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炊事スキル

蒸し器が完成したので第五層の攻略を再開する。

第五層攻略中のダンジョンメシは蒸し器の実証実験だと考えている。

蒸し器で蒸しあげる直前の半調理食材を「メシの素」と呼ぶことにする。

「メシの素」のコンセプトは、

蒸し器で完成すること。

3日以上日持ちすること。

の2つだ。

「メシの素」は借家のキッチンで作った。

借家をこれからは「オレたちの家」と呼ぼう。

・・・

メシの素1号。

オリーブオイル+塩+ニンニク+唐辛子。

オリーブオイルに刻んだニンニクと唐辛子を入れ、

焦げないように加熱してから塩。調味料壺へ。

これは芋の千切り油炒めを、蒸し器でそれっぽく

再現するための基本調味料だ。

芋はアイテムボックスに入れておけば1カ月は日持ちする。

緑色になることもない。

芽が出たり緑色になった芋には毒があるからな。

念の為オレも十分に気をつける。

芋+アイテムボックス+ドワーフに作ってもらった千切りスライサーで

トリプルチートだな。

・・・

メシの素2号。

インスタントおじや。

デカい鍋で米と野菜をたっぷりの出汁でじっくりと煮る。

ちょっと味が濃すぎ、ドロドロすぎ、って状態で

火からおろして寸胴にガッチリフタ。

オレのブリザードで急速冷凍。

凍った中身を取り出し、ステラのウインドカッターか

ゲイルの剣で小分けにカットする。

オレのダイアモンドダストで水分を抜いてフリーズドライにする。

ダイアモンドダストは、ブリザードで急速冷凍した冷えた部屋だと

安定してシャリーンと発動した。

熱湯で戻すだけで作れるインスタント食品が完成。

これでばっちり日持ちするぞ。

当然、水を加えて蒸し器で加熱しても作れる。

蒸し器の初期加熱の5分で食べられるようになるぞ。

長時間蒸せば高級な味になる。

フリーズドライって凄え。

デカい鍋を何個も買っておこう。

・・・

インスタントおじやの試食品を食べたステラとガンテツは目の色を変えた。

ステラは試食品を何個かエルフの里に持って行った。

どうにかして氷魔法使いを引っ張ってくることになるだろうとのこと。

並行して氷魔法の習得方法を研究することになるだろうとのこと。

ガンテツは仲間を呼んできた。仲間のドワーフ2人に試食品を食べさせた結果、

蒸し器のニ号機~五号機を作成することになった。

まずは一号機のコピー品として二号機と三号機をウチの工房部屋で作る。

ガンテツとミラ監修のもと仲間のドワーフ2人の技術研修なのだ。

四号機と五号機は仲間のドワーフ2人が里に戻り、

三号機をリファレンスに作成する。

四号機と五号機は更なる仲間達へのリファレンスとして、

次世代蒸し器の設計に取り組むとのことだ。

・・・

オレに炊事スキルが追加された。スキルポイント消費ゼロだった。

やったぜ!

一日中インスタントおじやを作っていたおかげだな。

メシを食ったやつのパラメーター上昇とかじゃなく、

今度こそオレ自身の能力向上のチートを期待するぜ!

・・・

たしかにオレ自身の強化と言えなくもなかった。

具体的なスキル効果は「料理指導の人工知能」だった。

本当に人工知能なのかは不明だが、融通がきかないし、

結構とんちんかんな答えを言うんだよ。

料理の段どりが悪いと、頭の中でダメ出しが出る。

(米を研いで水に浸す!)

おっと。忘れてました。

(鍋でお湯を沸かす!野菜を切るより前に!)

はーい。

(タマネギの皮むきが遅い!ニンジンの皮むきは不要!洗えば十分!)

はーい。

(キャベツの芯は捨てない!薄くスライスすれば食べられる!)

けっこう庶民派。

(そろそろお湯で出汁を取る!出汁を取ったら米を投入!)

了解。

(そろそろ余熱で十分。鍋を上げて毛布でくるんで空気を遮断!)

ほほう。そうなんだ。

(ナスとカボチャを素揚げ!)

美味そう。

(そろそろ味見!温度は60度くらい!調味料で味を調える!)

うん。いい味だ。

(すぐ食べる時はナスとカボチャをトッピング!

インスタントにする時は、ナスとカボチャは単独でフリーズドライ!

好き嫌いがあるから!)

ものすごい親切。

おじやの味がレベルアップした。

いつまでダメ出しされるのかと不安になったが、

きっちり守れば「上出来!」と褒めてくれる。

・・・

この人工知能、掃除でもダメ出ししてくる。

(部屋の角に拭き残しがある!)

あれ?忘れてた。

(それ以外はよし!お疲れ様!)

すげえ頼りになる。

・・・

この人工知能は、戦闘でもダメ出ししてくることがある。

(ヒールが遅い!仲間の血を見たくないでしょ!)

指導が厳しい。

(スネアの位置が悪い!モンスターの重心を観察して!)

ごめん。漠然とかけてた。

(ミラのファイアストームにサンドストームを

重ねるだけの簡単なお仕事だと思ってるでしょ!

ベストなタイミングでかけて、むしろミラの負担を

減らすよう練習しておいて!)

あ。バレてた。

・・・

「最近ウノが急激に伸びたわね。」

「俺が多少ミスしてもすぐに対応してくれるしな。凄い。」

「ウノのサンドストームに合わせて

ファイアストームかけるとタイミングばっちりです。

考える負担が減りました。楽です。」

「何か心境の変化があったんじゃろう。見習いたいわい。」

あれ?

オレってイイ感じ?

料理の段どりは、仕事の段どりに通じるって話?

つーか。

人工知能がスゲエんだな。

(ふんす!)

鼻息荒いね?

炊事スキルよ。いつもありがとう。

厳しいのはオレのためなんだもんな。これからもよろしく。

(///)

デレてる?

6/20。修正。ニ号機~五号機→蒸し器のニ号機~五号機

7/4。修正。ミラのセリフ。ウノさん→ウノ。呼び捨てが正しい

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