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生者か死者か  作者: 近道メトロ
プロローグ
1/43

始まり

事件が起きた理由の話


 辺りにはさっきまでは生きていた騎士達の死体が転がっている、その場所に二人の男女が立っていた。


「ジャック!これは何のつもりですか!」

「分かっている筈だ、俺の名前はジャック=ベックマン、覚えているだろう!この名を!」


 女は驚愕のあまり数歩後ろへ下がる。

 ベックマン家は女の先代が罠に掛け王に対する反逆者として始末した筈だった。


「ベックマン家ですって!?あいつらはみんな死んだ筈、死体を見つけた筈です!」

「あぁそうだ、だが俺は生き返った、貴様に天罰を下すという神の意思でな、苦しんで死ね!」


 男は手に持った拳銃で女の顔を撃った、青い炎を帯びた弾丸は的確に女の左目に当たり目を抉り飛ばし、女は絶叫し顔を手で覆う。


「あぁ、いや、ごめん、なさい、ごめんな、さい」


 女は痛みのあまり座り込み男に謝罪の言葉を繰り返した。


「無様だな、あぁ素晴らしい、貴様が地面に這いつくばり俺に許しを請いている、こんなに素晴らしいことがあるか!」


 男は高らかに笑い女の目を抑えていた左手を掴み頭を踏みつける。

 そして拳銃を仕舞い青い液体が入った瓶を取り出す。


「お前ならこれが何なのか知っているだろう、ほら、答えてみろ」

「せ、聖炎、瓶」

「そうだ、当てた褒美にくれてやる」


 そう言って男は女の左手に瓶の中身を全てかける、瓶の中身はさっきまで只の青い液体だったが女の肌に触れた瞬間激しく燃え盛った。

 女は炎の痛みにまた絶叫して暴れるが頭を踏みつけられていて殆ど身動きが出来ない。

 炎は女の肩で止まりそのまま生き物の様に動き左手にまとわり付き燃え盛る、男は頭を踏みつけながらその様子を眺めている。

 炎が収まった頃には既に左手は焦げた骨とそれを繋げている僅かな筋肉しか残っておらず、女は既に虫の息の状態で動かなくなっていた。


「我が家族もこれで満足するだろう、今、息の根を止めてやる、感謝するがいい」

「いやぁ、や、だ、死に、たくな、い」


 女は最後の力を振り絞って這いずり逃げようとする、しかし男はその背中を踏みつけて腰から剣を抜く。


「去らばだ、忌ま忌ましい過去よ」

「や、だぁ」


 男はその言葉を最後に何度も何度も背中に剣を突き刺す、それは自分のからだが帰り血まみれになり剣が切れ味を無くすほど血濡れになるまで続いた。

 男は女が完全に死んだのを確認して引き摺り魔方陣らしきものが描かれた地面に投げ捨てる、女の死体がその魔方陣に触れた瞬間女の死体は何処かへ消え去った。

 男はそれを見届け階段を上っていった。


 静寂のダンジョン、第15層、安全地帯での出来事である。

次回から主人公視点


投稿は基本的に不定期です


6/19行き当たりばったりで書いた話が続けられるわけあるものか!一から内容の整理を始める…明日から、いや明後日から。

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