↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真戯武装パワードフォース  作者: 桜崎あかり
第2部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
40/76

第11話『集うランカー達』その2


 ミストルティンは、アカシックワールドでもそこそこの実力者――と言われており、プレイヤーによっては実力差で敗北する事もある。

このバトルが始まるまでの数回のバトルでは、圧倒的な実力を見せて勝利していた。チートプレイヤー以外で負ける要素がないとネット上で言われる位に。

【今までのバトルを見ていなかったのか? あれだけの実力があって、負けるとは考えにくい】

 この書き込みよりも数コメント前では、蒼風凛(あおかぜ・りん)の出現にミストルティンが負けると言いだしたのである。

しかし、ミストルティンは100戦中80勝オーバーで――ここ最近は30連勝位していた。

それが負けるとは考えにくい――とネット上では議論されていたのだが、このレベルで炎上すればアカシックワールドのレベルを問われかねない。

幼稚な連中の集まるゲームと批判されるのが目に見えている――そうネットで炎上しかねないような暴走発言は、特に控えられている。

【確かにヴァルキューレの強さは動画でも実証されているが、実力差は違いすぎる】

【ガジェットの強さがARゲームの強さには連結しない。あくまでもARゲームは地力が試されるのだ】

【修行と言ってもゲームをプレイしたり動画の研究をしたり――と言うのが多くて、修行と言う雰囲気に見えない】

【それを描写したとして、本当に面白いかどうか疑問がある】

【ARゲームのプレイヤーは、大抵が更にゲームをプレイして地力の強化をしているが――】

【どう考えても、敗北フラグなのはヴァルキューレの方だ】

 一部のメタな発言もあるが――大方の予想はミストルティンにあった。

発言の一部は横槍と言うよりは、別のまとめサイトに掲載されていた物を意図的にコピペしたりして炎上を狙っているだろう。

つまり、超有名アイドルファンや一部の歌い手や実況者の夢小説を書く勢力が――アカシックワールドを炎上させようとしているのかもしれない。

芸能事務所側は既に大手まとめサイトの管理人が摘発された為、下手に動けば今度は海外進出なども白紙になるし、ネット上では否定されている日本政府とのパイプライン等も真実と言われかねないのだ。

 しかし、バトルが始まると――予想外とも言える大番狂わせが起こった。

ネット炎上等による弊害ではなく、単純に周囲の重圧に負けたのだろう。結果はストレート負けである。

【何と言う結果だ】

【これは予想できなかった】

【どういう事だ?】

【これが、現実なのか】

【現実は非情である――と言う事なのだろうか?】

 ネット上でも動揺しているのがよくわかるだろう。こうなる事は――レーヴァテインも予想済みであり、それを考えての現場観戦だった。

「やはり、こうなるか――ミストルティンもネット上で話題となりたかった人物かもしれないが、相手やジャンルを間違えたな」

 ヴァルキューレの圧勝劇を見守った後、レーヴァテインは姿を消した。彼は別の場所へ移動した可能性もあるのだが――。

その一方で、今回のバトルをフィールドで見ていた人物はもう一人いる。



 バトル終了後、蒼風は瞬時にしてARインナースーツから私服に戻し、そのまま帰路に――。

しかし、その目の前に姿を見せた人物は、何とアークロイヤルだったのである。彼女の私服姿だが、周囲にアークロイヤルとは気づかれていない。

「あなたが噂のヴァルキューレ……」

 アークロイヤルも彼女の素顔は見た事がなかったのだが、あのバトルフィールドに姿を見せていたプレイヤーは2人しかいない。

ミストルティンは素顔が見えるようなARメットを使用していた事もあって、顔を覚えていた――消去法を考えると、この出入り口から出てくるのは彼女しかいないだろう。

「アカシックワールドのプレイヤーに、知り合いはいないはずよ。あなたは一体、何者?」

 蒼風の方は追っかけのファンが、ここまでして接触するとは考えにくいと判断し――話を聞く事にした。

黒髪に若干長めのツインテール、それに目は黒――普通の女性にしか見えない。彼女がアカシックワールドで脅威となっている、ヴァルキューレのパイロットとは考えにくいのだが。

「私の名前はアークロイヤル――と言えば、分かると思うけど」

 蒼風の方はアークロイヤルの名前だけは知っているが、どのようなプレイをするプレイヤーなのは把握していない。

プレイ回数も少なめなプレイヤーでは情報量が少ないのも――仕方がないのだが。

「アークロイヤル――そう言えば、最近になってランキングを上げているプレイヤーがいるって聞いているけど」

「まぁ、そう言う事よ」

「それで、あなたの目的は? サインをもらう為とかアドレス交換が目的ではないのは――明らかだけど」

「あなたに聞きたいのは――」

 蒼空の方もアークロイヤルの目的を聞きだそうと探りを入れるのだが、そう簡単に真の目的を言う事はなかった。

しかし、アークロイヤルが彼女に接触しようとしたのには理由がある。それは――あるプレイヤーに関しての事だ。

「ファルコンシャドウ――そう言えば、彼女もジャンヌ・ダルクと対戦して負けたという話を聞いているけど」

「ジャンヌ・ダルクと――」

 彼女の口から語られたのは、かつて自分と戦った事のあるファルコンシャドウがあっさりと負けたことである。

決して最弱だったりチートプレイヤーと言う訳ではない。それなのに、彼女はジャンヌに数度挑んで敗北――その後の消息は不明。

何時から姿を見せなくなったのかは聞けなかったのだが――姿を消した理由はジャンヌ戦の敗北が原因とするネット記事がある。

しかし、それを蒼空から教えてもらっても実感はわかない。自分と似たような――それこそ同族嫌悪をするような存在が、あっさりとゲームから退場する事に。

「アカシックワールドはデスゲームじゃないけど、一定の間隔で発表されるランキングで下位メンバーは脱落するとも言われているわ」

 それが事実かどうかは不明だが――アークロイヤルは蒼空から衝撃的な発言を耳にする。

それが下位メンバーの脱落に関してである。どのような方式で脱落しているのかは企業機密らしいので、何処までが事実なのかは分からない。

「アカシックワールドから脱落した場合は――ゲームがプレイできなくなるわけではないし、特に気にする問題ではないわ」

 アークロイヤルが若干深刻そうな顔をしていたので、言いすぎたかも――と思いつつ、蒼空は補足した。

現在行われているのは第2回ランキングとの事だが、第1回がいつ行われたのか――色々と謎は多い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。