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生者か死者か  作者: 近道メトロ
第一章:ダンジョン
8/43

運動

 都市を見つけた俺は余計なことはせずさっさと中に戻り28層へ転移した。

 さっさと戻った理由はあの都市が味方とは限らないし、誰かに見られたらヤバイ気がした、何故なら俺はスケルトンの同類と思われて討伐される可能性があるからだ。


「何とかする方法、やっぱり武力だな、それがないと始まらない」


 そう考えた俺は先ずは身体強化をすることにした、といってもとても簡単な運動からだが。


「ラジオ体操第一~らーらっらららっらーらららららー」


 十分後。


「はっはっはっはっ、無理、もう無理」


 全力のラジオ体操は精神強化と痛覚無効を貫通し俺の体は大ダメージを受けた。

 それと何故か拠点の一番近くに居たスケルトン(この前ぶつかった奴)がラジオ体操に参加してた。


「筋肉無いのになんでそんな動けるんだよ」

「(カタカタと笑うように口を動かす)」


 スケルトン、頭蓋骨に縦に罅が入っているので一号と呼ぶことにする、一号は俺よりも素早くより大きく体を動かしている、骨なのに。

 息を整え俺は一号に剣を構える、一号はそれに呼応するように構える、一号の得物は真っ黒な片刃の直刀、刃渡りは大体90㎝くらい。


「てりゃあ!」


 先ずは突きを繰り出すが一号は刀を使うまでもないと判断して刀から手を離し片手で横から剣を押して剃らし、その瞬間もう片方の手を顔に向かって突き出し寸止めした。


「次だ!」


 そう言うと一号は後ろに飛んで距離を離し今度は刀には手を伸ばさず両手を握り締め構えた。


「行くぞ、せい!」


 俺は上段で剣を構え振り下ろすが一号に白羽取りされ蹴りを寸止めされた。

 そこからは何回か同じような事を繰り返した後剣の振り方等を一号が教えてくれることになった。

 しかし一号の構えは基本的に刀を両手で顔の横辺りに構えるやり方だったので全く参考にならず二人で座り込み首を傾げながら考えた。


「(何かを閃いたのか手を打った)」

「何か思い付いたのか?」


 そう聞くと唐突に一号は自分の左腕を肩から取り外し俺の前に突き出したそれに俺が唖然としていると俺の左腕を外して一号が持っていた左腕を取り付けた。


「えぇ」


 暫く放心していたがせっかく腕を借りたので動かせるか試してみた。


「ぐぬぬぬぬ、ヌガァァアア(ピクリと指が動く)!行けるか?」


 一号も緊張した様子で左腕を見ている中俺は全力で腕を動かそうとした、しかし結果は散々、最初以降はピクリともせず時間を浪費した。


「くっそ!ぜってぇ動かしてやる」

「(えいえいおーと体を動かす)」

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