ヒュプノスの漣
それはいつの時代だったか、ターコイズブルーの海に囲まれた島々のひとつで暮らしていた普通の若者達が、ある日蝶のような翅を持つ身体に変わった。彼等のような変化をなぞるものは時と共に増えていき、ひっそりとだが徐々にその存在を知られるようになっていく。だが、科学と文化の花開いた時代、戦いと混乱の時代を経て、彼等はその姿を容易に晒すこともできない状況に追い込まれていく。
別々の街にいた双子の学生、名を馳せる建築家とその使用人の青年、報酬の為に銃を握る子供……彼等と翅を持たない人間の間にあった軋轢とつながり。そして、その少年は先の無い運命をつきつけられながらも生きるために逃亡と人との出会いを繰り返し続けていた。自分の、仲間の求める安寧と未来とは何なのか考えながら__
※「白蝶貝の入江」の外伝・スピンオフ的連載です。白蝶貝の本編を読まなくても内容に困ることは無いと思いますが、宜しければそちらも見て頂ければ嬉しいです。
※あらすじは暫定です。複数の語り手による短編集形式にする予定。公開設定は変えるかもしれません。
別々の街にいた双子の学生、名を馳せる建築家とその使用人の青年、報酬の為に銃を握る子供……彼等と翅を持たない人間の間にあった軋轢とつながり。そして、その少年は先の無い運命をつきつけられながらも生きるために逃亡と人との出会いを繰り返し続けていた。自分の、仲間の求める安寧と未来とは何なのか考えながら__
※「白蝶貝の入江」の外伝・スピンオフ的連載です。白蝶貝の本編を読まなくても内容に困ることは無いと思いますが、宜しければそちらも見て頂ければ嬉しいです。
※あらすじは暫定です。複数の語り手による短編集形式にする予定。公開設定は変えるかもしれません。
序:温室
2020/09/20 22:20
(改)