A班
午前中、A班のゲイルとルカはB班の戦闘を観察していた。
ミラとリリーナは午前中、第五階層の真・セーフエリアで
お風呂にお湯を沸かす仕事をしていた。
あっという間にお湯の準備は終わったとのこと。
その後は魔法の練習をしたそうだ。
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今はA班B班揃っての昼食だ。
ミラがお風呂でお湯を沸かす際、大きなやかんにもお湯を
沸かしていた。
やかんの湯は少しぬるくなっていたので火魔法で沸騰させる。
ゲイルが皿と小鉢とフォークとスプーンを配る。
小鉢にはメシの素のフリーズドライのインスタントおじや。
熱湯を注げばあっというまにおじやが完成だ。
ゲイルが香味油の壺にスプーンをいれ、みんなの中央に置いた。
おじやを味見してみて味が薄ければ香味油を足す。
味が濃ければお湯を足す。
オレはアイテムボックスから蒸し器を3台取り出した。
蒸し器の中には朝に準備しておいた
芋の千切り蒸し香味油掛けが出来ている。
攻略に出発する前に蒸し器に材料を入れ、
蒸し器をオンにしてアイテムボックスで蒸していたのだ。
攻略中に調理するとは、オレのアイデアながらなんと便利だろう。
アイテムボックスは優秀で、中がきちんと分割されている。
大タルに入ったお風呂の残り湯の匂いが、
料理に匂い移りするようなことはない。
おじやも芋の千切り蒸しも美味しいと大好評だ。
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昼食の雑談のテーマは攻略について。
攻略は、よい緊張感で安定しているとゲイルとルカは話した。
攻撃手段の稲妻杖は詠唱もコマンドワードも不要なのでミスしにくい。
重要なのはモンスターの牽引。小規模のオークを引っ張ってくる
仕事が大切だというのがみんなの意見だった。
オレもその通りだと思う。
ゲイルとマーチには頑張って貰おう。
昼食後、もっと食べたいとの意見もあったが、
午後も攻略があるので我慢してもらう。
インスタントおじやはゲイルがまだストックを持っているし、
オレも芋のストックがあるから作れるには作れるんだけど、
戦闘前は腹八分を徹底するのがいいと思う。
A班による午後の攻略が無事終わり、オレたちの家に戻ったら
打ち上げパーティをやろう。
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午後の攻略には、オレが戦闘を観察することになった。
役割はこんな感じだ。
ゲイル(索敵+牽引+アイテムボックス)
リリーナ(水魔法)
ミラ(稲妻杖、火球杖)
ルカ(後方警戒)
リリーナとルカ(回復魔法)
ゲイルとルカ(力仕事)
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攻略手順もB班と同じだった。人が変わっただけ。
ゲイルが隠蔽スキル全開で索敵。戦場を決定する。
ミラは火球杖と稲妻杖にマジックチャージ出来ているのを最終確認。
ゲイルがアイテムボックスに火球杖と稲妻杖をしまう。
みんなで戦場に向かう。
ゲイルがアイテムボックスから大タルを出す。準備完了。
ゲイルがオークの小隊20匹を連れてくる。
ルカは後方を警戒。
リリーナが水魔法のオリジナル中級魔法のウォーターバズーカで
風呂の残り湯をオークに向けて発射。
オークと床を水浸しにする。
なお、ゲイルたちがいる場所の床は濡れていない。
ゲイルが稲妻杖をミラに手渡す。ミラは稲妻杖を連発する。その繰り返し。
オークは感電し悶絶。床に倒れて感電状態のまま絶命する。
ゲイルとルカが力仕事でオークの死体を積み上げる。
リリーナは周囲を警戒。
ミラが火球杖を連発して燃やす。
ほらね。だいたい同じだろ?
オレは観察結果を真・セーフエリアでパーティ全員に共有した。




