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換気扇

換気扇ゴーレム1号にはうちわを持たせた。

結果はそよ風。換気扇にはならない。

換気扇ゴーレム2号は、プロペラに取っ手を付けてゴーレムに手回しさせた。

結果はそよ風。換気扇にはならない。

ゴーレムはパワーはあるんだけどすばやく動けない。

あと手回しも無駄が多い気がする。

プロペラの形状も効率が悪い気がする。

必要なのは歯車つまりギア。滑車も必要だな。

回転半径の大きい重量物をゴーレムに操作させ、

ギアでプロペラを高速回転させるんだ。

うーん。ドワーフなら詳しい人がいるかもしれないな。

木板に絵を描いて、ガンテツに相談しよう。

「これは回転じゃな。回転好きのドワーフに心当たりがあるぞ。」

紹介してもらえないかな?

「いいぞ。」

んじゃドワーフの里に出向こう。

「こちらに呼び寄せればいいじゃろう。

ドワーフの里にない美味い料理を振る舞うと聞けば、喜んでやってくる。」

それじゃあ、お願い。

料理で腕を振るうから。

「希望は肉じゃな。」

それってガンテツの希望じゃん。

「すべてのドワーフは肉好きの酒好き。当然じゃ。」

・・・

数日後、ガンテツの仲間の回転好きのドワーフがオレたちの家に来た。

「このプロペラはダメじゃ。形が悪い。」

「この木板の絵はいいのう。参考になるわい。」

「ゴーレムが作れるのか?ならば新しいアイデアがあるぞい。」

めちゃくちゃ親切で知識が豊富。

どんどん形になっていった。

オレのストーンオブジェクト、クリエイトゴーレム、

ガンテツの木工秘伝、仲間のドワーフの知識と経験。

すべてが上手く噛み合った結果だ。

換気扇ゴーレム3号は

回転好きのドワーフの新しいアイデアを採用した。

一言で言うと、ろくろ回し。ゴーレムは腰から下のみ。

ろくろの上部がギアになっていて、

ギア経由で回転角度を90度変更しつつ、回転速度を高速にする。

ゴーレムのパワーは凄いので、

パワーを回転速度に変換すればプロペラは高速回転する。

「出来たのう。」

「土魔法使いを手配できれば、量産も出来そうじゃな。」

オレが当初思っていたよりずっとシンプルだ。

・・・

換気扇のプロペラはキッチンの天井付近に設置したかったので

換気扇ゴーレム4号は滑車も使った。即日完成してキッチンに設置。

完成したので、夕食の打ち上げパーティで料理を振る舞った。

鶏肉の揚げものと芋団子の揚げもの。

鶏肉は先日ステラが貰ってきた残り。

換気扇のおかげで揚げ物が苦にならない。

パーティ全員大喜びだった。

回転好きのドワーフは料理が美味すぎるからここに住むと言っていた。

さすがにそれはダメだ。

・・・

オレはちょっと思うところがあったので、

ガンテツにお願いして、大きさが異なるプロペラ、ギア、滑車を

何セットか木工秘伝で作って貰った。

ガンテツはニヤリと笑った。

「なにか面白いことを考えたんじゃな。よかろう。」

文句を言わずに作ってくれた。

木材をぐにゃぐにゃ曲げて、ちゃちゃっと精密に作るのだから凄い。

そうしてオレは

幾つかのプロペラ、ギア、滑車を手に入れることが出来た。

これらを型にして将来的にはミスリル製の部品にしよう。

とりあえずバラバラにならないようにと思って、

大小様々な送風機ゴーレムを作ってアイテムボックスにしまった。

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