宙のハーモニカと、かけゆく夏と、微笑みの星座
彼方の空の
麦わら帽子のような
雲を追いかけ
駆け上がる丘へと
吹きゆく風の
ハーモニカを聴きながら
瞳を彩る
ベルガモットは鮮やかに
こころに
情熱を灯しゆく松明花
穂張月の
風に帆を張るように
青い穂が
実りの季節へ向かいながら
駆けゆく夏茜を
秋茜が追いかけるとき
景色にとけゆく
夕陽のキャラメリゼ
星座の微笑みに
吹きゆく風を聴きながら
宙へ向かって
ハーモニカを奏でるように
浮かび上がる
やぎ座の星々は
黄道を歩み
季節という草原を
わたりながら
大地にそっと、微笑むように
星座の微笑みに
駆けゆく夏を感じながら
星座がつなぐ
行き合いの空に
ナシラの星の
やさしい明かりは
巡りゆく
季節とこころを、見守るように
夏空はまるで
描き足りない余白のように
空の先にも
続いていく空があって
時にその道を
遥かに
感じることも
あるかも知れないけれど
道はきっと
自分の中にあって
言の葉も
自分という中に
あるものが、きっと
一歩ずつの
足跡がやがて
道をつくるように
一つひとつの
言の葉を、大切にできたら
宙はまるで
描きたくなる白地図のように
言の葉の先に
続いていく言の葉を、信じて
遥かな宙へ
ハーモニカを吹くように
星を追いかけ
駆け上がる丘へと
瞳を鮮やかに
ベルガモットは彩って
穂張月の
風に張る帆のような
月がやさしく
照らすこころに
宙のハーモニカと
かけゆく夏と、微笑みの星座
黄道十二星座の一つ、やぎ座は、8月下旬頃から南東の夜空に浮かび、微笑む口元のような形です。尾には、ナシラ(諸説ありますが、アラビア語で「夏の終わりの守り星」「幸せの便り」)の星があります。
イネは、8月頃に淡く白い花が咲いて、その後に穂が実り収穫期へ向かい、「結実」の花言葉があります。穂張月は、8月です。
ベルガモットは、夏にかけて紅い花が咲き、松明花とも呼ばれます。花言葉は、「燃える思い」「柔らかな心」です。行き合いの空は、季節と季節をつなぐ空とされます。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。




