表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロリーナ・ボーンアゲイン!〜異世界に転生したら褐色ロリエルフになりましたぁ!〜  作者: 柚亜紫翼
2章 ゔぇんざていこく

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/22

017 - なかよしさんにんぐみ -

017 - なかよしさんにんぐみ -


「あれ、その子供は?」


ミアさんの様子を見に来た3人組の一人、剣士の子が草むらから顔を出した、相手は僕を認識しているようだから今更アイテムボックスに隠れる訳にもいかない。


「わ・・・私のお友達、今偶然会っちゃって・・・」


ミアさんが咄嗟に嘘をつく、良いフォローだったから今度お昼を奢ってあげよう。


「こんなところで?」


女の子が首を傾げる、怪しまれているようだ。


「そう!、僕の妹のロリーナがお腹壊しちゃって・・・木陰でう⚪︎こしてたらミアさんが来たの!」


「なぁっ!」


僕の隣で叫ぶロリーナ・・・。


「あははーそりゃ大変だー、お邪魔しちゃったようだね」


そう言って女の子が茂みから出て行った・・・うまく誤魔化せたようだ。






・・・


「へー、双子でハンターやってんのかぁ、しかもロリーナは銀級?、すげぇな!」


「僕は登録したばかりの白石級ですけどね」


「大変なところ邪魔して悪かったね・・・改めて自己紹介しよう、あたしの名前はフェニーナってんだ、よろしくな!」


結局僕達は3人組と話をしている、ミアさんが居た場所の先は行き止まりの崖だから森に入る為には3人が待っているところまで出て行く必要があるのだ。


「あ、はい、よろしくお願いします」


「この2人はあたしの幼馴染で親友!、こっちがユーリ、隣のこいつはモレナだ」


黒髪ポニーテールの活発そうな剣士がフェニーナさん、背の高い白髪ロングの魔導士がユーリさんで、お揃いの魔導士装束を着ている茶髪のセミロングの娘がモレナさんか・・・よし覚えた。


「僕達はミアさんのお友達です、僕が双子の姉でリーナ、こっちが妹のロリーナです」


「そんな目深にフード被ってたら顔が分からないなぁ・・・もし理由があって隠してるんじゃなければあたし達に見せて貰っていいか?」


「ちょっと・・・フェニーナ、初対面なのに失礼だよ!」


白髪の女の子、ユーリさんがフェニーナさんに注意する、綺麗な外見と違い低くてハスキーな声だ。


「あ、別にいいですよ・・・ほらロリーナ」


すっ・・・


僕はロリーナを促してフードを少し持ち上げ顔を見せた。


「おぉ!、同じ顔だ!・・・でも本当に嫌じゃなかったのか?、妹さんすごく機嫌が悪いみたいだけど」


「ロリーナは人見知りなんですよ、全然不機嫌じゃないですから」




「これから森の奥で狩りをするのか・・・いいなぁ、あたし達は鉄級に上がったばかりだからまだ森の奥まで行けねぇんだ、今度でいいから一緒に連れて行ってくれよ!」


「あ、うん、機会があれば一緒に行きましょう」








「なんで私がお腹壊してう⚪︎こしてた事になってるのよ!」


「ごめんロリーナ、咄嗟に気の利いた嘘なんて吐けないよ」


3人組とミアさんに別れを告げて僕とロリーナは森の奥に続く道を歩き、途中でアイテムボックスの中に入る。


今日の目的は狩りじゃなくていつでも森に入れるように「箱」を隠す事だ、それは既に達成しているから僕達はアイテムボックスの中でミアさん達の様子を覗き見ている。


理由はミアさんの不幸を引き寄せる体質があの3人組を巻き込まないか心配なのだ。


「森の浅いところで小動物を狩ってるようだね」


ユーリさんが大型犬くらいの肉食獣を魔法で足止めして後ろからフェニーナさんが斬りつけている、少し離れたところではミアさんがナイフでツノの生えたウサギを仕留めてモレナさんが魔法で解体・・・。


「いい連携だね」


「ミアも同年代の仲間ができて良かったと思うわ」


「余裕で狩れてるし、この調子なら心配しなくても大丈夫かな」


「もっと奥に入らないと凶暴な魔物は出て来ないだろうから・・・」


ロリーナの言葉が途中で途切れる。


嫌な予感がして画面を見ると・・・。


今にも「黙れ小僧」と喋りそうな大きな魔狼が4頭、ミアさん達を取り囲んでいた。


魔狼のあまりの大きさに涙目になって剣を振り回すフェニーナさん、恐怖でお漏らしをして座り込むユーリさんとそれを庇うように魔法で威嚇するモレナさん。


ミアさんは・・・魔狼にナイフを投げたけど簡単に弾かれたよ!。


「凶暴なのは出て来ないんじゃなかったの?」


「知らないわよ!、普通ならこんな浅い場所に出ないわ、ミアが引き寄せたんじゃないの?」


話している間にも魔狼に距離をじわじわと詰められている4人・・・。


「助けに行くわよ」


「え、僕も?」


「当然よ!」


「見捨てるのかと思ってた・・・」


「私もそこまでクズじゃないわ、ミアが死んだらシアが泣くでしょう!」


最近ロリーナは自分に懐いてくれるシアちゃんが可愛くて仕方ないらしい。






ぱあっ!


ロリーナの魔法が魔狼の首を落とす、1頭、2頭、3頭・・・これなら全部ロリーナが片付けてくれるだろう・・・そう思っていると4頭目が僕に向かって飛びかかってきた!。


「リーナ!」


ロリーナが叫ぶと同時に僕は身体強化の魔法陣を起動し、何も無い背後の空間から剣を引き抜いて魔狼に向かって構えた。


ずばぁっ!、ぷしゃぁぁ!


「え?」


僕の構えた剣に勝手に飛び込んで勝手に真っ二つになる魔狼さん・・・4人を庇うように立っていたからみんな返り血を浴びて真っ赤だ。





「ロリーナ、血を洗い流したいんだけどこの辺に川か湖無い?」


4頭とも死体になって周りは血の匂いが充満している。


初めて大きな生き物を殺したのに予想していたほど精神にダメージが無い、この世界に馴染むように駄女神が僕に何かしていたのかもしれないな・・・。


「さぁ・・・私もこの森に入ったのは久しぶりだし回数も多くないから分からないわ」


アイテムボックスに入れば血や汚れは全部落ちて綺麗になるのだけどここには部外者が3人居るからそれは出来ない。


困っているとロリーナが木陰に来いと言う。


しゃわわわぁ・・・


ざぁぁぁ・・・


「周囲は私が見張っているから早く服を脱いで血を洗い流しなさい」


ロリーナが頭上に魔法陣を出すとそこから大量の水が落ちてきた・・・まるで簡易シャワーだ。


「すげぇな!・・・じゃぁ遠慮なく」


豪快に服を脱いで身体を洗うフェニーナさん、ついでに宿泊所で買った石鹸の余りで服も一緒に洗っている。


妹さんの魔法なんだからリーナさんが一番に使うべきでしょ何考えてるの!・・・とフェニーナさんがモレナさんに魔法で服を乾かして貰いながら怒られている・・・この人達の力関係がなんとなく分かった気がする。


僕は怪我が酷くて服を脱ぐのが恥ずかしいと言うとモレナさんが清浄の魔法をかけてくれる。


「モレナの清浄魔法は綺麗になるけどニオイが残るんだ、恥ずかしがらずに洗ったほうがいいぜ、石鹸貸そうか?」


「いえ、大丈夫です・・・ひゃぁ!」


フェニーナさんが僕のフードを取ろうとしたから慌てて頭を押さえる。


耳を見られてエルフなのがバレると面倒だし後でアイテムボックスを使った方が綺麗になるからそんなに楽しそうに服を脱がそうとしないで欲しい!。


確かにフェニーナさんの言うとおり身体中が先程浴びた魔狼の血のせいで酷く生臭い、でもこの臭いも後でアイテムボックスに入れば綺麗に取れるだろう。


「嫌がってるでしょ、いい加減にしなさい!」


またモレナさんに怒られてるよ・・・。


僕の次に裸になったのはモレナさんだ、この中では一番スタイルがいい、確かに貧相な胸揃いのこのメンツの中では一番大きいけれど一般的には貧乳の部類に入る・・・Bカップといったところだろうか?。


「ふぅ・・・さっぱりしたわ、ユーリちゃん・・・は、どうしようか?」


身体と服を石鹸で洗い終わったモレナさんが服を乾かしながらフェニーナさんを見て尋ねる。


「ミアの友達ならバレても大丈夫だろ」


フェニーナさんが答える、何の事を話してるのかよく分からないな。


「ほらいつまでも泣いてないで立って!、私が洗ってあげるから」


お漏らしをして座り込んだまま泣いているユーリさんを全裸のモレナさんが立たせようとする。


「腰が抜けて立てないよぅ・・・」


「ほら早く脱ぐっ!」


わきわき・・・


「い・・・嫌ぁ!、他の人も見てるのにダメ!、やだ!」


自分の身体を抱き抱えるようにして抵抗するユーリさんと、手をワキワキさせながら満面の笑顔で迫るモレナさん、美少女同士の百合っぽくて眼福だ。


「ほら、あたし達の仲なのに今更恥ずかしがるな、昔は一緒に風呂に入っただろ!」


「それはまだ小さかった頃の話でしょ!、ミアも居るし子供も居るんだよ!」


脱がしっ!


ばさっ!


「嫌ぁぁ!」


そんなに見られるの嫌なら僕は後ろを向いてたほうがいいのかな?、そう思っていると・・・。


「え・・・わぁぁぁ!」


僕は見てしまった、全裸に剥かれてモレナさんに洗われるユーリさんの裸体・・・胸は無い、貧乳どころか「無」だ、そして股間には女の子に付いてちゃダメなものがある!。


「わぁぁん、もうお嫁に行けないよぅ!」


「お前は嫁には行けねぇだろ!」


「フェニーナちゃん酷い!」


ユーリさんは男の娘だった・・・。







「ぐすっ・・・粗末なものを見せてしまいすみません・・・」


洗い終わって自分の魔法で乾かした服を着たユーリさんが僕達に謝る。


「ちょっとびっくりしただけなので!」


「まぁ驚くよなぁ・・・こいつ、実家でどこかの令嬢と婚約させられそうになってな、あたし達が連れて逃げた」


フェニーナさんが真面目な顔で僕達に説明する。


「命の恩人に隠し事するのもアレだから言うけど・・・あたし達はこの国の貴族令嬢だ、「元」が付く可能性が限りなく高いけどな!」


フェニーナさんに続いてモレナさんが話を引き継ぐ。


「私の実家は下級貴族のクトゥー家、ユーリちゃんは同じ下級貴族でナール家ね、それからフェニーナちゃんの実家は上級貴族のミストゥー家よ・・・みんな家督を継ぐ兄弟がいるから比較的自由な立場だけどね」


「あたし達の実家は領地が隣同士で仲が良いんだ、3人は同い年の幼馴染・・・生まれた時からの知り合いだ」


10代後半だと思っていた3人はまだ16歳らしい、ミアさんより1つ年下だ・・・。


「どうしてこんな辺境でハンターなんてやってるんです?」


僕は思わず聞いてしまった。


「さっき言ったようにユーリは他の貴族令嬢と婚約させられそうになったし、あたしもとある令息と婚約が決まりそうだった・・・ユーリはこんなだから婚約をひどく嫌がってあたしに泣きついてきた、あたしはハンターやりてーな!って幼い頃から憧れてたから・・・」


「良い機会だから3人一緒に家出したの!」


モレナさんがとても良い笑顔で話に入ってきた。


「2人で出て行こうとしたら無関係なお前まで一緒に来たんじゃねぇか!」


「あら、仲良しの幼馴染なのに私だけ仲間外れは嫌よ!」








魔狼の死体処理はロリーナが魔法でやった、3人が見てるからアイテムボックスは使わず魔法による血抜き、毛皮剥ぎ、魔石取り出し・・・。


「さすが銀級ハンターだ、手際いいな!」


「・・・ぼそっ」


「え、何だって?」


「ロリーナは手伝ってくれたら魔狼の素材、1頭分あなた達にあげるわ・・・って言っています」


ロリーナは僕以外だと極端に口数が少なくなるし声が小さい、すぐ隣に居た僕が聞き取れたので皆に言葉を伝えた。


「やった!、大収穫だ、ほらユーリとモレナ、早く手伝え!」


「フェニーナちゃんも手伝いなさいよ!」


「あたしは魔法じゃなくて手作業だし今身体洗ったばかりで汚れるのは嫌だね、それに魔法の方が早いだろ」


「・・・はぁ・・・仕方ないわね、ユーリちゃんやろう?」


こくり・・・。


3頭はロリーナが、残り1頭は2人が死体を処理してる、時々ロリーナは魔法陣を見せて2人に教えているので意外と世話好きなのかもしれない・・・多分これが元々のロリーナなんだろう。


人間に騙されて性格が歪んでしまっただけなのだ。


死体を処理しているうちに日が傾いてきた、ここから村まで歩いておよそ1刻半・・・真っ暗になる前には村に着く、僕達は村に帰る事にする。


魔狼の死体はロリーナが魔法で持ち上げて運ぶ、魔力量が尋常じゃないから出来る荒技だ、2人の魔導士は目を丸くして驚いていた。









村の買取所で魔狼4頭の死体と4人が狩った小動物や魔物の死体を換金する、魔狼3頭は倒したロリーナのもの、残りが4人の取り分だ。


森の浅い場所で魔狼が出たと言うと買取所が大騒ぎになった、早馬でエースの街のハンターギルドに知らせて高ランクハンターに来て貰うようだ・・・確かに村の近くだから警戒するのは当然だろう。




「ロリーナ、顔色悪いし震えてるぜ、まだ腹の調子が悪いのか?」


実体化してプルプル震えているロリーナにフェニーナさんが心配して声をかける、今は宿泊所の中にある食堂で夕食を食べているところだ。


「だ・・・大丈夫よ、心配いらないわ・・・」


プルプル・・・


ロリーナだけ夕食を食べないのも不自然なので実体化して一緒に食事して貰う・・・確かに人間と同じように食べ物を食べているけれど手に持ったフォークが震えて食べ物を落としそうだ。


「ロリーナ、まだお腹痛いよね、もうお手洗い行って寝たら?」


こくり・・・


僕の言葉にロリーナが震えながら頷いた、物を掴んだり椅子に座ったり、短時間の実体化は出来るけれど食べ物を食べるとなると話は別のようで既に限界のようだ。


「よし、半分くらい残ってる飯はあたしが食っといてやるから安心して出して来い!」











アイテムボックス(0)(駄女神管理)

金貨:沢山

食料:沢山


アイテムボックス(1)

リーナが作った部屋:1

中二病くさい剣:1

下着:2組

ミアさんの家から貰ったソファ:1

斥候服(ロリーナとネリーザ用):2


アイテムボックス(2)

リーナのう⚪︎こ:少量

ゴミ:少量


アイテムボックス「箱」

1:メルト帝国、大森林(不法投棄用)

2:ミアさんに貸出し

3:メルト帝国、大森林の野営広場

4:メルト帝国リーシオの街、ミアさんの部屋

5:メルト帝国ズィーレキの街、路地裏

6:メルト帝国シリィの街、駅の近くの路地

7:ヴェンザ帝国ヴロックの街 拠点「マリアンヌの食堂」3階

8:ヴェンザ帝国ヴロックの街 お婆さんの部屋

9:ヴェンザ帝国エースの街 路地裏

10:ヴェンザ帝国ヴィエンの村 宿泊所裏口

11:ヴェンザ帝国 エースの森


読んでいただきありがとうございます。


趣味で空いた時間に書いている小説なので不定期投稿です、続きが気になる人はブックマークして気長にお待ちください。


面白いなって思ったら下のお星さまやいいねをポチリと押してもらえると作者が喜びます・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ