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「三者面談?」


リカルドは、フランチェスカの言葉に眉根を寄せた。


「えぇ、殿下。私と殿下、愛妾の方を1人ずつ屋敷にお招きして面談をします」


少し前から準備をしてきた。リカルドの13人の愛妾達の素性は押さえてある。その情報を元に、彼女達の身の振り方を決めた。決めたと言っても、こちら側はあくまで提案するに過ぎない。最終的にどうするかを決めるのは本人達だ。


「ですが、その前に。殿下の意思をお聞かせください」


相変わらず察しの悪い彼は、目を丸くしてフランチェスカを見ていた。


「13人の内、どなたを愛妾として残すのか……それを確認したいんです。1人、2人、まあ3人までなら体裁的にも許容範囲だと考えていますが……どうされますか?」


誰を選んでもいい様に対策はしている。本音を言えば、余り面倒臭い人物は選択しないで欲しい所だが……こればかりは、リカルドの意思を尊重しようと思う。このどうしようもないクズ犬が妥協したのだ、フランチェスカも多少なりとも妥協するべきだと考える。


「あー……ゔ~……んー……」


悩んでいるのか、唸ってばかりでリカルドは中々返事をしない。まあ、13人もいたら絞るのは大変だろう。特に彼の場合、性格などではなくそれぞれの身体の箇所がお気に入り故、一体どの様に選ぶのか……正直興味がある。


「……」


「殿下?如何ですか、決まりましたか?」


いつになく真剣に悩む姿に、くだらなさを感じた。彼にとっては重大な選択だろうが、フランチェスカからしたら酷くどうでもいい。寧ろ面倒臭いのでさっさと決めて欲しい……。


「ダメだ。フランチェスカ、すまない。不甲斐ない私には直ぐには決められない……少し時間を貰えないか」


この会話だけ聞けば、本当にまともになったと感心したくなるが……悩んでいる事柄を考えるとただのクズだ。結局誰をではなく、どの箇所を残すかという話で……指、髪、足、首、その他諸々。本当、呆れるわね。



「それ程時間はありませんので、早めにお決め下さいね。既に愛妾の方々には手紙と使いをやりましたので」


その言葉にリカルドは、唖然としていた。フランチェスカは、その姿に思わず鼻を鳴らす。


「5日後には面談を始めますので、それまでにはお願い致しますね。殿下」


実は数日前、従者に手紙を持たせ各愛妾宅には連絡をしている。レアンドルの件もあり、なるべく早く不安の芽は摘んでおきたかった。


あの執念深そうなレアンドルの事だ。何をしてくるか予想出来ない。13人の愛妾達の誰かを使い、何を仕掛けてくるとも限らないのだ。


面倒な事だけでなく、一抹の不安がある。リカルドとレアンドルはただの兄弟ではない。この国の王子なのだ。行き過ぎれば、王位争いになり得る可能性もある……例えリカルドにその気はなくとも事が起きる時は起きる。




フランチェスカは、未だに悩むリカルドを見てため息を吐いた。




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