G対ブリザード
虫モンスターとか言葉を濁しても意味が無いな。
正直に言おう。
巨大なGだ。
巨大Gの群れに、オレが中級魔法のブリザードをぶっこむ。
Gが冷えて動かなくなったらオレたちの勝利。
Gが動き続けたらオレたちの負け。
シンプルすぎるほどシンプル。
覚悟は決まった。
いくぜ!
待て待て待て。
少し冷静になろう。
深呼吸だ。
すーはー。
すーはー。
なんとか威力を嵩上げできないかな?
オレってばINT低いんだよ。DEX極振りだしさ。
ステラのハリケーンを重ねたらどうかな。
いける?
ありがとう。
あとミラはファイアストームは相殺しそうだから
火は避けるとして、サンダーストームって使えたっけ?
ああ。サンダーレインね。
ブリザードにサンダーレイン重ねたらどうかな?
いける?
ありがとう。
・・・
(ブリザード!)
氷の竜巻が無数のGを取り囲み、瞬間的な冷気により
筋肉の動きが止まり、移動能力と飛行能力を奪う。
冷気がGの体内の水分を凍らせ、ダメージを与え続ける。
もういっちょう。
(ブリザード!)
オレは無詠唱でブリザードを重ねる。
「ハリケーン!」
ステラのハリケーンはブリザードより回転半径が大きい。
周囲から絞り上げるようにブリザードに重なり、圧縮していく。
ブリザードの回転速度は急激に高まり、空気の密度にバラつきが生まれる。
圧縮冷気と真空が入り混じって超高速回転する。
氷結地獄の完成だ。
凍ったGが鈍器と化して別のGを粉砕し、
鈍器と化したGは真空で破裂した。
「サンダーレイン!」
ミラのサンダーレインによりダンジョンの天井に雷雲が広がる。
雷雲からは無数の雷が落ちる。
雷の頻度はすさまじく、まるで雨のようだ。
ミラは超高速詠唱スキルと詠唱短縮スキルを使って
サンダーレインを重ねがけする。
オレも、もういっちょう。
(ブリザード!)
圧倒的じゃないか。わが軍は。
はははは。
・・・
サンダーレインがいい仕事したよね。
感電して動きが鈍る。
動けないから冷える。
冷えるから凍る。
少し凍ると動けないからさらに凍る。
ハリケーンは一匹一匹をバラけさせてくれたから、
Gが一か所に集まって熱を集めるなんていう
高等技術を使おうとしてたけど、見事に粉砕してくれたね。
虫が一箇所に固まって熱を集める高等技術は
ミツバチがスズメバチをやっつけるときに使うんだぞ。
これ豆知識な。
知ってた?
オレはゲイルにさっき聞いたんだ。
ゲイルは博識だよな。
ステラ、ミラ、本当にありがとう。
オレはちょっと戦わずに休憩したい。
しばらくは大丈夫だよね。
・・・
しかし第四階層は、そんなに甘くなかった。
オレは攻撃の中核なので参加は必須だった。
第三階層で休憩しては攻略。
攻略しては休憩。
Gに次ぐG。
ようやく終わった?と思ったところにG。
これが無限G獄だ。
とにかく数が多かった。
オレのブリザードは輝いたと思う。
今のオレはゲッソリしているように見えるだろうがな。
ブリザードを含めた3属性合体魔法のダメージは強烈で、
オーバーキルボーナスもデカかった。
過剰殺戮。
おかげで大量の経験値をゲットした。
レベルアップしまくりだ。
(やったぜ!)
ああ。
声がかすれた。
ゲイルとガンテツは、高みの見物って感じだった。
何もしてないけど同じだけ経験値貰ってたぞ。
まあ、いつもは戦っていないオレが言うと、
何様のつもりだって言う話だけどな。
仕方ないだろう。
G相手で心が少し荒んでしまったんだよ。
◆ウノ:僧侶:レベル18
◆ゲイル:戦士:レベル18
◆ミラ:魔法使い:レベル18
◆ガンテツ:戦士:レベル不明
◆ステラ:アーチャー:レベル不明
6/20。ハリケーンとブリザードのコマンドワードに括弧が無かったので修正。




