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ロリーナ・ボーンアゲイン!〜異世界に転生したら褐色ロリエルフになりましたぁ!〜  作者: 柚亜紫翼
3章 ありあおうこく

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022 - おうとにいこう -(挿絵あり)

022 - おうとにいこう -


「港に「箱」を置こうと思ってたのにあの2人が一緒に居るから外に出られないね・・・」


「宿の部屋に入った時を狙うしかなさそうね」


王都アリアの港に到着した後、4人はヂャガリコおじさんの案内で港の中にある騎士団の詰め所のような場所に連れて行かれた。


入国手続きはアイシャ島で停泊中に済ませてあるのでこのまま宿に向かうのかと思っていたのに想定外だ。


「あ、ミアさんがお手洗いに行くみたい」


「接触するなら今しかないわ!」


僕は騎士団施設のお手洗いに入ったミアさんをアイテムボックスに移動させた、もちろん元の場所に戻る為の「箱」は先に仮置きしてある。


「あぅ・・・」


ごろんっ・・・


しょわわわぁ・・・


ほかほかぁ・・・


「わぁ・・・わぁぁん!」


ちょうど座って用を足そうとしていたミアさんが僕達の目の前で転がった、どうやらおしっこの途中だったようで今も止まってない。


「泣かないでミアさん、ここはアイテムボックスの中だから濡れた服は元通りにできるよ」


「うりゅ・・・リーナさん?」


僕は濡れた床やミアさんの服から分離したおしっこを不法投棄の谷に捨てながら用件を伝える。


「ヂャガリコさん達が邪魔で僕達が外に出られないの、そこでミアさんにお願いなんですけど、建物の外に出た時にこの「箱」をどこかの路地に投げ入れて貰えます?」


「・・・うん、分かった」


僕は「箱」をミアさんに渡してお手洗いの個室に送り返した。




ヂャガリコさんはどうやら騎士団詰め所に馬車を手配していたようで、4人が出されたお茶を飲んでいるとお部屋にシーオさんが入って来た。


「この国も本物の馬じゃなくてアイヴォゥが居るね」


最近普及してきたらしい馬型四足歩行魔道具、アイヴォゥを動力源にした馬車に4人とヂャガリコさん、シーオさんが乗り込んだ、これから宿に向かうようだ。


港を離れて王都の大通りを馬車が進む、石畳で整備された道は魔導灯で明るく沿道に並ぶお店の中は沢山の人で賑わっていた。


「活気がある街だね」


「そうね、この国の経済の中心地だから街の規模も人口も大陸最大を誇っているわ」


建物は中世ヨーロッパ的な煉瓦と石で出来ているメルヘンっぽいものが多いのに街の所々で動いている魔道具の歯車や剥き出しの機械がスチームパンクっぽさを感じさせる・・・。


古いものと近代的なものが上手く融合している街だ。


ロリーナと街並みを眺めているうちに宿に到着したようだ、ヂャガリコさんが馬車に残りシーオさんが宿泊の手続きをしている。


ミアさんは宿に入る前にさりげなく「箱」を道の隅に放り投げてくれた。


「大通りに面してるから人の往来が多いなぁ」


「仕方ないわよ、2人に気付かれずに上手くやったと思うわ」


「向こうに行くのは人通りの途切れた夜中になりそうだね」





時差があるのか、ヴロックの街は真夜中・・・明け方近いのにアリアの街はようやく夜が更けた頃合いのようだ、人通りも殆ど無くなり周りのお店も閉まっている。


「じゃぁ行こうか」


「そうね」


僕達は宿の入り口の近くに放り投げられた「箱」から外に出た、宿に泊まっている4人は疲れたのか熟睡している、同じ部屋にはシーオさんも一緒に泊まっていて彼女はまだ起きていた。


おそらく4人が勝手に外を出歩かないよう監視しているのだろう。


歩いている人が殆ど居ない通りを僕とロリーナは歩いている、一晩中魔導灯が道を照らしていて明るいし巨大な都市なのに治安は良さそうだ、ゴミも落ちてないしホームレスっぽい人も見かけない。


街の感想をロリーナに話すと・・・。


「大きな通りは騎士が見回りしているからいいけれど路地裏に入ると夜中は普通に危険よ」


「・・・そうなんだ」


裏通りは治安が良くないらしい。


「じゃぁ急いで「箱」をどこかに隠して今夜は帰ろうか」


遠くから騎士っぽい2人組がこちらに歩いて来たので慌てて路地裏に入り、「箱」を隠してアイテムボックスの中に入った。








・・・


「それで、リーナ嬢とロリーナ嬢の代わりに彼女達の友人が通話の魔道具を持参して王都にやって来た・・・か」


「まずはネリーザ様と話し合って訪問の日程を決めたいと主張しており・・・2人は普段フードで顔やエルフ特有の耳を隠しておりますので周りに住む者の殆どはダークエルフだと気付いておりません、友人とその家族、護衛の3人は知っているようですが・・・」


「分かった、今は近くの宿に泊まっているのだな?」


「はい、勝手に街を歩いて事件に巻き込まれないよう念の為私の部下が一緒に宿泊しております」


「では明日彼女と話をしよう」


「・・・え?」


俺の名前はヂャガリコ・ワサヴィーフ35歳独身だ。


今俺は王族が家族で使っている居間で陛下と話している、部屋の中には王太子殿下と第二王子殿下も同席しているが堅苦しい雰囲気ではない。


ソファには最近体調が回復した陛下が座っている、王太子殿下の話だと肉体鍛錬に目覚めたとかで毎朝城内を走り激しい運動をこなしているらしく・・・会う度に体格が良くなっている。


「陛下が直接お会いになるので?」


俺は思わず聞き返す。


「ダメか?」


「いえ、そういうわけでは・・・」


どうやら身体が元気になって国王としての仕事がしたくて仕方ないようだ。


ただの平民の少女に超大国の最高権力者である陛下が謁見か、せめて見た目の柔らかい第二王子殿下にして欲しかったのだが・・・ミアと呼ばれている少女が気の毒になってきたな。








「顔を上げて楽にしなさい」


フルフル・・・


「貴殿がリーナ嬢とロリーナ嬢の友人・・・ミアか?」


「ひゃぃっ・・・」


次の日の昼過ぎ、俺は再び王族が使う居間に居る。


国王陛下がソファに座り隣には王太子夫妻、もう片方の隣には第二王子殿下とその婚約者のネリーザ様が立っている、その後ろには俺と王族それぞれの護衛騎士が控える。


ミアと護衛の3人は部屋に入り勧められるままソファに座った・・・どうやら萎縮してまともな会話になっていないようだ。



・・・


今朝俺は彼女達が宿泊している宿に行き今日の予定を伝えた。


「え・・・わたっ・・・私が陛下と話をするんですかぁ!」


真っ青な顔で挙動不審になるミア・・・気持ちは分かる、俺は仕事柄陛下と話すのは慣れてるが平民の娘には荷が重過ぎる。


「陛下の希望でな、うちの都合で悪いのだが陛下は重い病気から回復されて今は仕事がしたくて仕方がないらしい、少し付き合って貰えないかな?」


「むっ・・・無理っ・・・無理でしゅ!、私なんて貧民街で育った平凡な小娘ですよ!」


「そこをなんとか頼めないか?・・・俺の小遣いからそれなりの謝礼は出す」


「・・・」


「金貨2枚・・・」


俯いていた彼女が俺を見た、あと一推しか・・・。


「あの・・・彼女達3人が一緒なら・・・」


「よし決まりだな、今から城に行くぞ!」


「ひぃっ・・・」






そうして王城に連れて来た訳だがミアは緊張して上手く話せない、逆に護衛の3人の方が落ち着いているな。


「あれ、フェニーナちゃん?」


王太子妃様が顔を伏せている3人の護衛のうちの一人に声をかけた、知り合いか?。


「ねぇ、そこの黒髪の貴方、フェニーナちゃんでしょ」


「・・・お久しぶりです、エメラルダ姉様」


護衛の一人、フェニーナが王太子妃様の顔を見て言った。


「やっぱりフェニーナちゃんだ!、久しぶりっ、会いたかったよ!」



・・・


「・・・というわけで、この娘は私の幼馴染で妹分のフェニーナちゃんですっ!」


王太子妃・・・エメラルダ様の母方の実家はヴェンザ帝国の南部地方なのだとか。


よく母親の実家に遊びに行っていた彼女は親同士の仲が良かった関係で幼い彼女とよく遊んでいた・・・。


「私も昔はやんちゃだったからフェニーナちゃんを連れて木登りをしたり剣術の真似事をしたり・・・いっぱい遊んだの」


俺が平民のハンターだと思っていたフェニーナはヴェンザ帝国の上級貴族令嬢だった、嘘だろ貴族令嬢には見えないぜ!、串焼きを笑いながら食ってたし飯だって町娘のような食い方だった。


「隠してた訳じゃないけどあたしは家出中の身だから貴族令嬢だとバレねぇように気をつけてたんだ」


そう言って立ち上がり、皆の前で完璧なカーテシーを披露する・・・。


「こほん・・・幼馴染との積もる話は後にして先に通話の魔道具について話をしよう、ミアさん我々に見せてくれるかな?」


王太子殿下が幼馴染との再会で嬉しそうなエメラルダ様の頭を撫でながら言った、そうだな、本題に入ろうか。


ミアがまた挙動不審になった・・・と思ったら懐から箱が床に転がり落ちた。


「あ・・・」


慌てて箱を拾い上げるミア・・・片方の手のひらに収まる大きさの四角い箱だ、材質は金属か?。


「それが魔道具かい?」


「ひゃい・・・そうでごじゃりましゅ・・・」


緊張で言葉遣いが怪しくなってるぞ・・・。


「見せて貰っても?」


「ど・・・どどどどうぞっ!」


「殿下、少々お待ちを」


王太子殿下が手に取る前に後ろに控えていた魔法騎士副団長が前に出た、安全のための鑑定だろうな。


箱を手に取り眺める副団長、彼は鑑定スキル持ちだ。


「ふむ・・・呪いや魔法の類はかけられておりませんな、本当にこれが魔道具なのでしょうか?、ただの金属の箱に見えますが・・・」


ぱらり・・・


副団長がそう言い終わると何もない空間から突然紙が現れた!。


「これは・・・ネリーザ様宛のお手紙のようです」


軽く手紙に目を通した副団長がネリーザ様に紙を手渡した。


「こんにちはネリーザ、リーナだよ、この「箱」はお手紙をやり取りできる魔道具で、僕に返事を送りたい時は「箱」の下に手紙を置いてね・・・と書かれています」


「手紙を送る魔道具か?」


陛下がネリーザ様に尋ねた。


「そのようです」


「ではその魔道具で彼女と話し合って訪問日程を決めるといい」


陛下がそう言って今日の顔合わせはお開きになった・・・。


エメラルダ様の誘いで今夜は全員王城の客室に泊まる事になった、ミアはまた挙動不審になっているが上級貴族令嬢のフェニーナが一緒だから多分大丈夫だろう・・・。







アイテムボックス(0)(駄女神管理)

金貨:沢山

食料:沢山


アイテムボックス(1)

リーナが作った部屋:1

中二病くさい剣:1

下着:2組

ミアさんの家から貰ったソファ:1

斥候服(ロリーナとネリーザ用):2


アイテムボックス(2)

リーナのう⚪︎こ:少量

ゴミ:少量


アイテムボックス(3)

巨大なタコ?のような生き物:1



アイテムボックス「箱」

1:メルト帝国、大森林(不法投棄用)

2:ミアさんに貸出し

3:メルト帝国、大森林の野営広場

4:メルト帝国リーシオの街、ミアさんの部屋

5:メルト帝国ズィーレキの街、路地裏

6:メルト帝国シリィの街、駅の近くの路地

7:ヴェンザ帝国ヴロックの街 拠点「マリアンヌの食堂」3階

8:ヴェンザ帝国ヴロックの街 お婆さんの部屋

9:ヴェンザ帝国エースの街 路地裏

10:ヴェンザ帝国ヴィエンの村 宿泊所裏口

11:ヴェンザ帝国 エースの森

12:ヴェンザ帝国カプレの街 路地裏

13:アリア王国アイシャ島 港近くの木陰

14:アリア王国 王都の路地裏

15:ネリーザに貸出し



挿絵(By みてみん)

地図(ミアさん達の移動ルート)

読んでいただきありがとうございます。


趣味で空いた時間に書いている小説なので不定期投稿です、続きが気になる人はブックマークして気長にお待ちください。


面白いなって思ったら下のお星さまやいいねをポチリと押してもらえると作者が喜びます・・・。

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