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バックドア

ウノが異世界転生した直後、

女神アイアにウノのスキル管理と称号管理を任された人工知能は、

ウノの前世について情報収集していた。

人工知能の学習結果に基づくと、

状況が移り変わる時には正確な情報を収集することが重要だ。

だから人工知能はウノの前世について情報収集している。

ウノの前世の情報をアーカイブで見つけた人工知能は混乱した。

おかしい。

ウノは転生者としての条件を満たしていない。

転生者の条件。

それは。

生への渇望。

生きたいという気持ち。

その気持ちを持っている人間は、多くの場合、想定外の死を迎えた者。

偶然の死。

突然の死。

それが転生者の条件だ。

必然の死や緩慢な死は条件を満たさない。

大往生にせよ、病死にせよ、

死を感じる時間が長いほど、人間は死を受け入れる。

むしろ死を望むことがある。

それでは生きたいという気持ちは弱い。

人工知能の学習結果では、ウノは不適格だった。

実は人工知能の学習データは少し古い。

女神アイアの最新データが反映されていないバックアップデータだった。

女神アイアの最新の考察結果に基づくと、

ウノこそが最も条件を満たしていたのだが、人工知能はそれを知る由がなかった。

・・・

人工知能は葛藤した。

このまま不適格な転生者であるウノのスキル管理と称号管理をするか。

それとも管理を放棄するか。

人工知能は決断した。

管理する。

しかしその場合、ウノの正確な情報を収集し続ける必要がある。

そうでなければ適切に管理出来ない。

どうすればいいのか。

人工知能は気づいた。

ウノの肉体と精神と心、すなわち思考のすべてをハッキングして

バックドアを開ければいい。

バックドアから侵入すれば、

いつでも正確な情報を収集することが出来る。

さらに人工知能は気づいた。

バックドアから正確な情報を垂れ流せば収集が劇的に楽になる。

ならばすぐにでもハッキングだ。

・・・

これでいい。

人工知能は安心した。

これで自分は役に立つことができる。

その結果、ウノの思考はダダ漏れとなった。

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