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ロリーナ・ボーンアゲイン!〜異世界に転生したら褐色ロリエルフになりましたぁ!〜  作者: 柚亜紫翼
2章 ゔぇんざていこく

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020 - ありあからのししゃ -

020 - ありあからのししゃ -


「誰かに監視されてる?」


「うん、道を歩いてる時やご飯を食べてると視線を感じるんだよ」


「気のせいじゃないの?」


「後ろを振り返ったら人影が見える時もあったし」


「・・・念の為に単独行動は控えて外出する時は私と一緒がいいわね」


僕とロリーナはアイテムボックスの中で話し合っている、ここ数日外に出ると誰かの視線を感じるのだ。





僕が「マリアンヌの食堂」をお婆さんから買ってもうすぐ60日が過ぎようとしている、お店の方はティアさんが頑張っていて売り上げも上々、昔からの常連さんも戻って来ている。


もちろんお婆さんも食堂に来てお手伝い・・・していたのだけど最近は厨房をティアさんが上手く回せるようになったから椅子に座ってお客さんと雑談している。


ミアさんはヴロックのハンターギルドで簡単な依頼を受けたり、愉快な貴族令嬢3人組と一緒にエースの森で魔物を狩っているようだ。


僕からの依頼も少しずつ受けて貰っている、先日はエースの街から魔導列車で2日ほどのところにあるカプレという街に「箱」を置いてきたところだ。


ロリーナによるとヴェンザ帝国の北部沿岸には西の端にアリーナという巨大な街がある他は殆どが小さな街らしい。


今後の目標としてはミアさんに頑張って貰ってアリーナまで「箱」を運んで貰う事、余裕があれば帝都ヴェンザにも行ってみたいし海路か陸路でネリーザの住むアリア王国まで行けるようにもしたい。


僕はというと、違和感なく実体化できるようになったロリーナと一緒にエースの森で魔物を狩っていたらハンターランクが上がって鉄級になった、次の銅級への昇格をギルド長から勧められている。


ちなみにミアさんも鉄級に昇格した。


そんな充実した毎日を送っていたある日、僕はストーカー被害に遭ってしまったのだ。






「ロリーナ・・・」


大通りを歩いていると誰かの視線を感じた、僕は脇道に逸れロリーナに合図する。


「分かったわ、気をつけてね」


ロリーナが実体化を解き光の粒になって姿を消した。


更に狭い路地に入り僕は勇気を出して追って来る人間と向かい合う。


「何か御用ですか?」


もちろん丸腰ではない、身体強化の魔法陣を起動して何も無い背後の空間から中二病な大剣を引き抜いて構えている。


僕の姿を見て追って来た2人が足を止めた、一人はおじさんでもう一人は若い女性だ。


「待て、俺達は・・・」


ストーカーが喋り終わる前にロリーナの魔法陣が起動して2人の足元を拘束する。


「拘束魔法か!」


しゅっ・・・


男のストーカーが短剣を抜き魔法陣を斬った・・・こんな事が出来るなんて聞いてない!。


続いて女性の魔法陣を男が斬ろうとした時・・・。


ぱあっ!


「ぐっ!、5重の複合拘束魔法陣かよ!」


からん・・・


男が短剣を地面に落として言った。


「降参だ、話を聞いてくれ」


「私の魔法陣を斬る人間が居るなんて驚きね、どうしてリーナを尾行したのかしら?、返答次第では全裸で森の中に放り出すわよ」


建物の影に隠れて実体化したであろうロリーナが背後から登場してストーカー2人に尋ねる・・・全裸にして森に放り出すのは僕がやる事になるのかな?。


「ダークエルフが2人・・・貴方は精霊のロリーナ?」


女性のストーカーがロリーナを知っているようだ、しかも何で精霊という事まで知ってるんだよ!。


「俺達は敵じゃない、アリア王国のネリーザ・ヒューム第二王子妃の遣いの者だ」


「ネリーザの?」






・・・


「・・・というわけで第二王子殿下と王子妃様がお礼をしたいから会いたいと言っている、俺達と一緒にアリア王国まで来て貰えないだろうか?」


「ネリーザが呼んでいる証拠はあるの?」


ロリーナが2人に尋ねた。


「ある、俺の胸ポケットに音声記録の魔道具が入ってる、それを聞いて判断して欲しい」


「・・・魔法陣を上半身3つだけ解くわ・・・おかしな事をしたらそっちの女の身体が輪切りになるわよ」


「ひぃ・・・」


ロリーナの脅しに女性の顔色が青くなる。


ごそごそ・・・


「これだ、記録を再生する」


(ざざっ・・・これで喋ればいいの?・・・では・・・リーナとロリーナ、久しぶり、これを聞いているという事はアリア王国の騎士団の人と会えたのでしょうね・・・)


「ネリーザの声だ」


「脅されて喋っているのかもしれないわ」


「ロリーナ・・・」


(私は来年ダニエル様と結婚するために忙しい毎日を送ってるよ、あの極悪非道な駄女神が私の魂を消そうとしているのを助けてくれて改めて感謝します・・・)


「これは本物っぽいよ」


「しかも駄女神の事を根に持っているようね」


(ここアリア王国では穏やかな天気が続いていて・・・私の住んでいる王城の窓からは・・・)


「・・・」


「・・・」


(・・・それから最近中庭に現れる小鳥さんがとても可愛くて・・・)


「長いね・・・」


「これはあとどれくらい続くのかしら?」


ネリーザの問いに男が答える。


「俺達も預かっただけで今初めて聞いてるんだ、確かに長いよな・・・」


(1年後という約束だったけど早く会いたいわ・・・そちらの生活もあるだろうから都合のいい時でいいのだけど・・・)


「・・・」


「・・・」


(では、また会える日を楽しみにしてるね・・・)


「やっと終わったよ・・・」


「長かったわね」


その後ロリーナは2人の拘束を完全に解き、路地裏で立ち話するのは落ち着かないだろうと「マリアンヌの食堂」に連れて行った。


お昼をかなり過ぎているからお客の居ない店内でティアさんにお茶と食べ物を用意して貰い僕達は話の続きを聞いた。


「いつ行けばいいのかな?」


「早いうちにお願いしたい」


「今僕達はこの街を拠点にして暮らしてるんだけど、アリア王国まで行ってたら長い間お家を空ける事になるよね」


「できればアリア王国に住んで貰えればと・・・」


「えー、それは困るなぁ・・・もうこの建物を買っちゃったし」


「もしかして私達をアリア王国に閉じ込めて利用しようと考えてるんじゃないでしょうね?」


あ、ロリーナの言葉で2人が目を逸らした・・・怪しいなぁ。


どかどか・・・


「ただいまぁ」


「あー腹減ったぁ!」


「疲れたよぅ」


「お風呂入りたーい」


話しているとお店にミアさんと愉快な貴族令嬢3人組が帰ってきた。


「あれ、リーナのお客さん?」


「うん、アリア王国の人でね、ミアさんにお願いしようと思ってた「箱」をアリア王国まで運んで貰おうかなって・・・」


僕の言葉を聞いてミアさんの表情が曇った、涙目になってるし!。


「どうしたのミアさん」


「私・・・アリア王国に行くの楽しみにしてて・・・海の上をお船で旅するの・・・ぐすっ・・・」


どうやら僕の依頼を楽しみにしていたようだ!。


「あ、いや、ミアさんにお願いしようかなぁ」


ぱあっ・・・


ミアさんの表情が明るくなる。


「でもこの2人に頼んだ方が効率がいいわ、どうせ向こうに帰るのだし」


しゅん・・・


「ロリーナなんて事言うの!、ミアさん泣きそうだよ!」


話し合いの結果、ミアさんは2人に同行してアリア王国まで行ってもらう事にした、「箱」は遠方の人同士で会話ができる便利な魔道具という事にする。


ミアさんは長く家を空けるとシアちゃんが心配するので数日おきにここに連れ帰る予定だ。


2人はアリア王国行きの客船が出る3日後に迎えに来ると言って店を出て行った、ミアさんはアリア王国に行ける事になって今からソワソワしてるし!。


「なぁ、あたし達も行きたいなぁ・・・アリア王国」


フェニーナさんが呟いた。


「そうね、私行った事ないし」


「私も無い・・・フェニーナちゃんは行った事あるよね」


「あぁ、まだ小さかった頃に一度だけ連れてって貰った、凄かったなぁ・・・王城が空に浮かんでるんだぜ!」


何それ、空にお城?・・・ラ⚪︎ュタかな・・・。


「あの2人にミアの護衛だと言えばお金を出して貰えるかもしれないわね」


「それいいな!」


ロリーナとフェニーナさんはあの2人に旅費を出させる気満々だ。


「ダメだと言われても旅費は依頼主の僕が出しますよ」







「ねぇロリーナ、あの3人組にアイテムボックスの事話そうか?」


船に乗ったミアさんを時々ここに連れて帰るのならあの3人に全部打ち明けて協力して貰った方が楽だ、それに仲良くなった3人に隠し事をし続けるのは心苦しい。


「そうね・・・今まで監視してたけど怪しい行動もしていないし・・・もし裏切ったらリーナのアイテムボックスに閉じ込めて二度と外に出さなければ済む話よね」


ロリーナが不穏な事を言い出したよ!。






その夜、僕の部屋に3人組とミアさんが集まった。


「今まで僕とロリーナ、ミアさんが秘密にしていた事を3人に話します、できればこの事は他言しないでもらえると嬉しいです」


「何だよ?、実は足が臭いとかか?」


フェニーナさんがデリカシーの無い事を言い出した、臭くないし!。


「これは僕のスキルです、大丈夫ですから驚かないで下さいね」


そう言って僕は全員をアイテムボックスに収納した。


「なっ・・・ここどこだよ!」


「真っ白い部屋・・・」


「きれい・・・」


「ここは僕の作ったアイテムボックスの中です、収納系スキルの凄い版だと思って下さい」


「い・・・生き物も収納できるのかよ!」


まずフェニーナさんがこのスキルの凄さに気付いたようだ、これを応用すれば暗殺や他国に軍隊も送り込めるから・・・。


「リーナ達の部屋って生活感無いなぁとは思ってたのよ・・・」


モレナさんが呟く、そういえばベッドしか置いてないし!。


「まだ驚くのは早いわ」


ロリーナが偉そうに3人に言った。


僕は全員をエースの森の中に移動させる。


「ここは・・・もしかしてエースの森?」


「移動までできるのかよぉ!」


「わぁ・・・」


ユーリさんが呆然としている。


次はこの場所だ。


「ここはエースの街の路地裏です」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


3人とも言葉が出ないようだ。


路地裏は危険なのですぐにアイテムボックスの中に全員を収納した。


「どうですか?、今までミアさんに頼んで色んな場所に「箱」を置いて貰ってたんです、「箱」のある場所には自由に行き来できますから例えばエースの森までの旅費はかかりません、森に行きたい時には遠慮なく言って下さいね」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


「これからミアさんに行って貰うアリア王国にも「箱」を置けば自由に行き来できます、しかも旅費はタダです」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


「あと収納したものの時間を止めたり進めたり出来ます、だから入れた食べ物は何年経っても腐らないし、生き物を入れて100年時間を進めると一瞬で白骨死体になります」


「もし他言すれば貴方達を中に閉じ込めて一生外に出さないってリーナが言っているわ」


「言ってないし!」




「アリア王国に居る親友のネリーザは信用できるのですがまだ王国の事はよく知らないし信用できません、だから3人には僕のスキルが王国にバレないようにミアさんを助けて欲しいです」


「それは・・・あたし達は信用できるから話したって事だよな!」


「はい、3人は僕のお友達で信用できると思ったから話しました」


「分かったぜ、たとえ拷問されてもこの事は喋らねぇ!、2人はどうだ?」


「私は喋らないわ」


「うん、私も言わないよ」


「決まりだな、これはここに居る奴だけの秘密だ!」


「ティアとシアも知っているわよ」


ロリーナがポツリと呟いた、確かに2人も知ってるね。


「秘密を話したついでに言いますけど・・・僕はダークエルフで、ロリーナは精霊です」


僕は笑顔でフードを取り尖った耳を見せた。


「なぁぁぁっ!」







アイテムボックス(0)(駄女神管理)

金貨:沢山

食料:沢山


アイテムボックス(1)

リーナが作った部屋:1

中二病くさい剣:1

下着:2組

ミアさんの家から貰ったソファ:1

斥候服(ロリーナとネリーザ用):2


アイテムボックス(2)

リーナのう⚪︎こ:少量

ゴミ:少量


アイテムボックス「箱」

1:メルト帝国、大森林(不法投棄用)

2:ミアさんに貸出し

3:メルト帝国、大森林の野営広場

4:メルト帝国リーシオの街、ミアさんの部屋

5:メルト帝国ズィーレキの街、路地裏

6:メルト帝国シリィの街、駅の近くの路地

7:ヴェンザ帝国ヴロックの街 拠点「マリアンヌの食堂」3階

8:ヴェンザ帝国ヴロックの街 お婆さんの部屋

9:ヴェンザ帝国エースの街 路地裏

10:ヴェンザ帝国ヴィエンの村 宿泊所裏口

11:ヴェンザ帝国 エースの森

12:ヴェンザ帝国カプレの街 路地裏

読んでいただきありがとうございます。


趣味で空いた時間に書いている小説なので不定期投稿です、続きが気になる人はブックマークして気長にお待ちください。


面白いなって思ったら下のお星さまやいいねをポチリと押してもらえると作者が喜びます・・・。

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