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ロリーナ・ボーンアゲイン!〜異世界に転生したら褐色ロリエルフになりましたぁ!〜  作者: 柚亜紫翼
3章 ありあおうこく

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026 - ねりーざ -

026 - ねりーざ -



「何で私を誘ってくれなかったのぉっ!」


「だって、お妃教育でネリーザ忙しそうだったから・・・」


「体調不良でも何でも理由つけて時間作るよ、私も王都でお買い物したぁい!」


今僕とロリーナが居るアイテムボックスのソファの上でネリーザが手足をばたつかせて文句を言っている。


今夜も昨日と同じようにぬいぐるみと入れ替えてネリーザをここに連れて来た。


「今朝ロリーナと一緒に王都でお買い物を・・・」


部屋に置かれたベッドやソファを前にしてそう言いかけた僕の言葉を遮るようにネリーザが叫んで今に至る。





・・・


「それで、いつ遊ぶ?、明日はミアさん達がヴロックの街に帰る事になってるから明後日とか?」


アリアの王都はもう眠る時間だけどヴェンザ帝国ヴロックの街は時差の関係でまだお店が開いている時間だ。


僕とロリーナはお揃いの斥候服を着て既に常連と言えるくらい通い詰めているレストラン「コアラーノ」で同じ斥候服姿のネリーザとお肉を食べている。


「リーナは夕食代わりだけどネリーザは寝る前にこんなに食べて大丈夫なの?」


ロリーナの言葉にネリーザのナイフとフォークの動きが一瞬止まったのを僕は見逃さなかった。


僕の隣でお肉を頬張っているロリーナは精霊だからいくら食べても太らない、僕も結構食べているのに全然太らないからエルフの体質的なものだろう。


でもネリーザは人間だ、沢山食べたら太る・・・。


「だだだ大丈夫よ!」


「本当に?」


「・・・」


何も言わなくなった・・・。


「そ・・・そういえばこの街の名前はヴロックだよね」


ネリーザが強引に話題を変えた。


「うん、そうだよー」


「メルト帝国で人身売買や奴隷貿易やってる組織が隣国進出の足掛かりでヴロックの街に拠点を作ってるみたいだよ、2人とも可愛いから誘拐されないように気をつけて・・・」


がしゃーん!


「うわびっくりしたぁ!」


ネリーザの話の途中、誰かがお皿を落として割ったのか大きな音が響いた。


音のした厨房を見ると珍しく皿洗いの仕事をしていた給仕服姿の女の子が僕達をガン見している・・・マーチンさんもお肉を焼く手を止めてこっちを見てるし!。


女の子が慌てて割れたお皿を片付け始め、マーチンさんも料理を再開した・・・今日の席はちょうど厨房の近くだから僕達の不穏な会話が聞こえたのかもしれない。


「どこでそんな話聞いたのよ?」


お肉を殆ど食べ終わったロリーナがネリーザに尋ねた。


「お城だよ」


「私とリーナは強いから誘拐されそうになっても自分でなんとか出来ると思うわ」


確かに危なくなったらアイテムボックスに入れば逃げられるし2人一緒なら心配なさそうだ。


でも下手に目立つとこの街で暮らせなくなりそうだからなるべく巻き込まれないように気をつけよう。







・・・


「すっごく美味しかったぁ!、また連れて来てねっ」


「ネリーザ・・・次も奢られる気満々だ」


ちなみに今日の食事代は僕が3人分払った。


「だって、私は品格維持のお金は国から出して貰ってるけど現金を使う機会が無いし・・・」


確かにお城暮らしの王子妃候補は現金を持ち歩かないだろう、少し金貨を渡しておこうかな。


「それに人のお金で食べる食事って美味しいし!」


「ネリーザ、薄々気付いてたけどいい性格してるよね」


「まぁね、ダニエル様と出会う前にはクソ親父のお屋敷からお金になりそうなものを拝借して時々街に出掛けてたんだぁ」


「わぁ・・・」


そんなやりとりをしているうちに「マリアンヌの食堂」に到着した、1階ではティアさんが閉店後のお掃除をしていたから挨拶して3階へ・・・。


僕は今でも毎日朝と夕方にお婆さんをこの食堂まで送迎しているし、昨日は王都で買ったお土産を抱えるミアさんを連れ帰ったりと結構忙しく過ごしているのだ。


3階の自室に戻った僕達はネリーザを送り届ける為にアイテムボックスの中へ入る。


「ネリーザ・・・これを持ってなさい」


ロリーナが自分のアイテムボックスから革袋を取り出してネリーザに渡した、中を覗くと金貨や銀貨が結構入っている。


「ロリーナ、これ・・・」


戸惑うネリーザの言葉に被せるようにロリーナが言葉を続ける。


「現金が無いと何かと不便でしょ、私はハンターの依頼で稼いでるから少し貸してあげるわ・・・あくまでも貸すだけよ!」


「ありがとう・・・ダニエル様と結婚して自由に使えるお金ができたら返すね」


「急がなくてもいいわよ、ネリーザがお婆ちゃんになるまでに返してくれれば・・・」


そんな冗談を言いかけたロリーナが固まった。


ロリーナは精霊だから寿命が無いし僕もエルフだから1000年単位で長生きらしい、でもネリーザは人間だから僕達より早く老いて死ぬのだ・・・。


「あはは、お婆ちゃんかぁ、ボケて踏み倒そうかなぁ」


「ふふっ、駄女神を脅して生まれ変わった先にも取り立てに行くわよ」


「えー、そこまでする?、潔く諦めてよー」


ネリーザの見事な返しで暗くなった空気が元に戻った・・・やはり僕達3人は出会ってすぐに意気投合しただけあって相性がいい。


「そういえば駄女神が・・・」


僕は駄女神が王都の教会で働かされている事をネリーザに話した。


「あははは!、何それ面白い!」


ネリーザが爆笑している、やはり魂状態の時に光の粒にされそうになった事を根に持っているようだ。


「今度顔を見に行く?」


「賛成っ!、私その教会で結婚式を挙げる事になってるし下見も兼ねて行きたいなぁ」








ネリーザを寝室に帰した後、僕はアイテムボックスの中を歩く。


今まではミアさんのところで貰ったソファだけだった空間には今日購入した家具が沢山置かれている、今から快適な居住空間を作るのだ。


頭の中で念じると間仕切りの壁が全部無くなって広大な白い空間が広がる、遠くは霞んで見えない。


最初に壁と天井を作り直して僕の部屋とロリーナの部屋を作った、ついでにネリーザやミアさんも泊まるかもしれないから客室を5部屋作る・・・。


室内に窓が無いのは寂しいから各部屋にはアリア王国屈指のリゾート地、アイシャ島に置いてある「箱」から見える海岸の景色を映し出す。


今は夜だから魔導灯の明かりが遠くに見えるけれど明け方や夕暮れ時には絶景になるだろう。


「これくらいかなぁ、ベッドが4台足りないからまた買いに行かなきゃ・・・」


「私は精霊だから空気中に消えればお部屋はいらないわよ」


僕の作業を眺めていたロリーナが呟く。


「でも自分のお部屋はあった方がいいでしょ、ほらこのベッドふかふかで寝心地良さそうだよ」


僕がベッドに座ると少し沈み込んだ、厳選された素材に拘り適度な硬さで身体を包み込む逸品・・・と、家具店のテヤンディお姉さんが自慢そうに言っていた。


1台のお値段は金貨3枚、羽毛布団や枕も地味に高くて金貨2枚だった、日本円に換算すると合計200万円だからこれで安眠できないと大損だ!。


僕とロリーナのお部屋の隣はリビングでその正面に客室、間には広々とした廊下があってその奥にお手洗いとシャワールームを配置する。


「1年くらいなら余裕で引き篭もれそうだね」


食料も沢山あるし水は魔法でいくらでも出せるのだ。


「・・・」


僕の言葉にロリーナが呆れたような顔をする。


リビングの壁には「箱」の外が見える「画面」を10個ほど並べて配置したからちょっとした管制室みたいになった。


端から順番にメルト帝国大森林の野営広場、ズィーレキの路地裏、シリィの路地、エースの街、アリア王都の路地裏・・・改めて見ると路地裏が多いな!。


景色の良い場所に沢山「箱」を置いてここから眺めるのも楽しいだろう。






・・・


あれから僕は新しく買ったベッドで眠ったのだけど、ベッドもシーツも快適過ぎて翌日の昼近くまで爆睡してしまった。


ロリーナも「試しに寝てみるわ」と言って隣のお部屋に入ったままお昼まで出て来なかった。


「人をダメにするベッドかぁ、アリア王国製の超高級寝具、恐るべし・・・」


今日はミアさん達がヴェンザ帝国行きの船に乗って帰る予定になっている。


アイテムボックスでの移動じゃなくて船に乗るのは出国手続きをしないで居なくなるのはマズいだろうとロリーナが言ったからだ。


確かに急に消えたらヂャガリコさん達が心配するし探すだろう、悪くすると僕達の秘密がバレる可能性だってある。


「ミアさん・・・」


僕は乗る船が見つからなくて泣きながら広い港を走り回っているミアさん達を居間のソファで眺めながら呟いた。




・・・


・・・


ミアさん達はなんとか船を見つけて乗り込み無事に出港した、正確には船が梯子を外して港を離れる直前に駆け込む形になり船員さんに怒られていた。


皆が船室に入ったところで僕は船に移動して合流する。


「楽しかったねー」


「うん、いっぱいお店を見て回ったよ」


モレナさんとユーリさんは服を何着か買ったようだ、後ろには洋服店の紙袋が置いてある。


「本当に乗り遅れるとこだったぜ、よく間に合ったよな!」


「何言ってるの!、フェニーナちゃんがお城から帰ってくるの皆で遅いねーって待ってたんだよ!」


「モレナ、あたしは悪くねぇ!」


フェニーナさんは朝から王妃様に呼ばれてお城に行っていたようだ、王妃様が解放してくれなくて船の時間ギリギリになったらしい。


ミアさんも王都観光が楽しかったのかご機嫌だ。


「ミアさんお疲れ様です、他の国にも箱を持って行きたいのでその時はお願いできます?」


「うん、王様に会った時は緊張で死にそうになったけど楽しかったし報酬も良いから次もお願いしたいな」


「おっ、その時はあたし達も一緒に行っていいか?、次の予定は決めてるのかよ?」


フェニーナさんは次も同行する気満々だ。


「護衛も必要だからフェニーナさん達にも声をかけますね、次はヴェンザ帝国の南、帝都方面か・・・西のアリーナになるかなぁ」


「他の国にも行けるようにしたいわね、ギノール王国は小国だけど綺麗なところよ」


一緒に船室に来ていたロリーナが話に入ってきた。


「ギノール王国・・・ネリーザの故郷だね」


「そうね、彼女の実家はクズだけど国を統治してる女王様は若いし国民に人気があるわ」


「ネリーザってリーナ達の友達だよな、実家がクズって何の話だよ!」


フェニーナさんが興味深そうにしていたのでネリーザの身に起きていた事を説明する。


「なるほど・・・あまり公にはなってねぇが去年アリア王国と色々あってギノールの女王様が心労で倒れたって聞いてるぜ」


フェニーナさんは腐ってもヴェンザ帝国の皇族関係者だから裏情報が入るのかもしれない。


「色々って?」


「あたしも家を出る直前だったから詳しく聞いてねぇがあの国の貴族がアリアの王族を激怒させたとか・・・」


「わぁ・・・」


アリアの王族を激怒させた貴族はおそらくネリーザの実家だろう・・・。















アイテムボックス(0)(駄女神管理)

金貨:沢山

食料:沢山


アイテムボックス(1)

リーナが作った部屋:1(拡張済み)

中二病くさい剣:1

下着:2組

ミアさんの家から貰ったソファ:1

家具店で買った家具:ベッド3、クローゼット、ソファ、テーブル他



アイテムボックス(2)

リーナのう⚪︎こ:少量

ゴミ:少量


アイテムボックス(3)

巨大なタコ?のような生き物:1



アイテムボックス「箱」

1:メルト帝国、大森林(不法投棄用)

2:ミアさんに貸出し

3:メルト帝国、大森林の野営広場

4:メルト帝国リーシオの街、ミアさんの部屋

5:メルト帝国ズィーレキの街、路地裏

6:メルト帝国シリィの街、駅の近くの路地

7:ヴェンザ帝国ヴロックの街 拠点「マリアンヌの食堂」3階

8:ヴェンザ帝国ヴロックの街 お婆さんの部屋

9:ヴェンザ帝国エースの街 路地裏

10:ヴェンザ帝国ヴィエンの村 宿泊所裏口

11:ヴェンザ帝国 エースの森

12:ヴェンザ帝国カプレの街 路地裏

13:アリア王国アイシャ島 港近くの木陰

14:アリア王国 王都の路地裏

15:ネリーザに貸出し

16:アリア王国 ネリーザの部屋

17:アリア王国 広場

18:アリア王国 教会


読んでいただきありがとうございます。


趣味で空いた時間に書いている小説なので不定期投稿です、続きが気になる人はブックマークして気長にお待ちください。


面白いなって思ったら下のお星さまやいいねをポチリと押してもらえると作者が喜びます・・・。

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