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窓際に映る幼き記憶 彼は誰 かはたれ

 そろそろ、日も落ち、欠けた月が東の空から上り始めてきた。

ふと、目線を一瞬だけおとし彼がいたベランダを見る。すると、彼もベランダから月を見ているようだった

いま彼と同じ月を見ている。もちろん誠人君じゃないかもしれないけど、何か運命みたいなものを彼から感じる。今彼とのつながりは、そんなかけた月のように、曖昧なものでしかない。

 でも彼が20mくらいの距離で一緒に同じものを見ていると考えるだけで嬉しい。

西の空を見るとまだ、薄桃色の空だった。こんな時間帯だからだろうか、彼のことがますますきになった。

彼は誰と


 そろそろ、寒くなってきたのか彼は部屋に入っていってしまった。さすがの私も寒いしそろそろ夕飯の時間だろう。

ベランダの窓をゆっくりと開け部屋に入る暖かい空気が外に流れていくの感じ、素早く扉を閉める。無意識にきっちに立ったが、最近ではもうあまり自炊というものをやっていない。

面倒なのと、私自身あまり料理がうまくない。ここまで見ると私って何ができるんだろうって考えてしまうけどそんな私でも、誠人君はたくさん褒めてくれた。

だから、もっと初めに会った時よりも好きになっていったんだろうなぁ。

 と話がずれたけど、ご飯どうしよう…いつも通りコンビ二ってのも体に悪いし…

優ちゃんの家行こうかな。優ちゃんの家は私と同じマンションの三階下に住んでいる。

困ったときはすぐに助けてくれる。正直優ちゃんには彼氏ができてほしくはない、だって彼氏ができちゃったら、困ったときに気軽に優ちゃんの家に行けなくなるし…

でも、彼氏ができたら嬉しいしなんか複雑な気持ち…

 外にある、インターホンを押す。部屋の中からいつもの明るい声が聞こえてくる。

「いらっしゃい、いやおかえりのほうがあながち間違ってないかも」

本当にそう、多分一週間に二、三回は来ていると思う。

優ちゃんの部屋は、私の部屋と違って家具の感じがおしゃれ、私の部屋は適当に買ってきて組み立てただけだから、なんか統一性がない。

「どうしたの?私の予想だと時間帯的に夜ご飯食べに来たでしょ、ちょうど今から作ろうと思てたから待ってて、なんとなくきょうきそうだなと思ってたか具材二人分用意してたし」

なんかもう私の心が読めてるみたい。私が心から親友と呼べる人だから、まぁ多少は読めてくるかもしれないけど。

逆に私は一切読めない。まぁ優ちゃんが奇想天外な行動が多いと言えばそれまでだけど…

 いい香りがしてきた、私も手伝おうとしたけど、丁重にお断りされてしまった。

まぁ正しい選択だよ、私が調理実習の時にはいつも焦がすか何かしてたから、今では成長してちょっと焦がすくらいになったけど、優ちゃんの料理の腕にはかなわない。

テレビでも見て待っててと言われたので、暖かいこたつに入ってボーっとする。

 さっきの彼はほんとの本当に、誠人君なのだろうか…私は一度考えだすと止まらなくなってしまうので、テレビをつけるという行動すら忘れてボーっとそのことだけを考えていた。

案の定

「どうしたの?ボーっとしてまた考え事してたでしょ、ご飯できたよおいで」

ダイニングルームの机もかわいらしい、こんなセンスは私にはない…

いっそのこと私の部屋のスタイリングしてもらおうかな?

「で?どうしたのさっきめちゃくちゃボーっとしてたけど、目の焦点がやばいことになってたよ?」

すごいなぁ、なんでも私のことはお見通しなんだ。

「うん、えーとね向かいにマンションあるじゃん、私がベランダでボーっとしてたら、今みたいにね。そのマンションの窓辺に人がいて、その人が誠人君に見えたんだよね」

こんな、くだらない話にも優ちゃんは優しく聞いてくれた。

「そっかぁ、いまでも美桜は誠人君のこと好きなんだもんねぇ…いっそのことさとつっちゃえば?誠人君だったら、よかったぁだし違ったら間違えましただし」

いやいや、それはいくら何でも強引すぎない?流石にそんなことはできないなぁ

「無理無理、私そんな勇気ないし人違いだった時の気まずさやばくない?それにさ、仮に誠人君だったとしても、なんで知ってるのってなるし…」

さすがにこの作戦には言い訳させてほしい、逃げるとかじゃなくて常識的に考えて無理

「さすがにね、私も考えてからそう思った。じゃぁマンションとなりなんだしマンションの出口とかで待ち伏せとか?あとはベランダから望遠鏡で…」

「あぁー!ストップストップ!だめだよそんなの待ち伏せはまだしも望遠鏡でのぞくなんて犯罪じゃん!まったくもう」

優ちゃんはたまにこういう突拍子もないことを言う。いつもびっくりさせられる。

でも待ち伏せは悪くないか…いやいやなんか言葉が悪いなぁ、そうだ!たまたまだからうんたまたま…

「明日、一緒の時間に仕事でしょだったら一緒に私も待ってあげるから、もちろん出社時間に間に合うようにね、だったらいいでしょ、ね?」

うーん、まぁ優ちゃんが一緒に行ってくれるのは心強いけど…

「ごちそうさまでした、相変わらず優ちゃんのご飯はおいしいねぇ」

というと、いつも優ちゃんは「でしょ!」っと否定しない、だからこそ優ちゃんなんだけどね

「お風呂も入っちゃいなよ、いっそ泊ってく?荷物持ってきてさ」

確かに、久しぶりに泊まっちゃおうかな…いやいやさすがにそこまでしてもらうのはなんか気が引けるなぁ…でもちょっと、甘えたいような気もしてきたな!うん泊まっちゃおう!

「いいの?じゃぁお言葉に甘えて…」

今日はちょっと、私の相談にいっぱい乗ってもらおう

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