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パワーオブライフ

今日もルカと一生懸命アンデッドを倒す予定。

そして石鹸ときれいな布を大量ゲットするのだ。

・・・

第三階層のアンデッド地帯が変だ。

アンデッドの湧きが変だ。少ないし、場所も偏ってる。

「ウノ。あそこに地下室があるみたいです。マナも集まってます。」

少し調べてみたほうがいいかもな。

ちなみにリーダーはルカだぞ。

調査か撤退か決めてくれ。

・・・

ダンジョンの中に地下室か。

入れ子構造だな。

この地下室の主はアンデッドモンスターだろう。

レイスか、ワイトか、あるいはリッチ。

リッチだったらマズいな。

・・・

マズいな。

黒いマナが気持ち悪いほど集まってる。魔力溜まりだ。

これ以上は2人では危険だ。

ルカ、退却しないか?

WOOOOOOO…

げっ。

地下室の主が出現したか?

(超越者タル我ガ問ウ。死トハ何ダ。)

ああ。

リッチか。

コイツは問答無用で攻撃してくるわけじゃない。

死の問答。

死の問答に正解は無い。

「死とは終わり。滅ぶことです。」

ルカ。

わかる。

だが、その答えではリッチは満足しない。

(笑止ナリ。死トハ始マリ。永遠ノ始マリデアル。)

ほらな。

まあ、何と答えようとお気に召さないのがリッチなんだ。

オレが答えてもムダだったろう。

せいぜい時間稼ぎにしかならない。

ファンタジー小説のテンプレだ。

(罰ヲ与エタイトコロダガ、寛大ナ我ハ祝福ヲ与エヨウ。)

来た道を帰ろうとしても見えない壁が邪魔をする。

逃げ道はどこだ?

ヤバイ。

オレたちは結界に閉じ込められている?

(死トハ祝福。生ノ苦シミカラノ解放デアル。)

オレはルカに肩もみで詠唱開始のタイミングを伝える。

ルカは小声で詠唱を開始した。

少し時間を稼ぐか。

うるせえ!

ポンコツ骨野郎が。

(ポンコツホネヤロウ…許セヌ。)

ぶち殺すぞ。

(我ヲ殺ストハ、笑止ナリ。)

ルカ!

(ターンアンデッド!)

「ターンアンデッド!」

オレとルカの、二重のターンアンデッド。

これでダメなら、本格的にヤバいぞ。

(笑止ナリ。言ッタデアロウ。我ハ超越者デアルト。)

ちっ。

神聖魔法対策のマジックアイテムか。

アンラッキーだ。

アンデッドは火魔法と神聖魔法の両方に対策は出来ないはず。

それが異世界小説のテンプレなんだよ。

チクショウ。

オレとルカは火魔法は使えないんだ。

火球杖はワンド無双用に持ってるんだけどな。

オレもルカも撃てない。本当にアンラッキーだ。

「パワーオブライフ!」

「ホーリープロテクション!」

「ホーリーアロー!」

「ウノ。諦めないで。私が時間を稼ぐから、肩もみで私を助けて。」

ルカ!

わかった。肩もみするぞ。

オレは全力でルカを肩もみする。

(笑止ナリ。タッチオブデス。)

リッチが手を伸ばす。

死霊魔法タッチオブデス。

この手に触れたら即死。

異世界小説のダークヒーローの文字通りの必殺技だ。

何が何でも避けろ!

ホーリープロテクションがリッチの手を弾いて狙いが逸れた。

ふう。

さすがルカの神聖魔法だ。

即死は免れたぜ。

・・・

オレはルカに守って貰いながら全力で肩もみしつつ考える。

この忌々しい結界から脱出するにはどうすればいい?

火だ。

アイテムボックスにあるもので、火を起こせないか?

アルコールが小タルで1個。これは虎の子だ。

油は?無いに等しい。

他に可燃物…。きれいな布。

きれいな布は使えるかもな。

着火は?ガンテツから貰った着火用のマジックアイテムがある。

燃やす…燃やす…。

…そもそも。

虎の子のアルコールを爆発的に燃やしたくはないんだよ。

ゆっくり。じっくり効率的に。

そう。

アルコールランプみたいにリッチを燃やせれば。

その時、オレは閃いた。

リッチは今の場所から動けないようだ。

地下室の中心の魔力溜まりがリッチの力の根源なのだろう。

ルカ!

リッチを、このきれいな布でぐるぐる巻きにできないか?

「できます!」

濡れたきれいな布を何束か渡すから、

一緒にリッチをぐるぐる巻きにするぞ。

オレとルカはリッチの周りを歩き、

濡れたきれいな布でぐるぐる巻きにした。

「何ヲ馬鹿ナコトヲシテイル?無意味ナリ。」

うるせえ!

このきれいな布はアルコール消毒済みだ!

オレはアルコール入りの小タルのフタの端に穴をあけ、

こよりにしたきれいな布を差し込む。

リッチから少し離れて

小さく切った布に着火してリッチに向かって投げた。

リッチ型アルコールランプ完成。

燃えろ!

WOOOOOOO…

「馬鹿ナ…。汝ラハ火魔法ヲ使エヌハズ…。」

おう。そうだぞ。

オレたち2人のことをよく知ってるじゃないか。

火魔法は使えないよ。

だから火魔法じゃない炎で燃えてくれ。

アルコールランプの中心の青いところは約1000度。

いい感じに燃えてるじゃないか。

送風機を追加してやろう。

はははは。

燃えてるね、リッチくん。

火加減はどうだね?

今のダメージを負ったリッチなら…浄化できるか?

よーし。

いくぜ。

きれいになって転生で出直してこい!

(洗濯!)

Wooooooo…

・・・

ふう。

リッチは成仏、もとい昇天した。

ルカ。ルカのおかげで命拾いできたよ。

ありがとうな。

ルカがオレを思いっきり抱きしめた。

え?

痛い!

嬉しいけど、痛い!

ちょっと待って!

折れる。肋骨が折れる!

修正:「が」利用を修正→超越者タル我ガ問ウ

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