表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/42

にじゅうさん

綺麗な施設内には六つの掲示板があり、受付窓口は入り口の真正面にあり、書類の山に向き合う受付嬢は、長い赤髪を三つ編みにしてサイドに寄せた、優しい雰囲気を醸し出す首にストールを巻いた美人さんだ。


前世で利用していた冒険者ギルドは、酒場と兼用していたから、酔っ払いとかいて案外治安が悪かったんだよね。1000年も経つとギルドの雰囲気も変わるものだなぁ。


「あら、カガチさん。お久しぶりね。本日はどのような御用件かしら?」


受付嬢が書類の山を脇に寄せて、カガチに声をかけてきたが…、その声は野太い男のもの。


この受付嬢の外見は女性だが…男性?いや、風邪ひいていて、喉の調子が悪いだけか?


頭に疑問符を浮かべる私の横で、カガチが眉間に皺を寄せた。


「どうしたんじゃ、その声?オカマみたいじゃぞ」


ピシッと受付嬢の笑顔が凍る。


「失礼ね。この声は…、魔物との戦いで首を火傷したの。その時、喉も潰れたのよ」


うわっ、カガチがやらかした!大人な条件反射でカガチを睨む。


「カガチ、女性に対して失礼だよ。謝った方がいいと思う」


「そうか。…お嬢、すまんかったな」


「いいわよ。それより、見ない顔だけどカガチさんの知り合いかしら?」


私にむけた視線を、カガチに移す受付嬢。


「まぁ、縁があって面倒見ちゃることになったんじゃ」


「トーコと言います。よろしくお願いします」


カガチの説明に合わせて頭を下げると、ニッコリと営業スマイルを浮かべる受付嬢。


「こちらこそ宜しくね。私は受付嬢をしているキャッシー・リルバーよ。トーコちゃんは、本日のご用件は冒険者ギルドの登録かしら?」


「はい、そうです」と頷く。


「それでは登録しますので、この書類に必要事項に記入してちょうだいね」


キャッシーさんから受け取った羽ペンと書類。書くのは名前と生年月日、スキルのみ。


名前は勿論、リデア・デュモンティーではなく、トーコで生年月日は適当に。年齢さえ分かればいいからね。


因みに、平民に家名はない。つまり受付嬢のキャッシー・リルバーさんは、貴族だ。平民にもフランクな話し方から、たぶん男爵だろうか?まぁ詮索する気はないが。


それよりも、問題はスキルだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ