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23話


綺麗…


この世界の景色って本当に素敵…


自然そのままな感じで、それでいて丁寧に手入れがされている…


もちろん護衛の方は居るけれど、なんだか2人きりみたい…


「フィー、ここに座ろう。」


事前に準備がしてあったのだろう…

シートが敷かれ、ティーセットが置かれていた…



「フィー、私達は1年後… 否、11ヶ月後に婚約する事になる。フィーには大変な思いをさせてしまうが、私はフィーしか考えられない… フィーでなければならない!! 2人で協力しあい、支えあっていきたい。私に着ついてきてくれるだろうか? 」


確かに…


クラウス様少し変わってらっしゃるから精神年齢22歳+10歳の私くらいじゃないと支えられないかも…


人間不信だけど、なぜだかクラウス様は大丈夫なんだよね… パ○ツの印象が強いせいかな…


「はいっ。わたくし人前に出るのは苦手ですが、精一杯クラウス様を支えられるよう頑張りますわっ!」


「ありがとう フィー。フィーなら絶対にそう言ってくれると思っていたよ。」



ころんっ…


「えっ… な…に…??」


「支えてくれんでしょ!」


その支えるじゃなーい!!


何しれっと膝に頭乗せちゃってくれてるの!?

誰が膝枕するって言った!?


「フィーって柔らかいね。それにいい匂いがする。ずーっと嗅いでいたいよ」


ころんっ… スー ハー スー ハー


「なっ… なっ… 」


私に膝枕されながらうつ伏せになりやがった!!


スーハースーハーしているし、護衛の方~ ここに変態がいまーす!?助けてくださーい!!


ごとっ


「イテッ!!」


急に私が退いたのでクラウス様は顔を打ったようだ…


「お腹が空きました。お食事にしましょう。シルフ~ご飯ですよ~」


「は~い。もう出てきてもヘーき?なんか楽しそうだったね~」


「……… 」



私は作ってきたサンドイッチとサラダとクッキーを並べた。


「さっシルフ食べましょう!」


「いっただきまーす。美味しいね。クッキー?だっけ?また作ってね~」


「シ・ル・フのためならまた作るよ。」


「…… 」クラウス沈黙



「クラウス様も食べたらどうですか…」


「食べて… いいのか…」


「どうぞ」


「美味しい!!フィーの作るものはすべて美味しいなぁ」


「……… 」


「フィー、私はまたやってはならないことをしてしまったのか… 悪かった… 許してくれ」


はぁー絶対に私が何で怒っているか分かってない!!言いにくいけど今度王妃様に相談してみよう!!



クラウス様は私がとんでもなく恐ろしいことを考えていることを知るよしもなかった……

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