5人のパーティ
ダンジョンでは、他のパーティも第二階層のゴブリン部屋を
攻略できずに行き詰まっていた。
第一階層の真・セーフエリアでは、多数のパーティがたむろして、
ああでもない、こうでもないと話している。
真・セーフエリアは大人気スポットだな。
そのうち、屋台ができるんじゃないか?
はははは。
情報収集した結果、
これまで第四階層をクリアしたことがあるパーティが、
突っ込むと言ってゴブリン部屋に入っていったが、
そのパーティの音沙汰が無いそうだ。
・・・
オレたち3人は第二階層のゴブリン部屋とは離れた場所で、
空っぽの大タルを転がす実験だ。
おがくずを入れたとしても大して重量は増えないと考えて
空っぽの大タルにしている。
空っぽでも勢いよく転がる。
これはおがくずを詰めても問題ないだろう。
手順5はオーケーだな。
次は手順1かな。壊れやすさと壊れにくさのバランス取り。
ふふん。
DEX+20のチートぶりを見せるチャンス到来だな。
「おぬしら、面白そうなことをしておるのう。」
こういう口調は神様かドワーフ。
今回はドワーフだろう。
はい、的中。
デカいハンマーを担いだドワーフだ。
「言っておくがタルの扱いでドワーフにかなう種族は無いぞ。」
へえー。
やっぱり酒関連かな?
「そうじゃ。酒造りにタルは欠かせん。
ワシはドワーフの中でも一番のタル職人じゃ。」
それはそれは。
タルを使った爆弾でゴブリン退治したいので、
手伝ってくれない?
「もちろん手伝うとも。
こんな面白そうなことを見逃すわけがない。」
ありがとう!
現在所属しているパーティを抜けるのは大丈夫?
「さっきパーティが解散したからワシはフリーだぞ。」
フリーなんだ。
やったぜ!
もしかして、
解散したパーティに風魔法の使い手がいたり?
「いるぞ。エルフの弓使いが風魔法も使える。」
一気に全部解決したぞ。
やったぜ!
ドワーフのガンテツ爺とエルフ美女のステラを加えて、
5人のパーティになった。
ステラは弓の達人で風魔法の達人でもある。
ウインドストームはもちろん使えるし、
風魔法とのコンビネーションで弓の精密狙撃が出来るとのこと。
弓でのタル破壊はエルフの里の競技種目にもなっていて
ステラは大会で何度も優勝しているとのことだ。
結局ライトニングで大タルを分解するという
オレのアイデアはボツになったが、もっといい方法が見つかったのだ。
やったぜ!




