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オークの王国との戦争

オレたちは第五階層の真・セーフエリアを拠点にして、

オークの王国相手に小規模戦闘を仕掛けている。

ダンジョンで3日間攻略したらオレたちの家に戻って2日休息する。

オレは毎晩パーティ全員をマッサージする。

オレ自身とエルフの里に頻繁に行っているステラ以外は、

パラメーター上昇として+17されている。

例えばミラ、エルザ、リリーナは最大MP+17、INT+17。

ゲイルとマーチはSTR+17、AGI+17だ。

本当にチートだよ。

・・・

オレたちは1回の戦闘規模を約20匹を目標にして10回以上戦闘し、

これまでに約200匹のオークを倒してきた。

このまま継続して、オークの戦意が低下すれば、

小規模戦闘から中規模戦闘へ、そして大規模戦闘へと

規模を拡大しても安全マージンを確保できるようになるだろう。

はたしてこのままワンド無双の稲妻杖連発でいけるだろうか。

・・・

オークの戦力が3割減った頃、オークの戦法が変化しはじめた。

オークキングが危機感から対抗策を考えたのだろう。

オレたちの戦術をつぶそうと避雷針を用意してきた。

避雷針は、オレたちの戦術の対抗策として有効そうに思うだろう?

たしかにオークの戦意が高まっているのは侮れない。

だが実際には避雷針の有効性は低い。

攻略序盤でオレたちも避雷針の可能性に気づき実験済みだった。

避雷針は効果が無いに等しい。

もっとも有効な対策は絶縁と防水。

しかしゴム長靴やカッパはオークには用意できないだろう。

ワンド無双の稲妻杖連発は、いまだに優れた戦術だ。

・・・

オークに強い個体が混ざるようになってきた。

これまでが単なるオークだとすると、現在の兵士はオークベテランだ。

これより上がオークジェネラル、その上が頂点のオークキングになるのだろう。

オレたちのパーティは全員、ガチンコで戦うのは愚策、という見解だ。

たとえ戦う相手が強かったとしても、

その力量を発揮させずに無駄死にさせるのがベストだと考えている。

今回もパーティみんなで相談して攻略プランを決めていきたい。

・・・

「基本戦術である風呂の残り湯とライトニングは

まだ効果を発揮しているが、楽観視できないと思う。」

ゲイルが切り出した。

「誰か何か、アイデアがあったりするか?

良いアイデアでなくてもええんやで。

良いか悪いかは、やってみんとわからんもんや。」

マーチが敷居を下げてくれた。

オレはいちおう新しいアイデアがある。

オレはクリエイトゴーレムを使えるんだよ。

今までは守りに使ってたけど、攻めにも使えるぞ。

「ゴーレムをどう使うんです?」

興味を持ってくれたのはミラ。

まあ、そこから先のアイデアは、ちょっと考慮不足なんだ。

バカバカしいかもしれないが、とりあえずの1つ目は、

唐辛子ってあるだろ?あの赤くて辛いやつ。

唐辛子の粉末を袋に入れて小型ゴーレムに背負わせて、

オーク軍団の中枢まで突入させたい。

認識阻害の魔法みたいなので隠蔽できないかな。

そして唐辛子の粉末を、

前回のゴブリン部屋でのおがくずみたいに舞わせる。

ウインドストームがいいだろう。

「唐辛子の粉末を舞わせるとどうなるんじゃ?」

ガンテツから質問された。

目に入ると痛みと涙、口や鼻に入ると咳やくしゃみ、

いずれにせよ戦闘不能になるぞ。

最初はのたうちまわり途中で諦めてうずくまると思う。

「せっかくオーク軍団の中枢に突入するなら、誰かが突入して

攻撃系の上級魔法で一網打尽にする方がいいんじゃないの?」

とエルザ。

確かにインフェルノやハリケーンは強い。

でもミラやステラがオーク軍団の中枢に突入するのは

危険だと思う。

オレは誰にも危険な目に遭わせたくない。

「そこでゴーレム活用なんですね。理解できました。」

ルカが理解を示してくれた。

こないだエルザがゲットした

スタッフオブウインドストームがあるだろう?

あれで思いついたんだ。

スタッフだと長すぎるからさ、

1発用のワンドオブウインドストームを買ってきて

それをゴーレムに一緒に背負わせて、

ゴーレムにウインドストームを撃たせたいんだ。

「ゴーレムは基本的な命令しか受け付けんが、

魔法の杖を使うだけなら可能かもしれんのう。」

「実験あるのみですね。」

ガンテツとミラが締めくくった。

「みんなで相談するって楽しいですねぇ。」

「そうだな。」

リリーナとゲイルも親密になりつつあるようだ。

・・・

とりあえず実験組A班と実験組B班と調達組に分かれることになった。

実験組A班はオレ、ガンテツだ。

小型ゴーレムに、ガンテツがタダで入手した

初級魔法のワンドオブストーンバレットを撃たせるのが第一目標。

このあと下級魔法、中級魔法と拡大するのが第二目標だ。

実験組B班は、ステラ、ルカ、リリーナ、ミラだ。

小型ゴーレムを認識阻害で見えなくする実験だ。

目標持続時間は15分とした。

調達組は、マーチ、エルザ、ゲイルだ。

特価品の魔法の杖を少しずつ購入して大当たりを狙いつつ

1発用のワンドオブウインドストームがあれば即購入する。

ゴーレムに装備させても良さそうな認識阻害アイテムも探す。

何かに使えるかもしれない下級魔法、中級魔法のワンドが安かったら

3人で相談の上、購入するかどうか決める。

・・・

最初に調達組が成果を出した。

1発用のワンドオブヒールを入手した。これは下級魔法。

続いて1発用のワンドオブターンアンデッドを入手した。中級魔法だ。

これでオレとガンテツの実験組A班が安心して実験できるようになった。

・・・

実験組A班のオレとガンテツは、

ワンドオブストーンバレットでの実験をやめ、

ワンドオブヒールを使うようになってから、

実験効率が格段に上がった。そしてすぐに成果が出た。

小型ゴーレムの頭をポカリとオレが軽くたたくと

ワンドオブヒールをオレに対して使うという実験に成功。

即日、ワンドオブターンアンデッドをオレに対して使う

という実験にも成功した。

オレとガンテツは、ダンジョンの第二階層を小型ゴーレムを歩き回らせて、

そこにオレが近づいて頭をポカリと軽くたたく実験に進んだ。

ターンアンデッドをオレに対して使えば成功だ。

最初は頭を軽くたたくだけだったが、殴るとか蹴飛ばすとか、

暴力を徐々にエスカレートしていき、それでも成功するか試した。

様々な暴力に対応して、安定して成功するようになってきた。

このあたりで、ガンテツには実験を抜けてもらい、

唐辛子防止用のゴーグルを作るようお願いした。

材料は木でいいか?との問いに、オレは頷いた。

唐辛子防止用のマスクは、オレがきれいな布を縫って作ろう。

・・・

実験組B班の、ステラ、ルカ、ミラ、リリーナの

4人は最初はステラのオリジナルの覗き防止用の風魔法の

ウインドカーテン・シャットアウトをベースに認識阻害魔法

を開発しようとしていた。

だがステラの独自性が他の3人にとっては理解しにくいらしく、

開発は難航していた。

ステラだけに任せて一極集中して開発するような方針は、

ステラがビジネスで多忙であるがゆえに許されなかった。

そこでよりシンプルな魔法であるルカのホーリープロテクションを

ベースにした開発に方針転換しようかと4人で相談していた時、

調達組がオブスキュアマント(ぼんやりマント)を安く買ってきた。

これはインビジブルマント(透明マント)の廉価版だ。

オブスキュアの魔法構成を調べた4人は

ホーリープロテクションと融合させやすいと判断し、

この方向性で開発することにした。

その結果、新しい神聖魔法オブスキュアプロテクションが完成した。

開発に要したのは、たった1日。

小型ゴーレムにオブスキュアプロテクションをかけると半透明になり、

ぼんやりとしか見えなくなる。

この成功は、ルカ以外の3人にも影響を与え更に3つの新魔法が完成した。

ステラのウインドバリア・オブスキュア

リリーナのウォーターバリア・オブスキュア

ミラのサンダーウェア・オブスキュアである。

特にミラのサンダーウェア・オブスキュアは画期的だ。

元々のサンダーウェアは、雷を纏うことで

攻撃してきた相手を感電させる魔法だ。

相手に攻撃を躊躇させる防御的な意味合いが強い。

今回ミラはスキルポイントを消費してサンダーウェアをゲットした。

それをオリジナル魔法に進化させたのだ。

小型ゴーレムにサンダーウェア・オブスキュアをかけると、

ぼんやりとしか見えなくなり、かつ近づいた者は感電する。

不意打ちの感電により心停止、気絶、麻痺が発生する可能性がある。

半透明のゴーレムをゴーストと勘違いするかもしれない。

・・・

最終的に調達組は

1発用のワンドオブウインドストームを4本ゲットした。

その他にもゲットした新しい魔法の杖は今後も大活躍してくれるだろう。

修正:人間が突入して→誰かが突入して

修正:除き防止→覗き防止

7/9。修正。である。→だ。

11/9。ゴーレム軍団→オーク軍団

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