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さんじゅうよん

「なんぞこのスライム、橙子に懐いちょらんか?」


カガチが私に引っ付くスライムを指で突く。やめてあげて。スライムが嫌がってか、震えながら私の腕に移動を始めたから!


「もしかしてトーコちゃん、スライムテイムしたの?」


「テイムですと!あのド○クエでお馴染みの、モンスターを仲間にするって能力、私手に入れたの!?」


喜ぶ私は、モンスターって何?頭大丈夫?と言いたげな目をしているユナさんを見ないことにして、『分析・解析』でスライムを調べる。


[スライムとは粘液状とゼリー状の両状態を行き来し、半固体状の核組織を持つも魔獣のことを指す。粘液は食べ物によって成分が変化する。この個体の主人は小太刀 橙子。粘液は林檎酒である]


「やったぁ!本当に私が主人になってる!」


「良かったわね。スライムはテイムのスキルが無くても、テイムできる魔獣なの。で、毎度ありがとうございます。ペット同伴だと、小銀貨1枚追加です」


「待て!ペットのスライムなんぞ要らんぞ!」


まぁ、確かに強い魔獣じゃないから、匠探しの旅には邪魔になるかもだけど、スライム研究してみたいんだよね。


よし、このスライム連れて行こう!


ふ、ふ、ふ。カガチを説得するなんて簡単、簡単。


「良いじゃないですかカガチさん。ペットの一匹ぐらい。宿代は小銀貨1枚なんですし」


「ワシはペットなど認めんぞ!」


いつの間にか始まったカガチとユナさんの、スライムをペットにするしないバトル。


今の内にささっと、スライムくんから林檎酒を『抽出』しちゃおう。ってことで、床に竜巻っぽいのをだす。すると躊躇う様子もなくスライムくん、竜巻っぽいのの中にダイブした。


この慣れてる感じと、『アイテムボックス』から出てきたから、もしかしなくても、このスライムって森で出会った第一魔獣だ!


スライムの核を壊さなかったから、復活したんだな。


あの時、核を壊さなくて良かった!っと自分を褒めつつ、スライムくんから琥珀色の林檎酒を『抽出』しビーカーに入れる。


「トーコちゃんからも、カガチさんに言ってくださいよ」


やっぱユナさんじゃ不利だよね。


任せてユナさん!ガツンと勝利しますから!

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