表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/42

にじゅうく

獄卒として不正は見逃せないが、此処は地獄でも日本でもなく異世界じゃ。多少の不正は飲み込もうか。


「今回だけじゃからな」と指定依頼書を懐に仕舞い、当然、お嬢に追加で銀貨10枚を要求した。


「私のヘソクリがぁぁぁ」


「ワシがタダで不正を見逃すはずが無かろう。ざまぁじゃ」


絶望の叫びをあげるお嬢を笑い思う。1000年この世界におると、獄卒も丸くなるもんじゃなぁ。と。



お嬢と愉快なやり取りをして、やってきたんは港町ヴォワル北西の浜辺。


1000年この世界におるが、不思議なこちょにワシは魔物に遭遇したことがないのじゃ。じゃからこの機会に魔物ちゅうのの残骸を見てやるか。


青く澄んだ空に透明度のある海水、クリーム色の砂浜。視察で見る沖縄の海のように綺麗じゃ。


じゃからソレを、探す手間なくすぐに見つかった。


軽車両ほどの大きさのソレは、血肉のように赤黒く、地獄で馴染みの憎しみ、後悔、怒り、悲しみを合わせた気配を纏っていた。


「魔物の残骸ちゅうんは、憎悪に飲まれとる亡者みたいじゃな。ワシに火属性のスキルはないがなぁ…」


依頼書に書かれている「火属性スキルでの焼却処分」の文字を見て溜め息を吐いた。


「取り敢えずガソリンで丸焼きにしてみるかな」


宿の部屋に『転移』し、ガソリンを担ぎ浜辺に戻る。


魔物の残骸にガソリンを撒こうと近づくと、懐に仕舞っていた探知機が鈴のように「リーン」と鳴り、日下部 匠の魂か、思い入れがある持ち物が魔物の残骸のところにあることを示した。


「うえ。あん奴を徹底的に調べんといかんのか!」


日下部 匠の魂じゃったら良いが、橙子か日下部 匠の持ち物が出てきちょったら、お嬢から追加で銀貨20枚請求じゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ