……あき……」


あき「……!!何言ってるの……こんな時に……変な冗談辞めてよ……」


よしき「なんだよ、冗談って!俺の気持ちを!冗談だって!ふざけてるってそう思うのか!」


あき「そんなつもりは……でも……」


よしき「俺だって……分からないよ……なんで、いつの間にそんな気持ちになったのか

この気持ちがわかんない……けどやっとわかったんだよ……お前が好きなんだって……でもお前はあおいのことが好きで……お前があおいを追いかけてるの見て本気で応援してた!けどその度……胸が締め付けられて…………」


あき「わかんない……私は……わかんな

い……」


よしき「わかんないわけないだろ!!」


あき「わかんないよ!!!(走り出す)」


よしき「あき!!」


あき「はぁ……はぁ……はぁ……きゃっっ!!(こける)」


よしき「はぁ……はぁ……お前が……あおいのことが好きなように……俺もお前が好きなんだ……」


あき「そう……だよね……みんな……頑張ってるんだよね……ごめんね……」



━━━━━━━━━━━━━━━



魔女「青春は甘いだけじゃい……悪夢みたいになって時に襲いかかって来る……愛は人を動かすには十分すぎる。」


━━━━━━━━━━━━━━━


あき「…………私……酷いな……」






あき「…………人?倒れてる……!ちょっと!大丈夫ですか!!……て!!あいりちゃん!!大丈夫!?しっかりして!あいりちゃん!!」


あいり「…………」


あき「目覚ました……大丈夫?もしかしてこんな時間に海に入ってたの?」


あいり「…………」


あき「ちょっと何してるの!!ダメだって」


あいり「…………!!」


あき「やめなって!!」


あいり「………………!!(泣き出す)」


あき「泣かないで……大丈夫だから……大丈夫だから……」


あいり「…………!!」


あき「……!!ダメ!行っちゃダメ!!」


━━━━━━━━━━━━━━━



魔女「あんたも不幸だね」


……………………



魔女「こんな時間に人魚でもないあんたが海を泳いでくるなんて」



……………………


魔女「なんで、君は人間に恋をしたのかな……」



…………………………



魔女「そうか……君……13年前の嵐で行方不明になってた人魚だね……

その時にあの子に助けてもらった」


………………………………



魔女「今度はあの子が息絶えようとしてる……大体察しは着くよ……でもねそんな都合よく運命を変えることはできない。君は甘えん坊だね……結局あの子に自分の気持ちを打ち明けることさえできてないじゃないか……君はあの子に近づくにつれて言葉を取り戻したいと思ったはずだ

そして怖気付いてる時にあの子が倒れた

君はあの子に何か恩返しが出来たのかい?」


……………………………………



魔女「運命を変えるにはそれ相応の代償が必要だよ……。君はあの子に気持ちを伝えることができないかもしれない。それでもいいのかい?」


…………………………



魔女「どうやら本気みたいだね……羨ましいよ……」


……………………………………





━━━━━━━━━━━━━━━



あおい「ここはどこだろう……」


……………………


あおい「海の音が聞こえる……潮の匂い……」


……………………


あおい「綺麗な夕日……いつもの場所……なんで……何も思い出せない……」


……………………


あおい「誰かに呼ばれてる気がする……誰だろう……聞いた事ない声…………いや知ってる気がする……ずっと前に……僕は………」


…………………………


あいり「今までありがとう」


(ここで音楽をかけるとそれっぽくなると思います)


………………………………


あおい「!!!はぁ……はぁ……ここは……病院……!今の声……あいりさん……!?………………体が……軽い……あいりさん……?あいりさん?………………行かなきゃあの海へ……!!」


あおい「ふっ!はぁ……はぁ……はぁ……うぐっ……はぁ……はぁ……なんだろう……これ……体は軽いのに……胸が……締め付けられる……すごく怖い……大切なものが……人が……」


あおい「あいりさん!!どこですか!!あいりさん!!……グッ……風が強い……これ……嵐になる……あの時みたいな……!!あいりさん!どこですか!帰ろう!!!一緒に!また花火を見よう!!……はぁ……はぁ……僕!!まだあいりさんに気持ち伝えてない!そんなの嫌だよ!!あいりさん!!グッうぁっ!!……なんで………………あいりさん!あの時の事僕!思いだしたんです!10年以上前のこと嵐のあけた日!ごめんなさい……僕……勇気がなくて……あなたに伝えられなかった……!でも今は……ハッキリと言えるんだ!!あいりさん!!!大好きです!!…………あいりさん!!」



……………………………………




魔女「君が選んだ最後の言葉は予想外だ………君は幸せなのかい?………私は後悔ばかり見てきた……けど奇跡は初めて見たよ……君の気持ちはきっと伝わっているはずさ」


━━━━━━━━━━━━━━━



あおい「あき……あの時はごめん……でも僕の気持ちは変わらない……あいりさんが好きだ」


あき「ううん……いいの……ていうか……あおいは悪くないじゃない」



よしき「青春って残酷だよなぁ……」


あおい「よしき……?何かあったの?」



よしき「青春ってのは一筋縄じゃぁいかないもんだな」


あおい「……?」


あき「ふっ何それ!」


あおい「みんなと入れるのが僕は大好きだよ!これからもずっとみんなと一緒がいい!」


あき「当たり前じゃん」


よしき「もちろん!」



あおい「ありがとう……あいりさん……僕は幸せです。あいりさんがくれたもの沢山あります。それを大切にこれからを生きてくよ……。だから安心してね」


━━━━━━━━━━━━━━━





あき「うわぁ綺麗だねぇ」


よしき「やっぱりここからの景色はいいなぁ」



あおい「海の夕日……きっと忘れない景色になるよ」









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