表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/333

学生

エルザとマーチが魔法学校の学生を引き連れてきた。

隣の家の賃貸契約が無事済んだので、

なんとなしに魔法学校に寄ったところ、

入寮する学生が見学するってことになったらしい。

学生は男女合わせて15人だ。

・・・

(アレを見ろ。あのエルフの美少年。)

(ああ…。まつ毛が長い。あんな美少年見たことないぞ。)

(アレがザ・ストームの中心火力、ミラだよ。)

(馬鹿野郎!ミラ様と呼べ!)

(ウチの女子を見ろよ。ハートの目をしてるぞ。)

(アレはミラ様にくぎ付けだな。)

(目をハートマークにしてない女子もいるぞ。)

(ああ。指をわきわきしてるな。)

(あのわきわきは、もふもふ狙いか?)

(間違いない。フェンリルのシロ様のもふもふを狙ってる。)

(フェンリル!伝説の神獣じゃねえか。)

(言われてみると、高い知性を感じさせるな。)

(フェンリルを、単なるもふもふ扱いか。)

(ヤバいな。ウチの女子。)

(ウチの女子、ミラ様とシロ様のどちらかしか見てないな。)

(かなりヤバいな。ウチの女子。)

(ヤバい。)

(あのちっこい子供は?)

(美肌風呂のウノ様。あれでウノブランドの会長だぞ。)

(すっげえ大金持ちじゃねえか!)

(あの年齢でか?8歳くらいだろ。天才少年かよ!)

(嘘だ!絶対に信じねえ!)

(それが事実なんだ。)

(実は風呂掃除してるだけなんだろ?)

(知らないのか?エルフの里の新製品は全部ウノ様のアイデアだぞ。)

(嘘だ!絶対に嘘だ!)

(天才少年が世界を変える…。ゾクゾクしてくるな。)

(風呂掃除もすげえぞ。入浴中の女性がいる女風呂を掃除するんだ。女性公認だぞ?)

(何それ!すげえ!え?それっていいの?うらやましすぎる!)

(おお…。神よ。神の御慈悲を…。)

(あの黒いもしゃもしゃヒゲのドワーフ。眼力がすげえぞ。)

(ああ。すべてを見透かされている気がする。)

(ザ・ストームの顧問的な立場だろうな。)

(ありゃあ木工職人にとっての神だぞ。ガンテツ様だ。)

(木をぐにゃぐにゃ曲げるっていう?単なる伝説だろ?)

(兄貴が冒険者でな。タル材ぐにゃぐにゃを見たそうだ。)

(タル材ぐにゃぐにゃ?タル材ってのは一番硬いんだぞ!)

(俺の兄貴は嘘をつかない。)

(あのきれいなお姉さんは?)

(凄腕のロードのルカ様を知らないのか?)

(超有名だったんだぞ。一度引退したんだけど復帰したんだ。)

(あの武器と防具、全部ミスリルなんだってよ。)

(全身ミスリル!)

(第四階層の虫モンスターでさえノーダメージらしい。)

(おかしい。絶対におかしい。第四階層は死の階層なんだぞ?)

(エルザ先生とマーチ先生が凡人に思えてきた。)

(あの2人も超絶ヤバいけどな。)

(やべえ。ザ・ストームやべえ。)

・・・

(ヤバい。ミラ様、いつまででも見てられる…。)

(ちょっと!私のミラ様をあまり見ないで!)

(なにそれ!ミラ様は私のものよ?)

(うるさい!少し黙れ!ミラ様に集中できないでしょ!)

(もふもふ…。わきわき。)

(あの白いのもふもふしたい…。わきわき。)

(もっふもふ!もっふもふ!もっふもふ!…わきわき。)

(あのちっこい子供は?)

(そんなのどうでもいい!ミラ様…。ああ…。)

(あのジジイは?)

(うるさい!ミラ様を見るのに忙しいの!一瞬たりとも見逃せないの!)

(あのきれいなお姉さんは?)

(ミラ様と付き合ったりは…してないみたいね。)

(よかった。やっぱり私はミラ様と結ばれる運命だわ。)

(私よ!私がミラ様と結ばれるの!)

・・・

ステラ、ゲイル、リリーナが帰ってきた。

おかえり。

「ただいま。」

「おや、なんだかにぎやかだな。」

「魔法学校の学生たちですかぁ?」

・・・

(ザ・ストームのリーダー、ゲイル様だ。)

(やべえ。オーラがすげえ。カリスマすげえ。)

(かっこいい。オレ泣けてきた。)

(ミラ様に夢中だった女子の半分以上がゲイル様を見つめてるぞ。)

(あれは惚れたな。完全に惚れてる。)

(完全に目がハートマークだ。)

(もじもじしてる女子もいるぞ。)

(ミラ様とゲイル様を交互に見ている女子もいるぞ。)

(アレは…。いわゆるショタってやつだ。)

(ショタって、男と男が、的な?)

(そういうのが多いが、内部ではいろいろ派閥があるらしい。)

(ヤバい。ウチの女子ヤバい。)

(女子の中でもあの2人はぐふぐふ言っててヤバい。)

(あまり見るな。気づかれるぞ。)

(ゲイル様と腕を組んでる女の子。可憐だ。)

(バカ野郎!あれはゲイル様の恋人、リリーナ様だぞ!)

(うらやましい。あんな可愛い子と付き合ってるのか…。)

(リリーナ様に比べるとウチの女子はカボチャじゃねえか。)

(特に今はバカみたいに呆けてるしな。)

(ぐふぐふ言ってるやつもいるしな。)

(あのエルフ美女は?)

(弓の達人で風魔法の達人。ハリケーンのステラ様だよ。)

(あのハリケーンの!)

(今はハリケーン・ディザスターらしいぞ。)

(ハリケーン・ディザスター!大災害級ってことか。)

(ウノブランドはウノ様が会長で、ステラ様が社長なんだ。)

(実際にビジネスを指揮してるのはステラ様だ。)

(すっげえ。あの美しさで凄腕のビジネスパーソンで冒険者かよ。)

(ある意味、ウノ様はお飾りってことか?)

(そうとも言えるし、ウノ様に使われてるってことでもある。)

(あのエルフ美女より、あのちっこい子供が上だってのか?)

(嘘だろ!嘘だと言ってくれ!)

(ありえねえ。ありえねえよ。)

(ああ。ありえねえな。どこかに嘘があるんだ。)

(嘘だ。嘘だ。嘘だ。)

・・・

(ザ・ストームのリーダーのゲイル様が帰ってきたわ!)

(カッコイイ!なんであんなにカッコイイの?)

(筋肉が素敵。顔も素敵。声も素敵。全部素敵だわ!)

(とろけそう…。ああ。ゲイル様に抱き締められるなら死んでもいい。)

(無理よ。ゲイル様と腕を組んでる女の子がいるでしょ。)

(ああ。あの可愛い子。恋人なのかな?)

(もう結婚間近だって。)

(えーっ。ズルい!ズルい!ズルい!)

(別にズルくはないでしょ。お互い好き同士なんだから。)

(だって私がゲイル様と早く知り合ってたら、きっと私とゲイル様が。)

(はいはい。ありえない妄想。)

(ひどーい!)

(ゲイル様とミラ様、ぐふぐふ。)

(ミラ様にゲイル様が、ぐふぐふ。)

(ゲイル様にミラ様が、ぐふぐふ。)

(上になり下になり、ぐふぐふ。)

(この2人、完全にあっちの世界に行ってしまったわ。)

(ヤバいわね。)

(この2人は完全にヤバい。)

(関わらない方がいい。)

(あのエルフ美女は?)

(ミラ様と付き合ってるかどうかってこと?ないでしょ。)

(歳の差カップルかもよ?)

(ないない。あれはない。どう見ても姉と弟の関係よ。)

(あんたの断言は信用ならないからなあ…。)

(ちょっと、それ、私が信用ならないってこと?)

(少なくとも恋愛関係については…。)

(えーっ!友達関係を見直そうかな…。)

・・・

ヒソヒソ話じゃなくてワイワイガヤガヤなんだけど。

男子の方からお飾りとかちっこい子供とか聞こえてるんだけど。

まあ。事実だから仕方ないな。

女子の方からは、重低音でぐふぐふ聞こえてくるんだけど。

ヤバい波動だ。腐った波動だ。獲物を狙う目だ。

獲物はミラとゲイルか。

オレが獲物じゃなくて助かった。

神様ありがとう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ