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職人のこだわり

「アイデアはいいが、実験不足じゃな。」

どこらへんが実験不足なんだ?

「おがくずなんぞ安いのじゃから麻袋で100個くらい買ってこい。

無駄にはならん。すべての経験は実践で生きる。」

わかりました。

買います。

「ステラとミラは第一階層の空き部屋で、粉じん爆発の実験をしまくれ。

もしも威力不足なら企画倒れじゃ。これは最重要の実験だぞ。」

おお。

確かに最終的な威力は最重要だ。

同意。

「じゃあ今あるおがくずは実験に使っていいな。

ミラとステラで実験を開始してくれ。

俺は麻袋の運搬を手伝う。」

ゲイルが仕切ってくれた。

「ウノとガンテツはいったんダンジョンから出て

麻袋100個のおがくずを仕入れてきてくれ。」

了解。

ついでに大タルとかタル用素材とか工具も買おう。

ガンテツが頷いた。

冒険者ギルドの相談窓口のお姉さんに、

タル職人と風魔法の使い手が見つかったと

伝言を残してきてもいいか?

「ああ。それが礼儀だな。」

・・・

「ミラさん、実験では指示をお願いします。」

ステラさんの発言。

「指示というか、このパーティは上も下もないんで、

ミラ、ステラ、ゲイル、ウノで呼び合いましょう。

ガンテツもそれでいいよね。」

ミラの言葉に、ガンテツは頷いた。

「わかったわ、ミラ。ゲイルも麻袋の運搬をお願い。

すぐ実験に取り掛かりましょう。」

「おう。任せろ。」

エルフの美少年、エルフの美女、人間のイケメン。

絵になる。

こっちは、ちっこいノームとドワーフ爺だぞ。

すごくギャップを感じる。

・・・

「きっと、均一におがくずを舞わせている時の

粉じん爆発の威力は、ものすごいじゃろう。

実際のところ、大タルがうまく分解するかどうかに

この作戦の成功がかかっとる。

ちょうどよく壊れる大タルなんぞ、考えたこともなかったわい。

まあ。このワシに任せておけ。」

そうだな。

オレも考えたことなかった。

でもオレはDEX+20の極振りだからなんとかなるだろう。

・・・

ぶっちゃけ、オレのDEX+20の活躍は無いに等しかった。

ガンテツは真に凄腕のタル職人だった。

転がす分には壊れず、タガの特定の場所に衝撃を加えるとイイ感じに壊れる大タル。

大タルを転がす。

安定して転がるぞ。

オレがメイスでタガにイイ感じに衝撃を加える。

バラバラに分解される。

凄い。

オレは分解された素材をあつめてガンテツの作業場へ運ぶ。

ガンテツが分解された素材をさくっと組み立てる。

あっという間に大タルは元通り。

凄すぎる。

その実験の繰り返し。

今はなんというか、バラバラになるときの美しさ。芸術性?

ガンテツは、そういうのにこだわっているらしい。

オレには理解不能。

でも大満足。

ガンテツの高速タル組み立ての技術はもちろん、

壊れにくいタルを作る技術も教えてもらってマスター出来た。

すべての経験は実践で生きるというガンテツの言葉は

オレの魂に染み込むように馴染んだ。

今晩のマッサージの報告。

ゲイルがSTR+7、AGI+7。ミラがINT+6、最大MP+6。

ガンテツがSTR+1、最大HP+1。ステラがINT+1、AGI+1。

ちなみにガンテツの最大HP上昇部位は心臓だったぞ。

マッサージ効果のパラメーター上昇を知って、

ガンテツもステラも唖然としてた。

あ。

マッサージをサボることでリセットするかどうかの

実験タイミングを失ったかもしれない。

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