表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/333

寝ずの番

ゲイルは3時間後に起こしてくれた。

こういうのは、約束を守ってくれるのが一番気楽だ。

疲れているだろうから寝かせてやりたい、などと考えて

自分ひとりで寝ずの番を続けた、なんていうのは

親切心の押し売りだと思う。

オレの場合、もしそういう親切をしてもらっても、

むやみに感謝することはない。

そのかわり大きなお世話だと憤慨することもない。

約束を守るつもりだったがうっかり寝てしまったという場合でさえ、

きっと憤慨しないだろう。

オレもうっかり寝てしまう可能性がある。

そういう風に諦めている部分を持っているからだと思う。

元の世界が安心安全だったせいで、

オレはこの世界の危険性を舐めているのだろうか?

・・・

このセーフエリアはありがたい。

モンスターに襲われる可能性はかなり低いだろう。

もしもオレの土魔法で石製の構造物を作ることが出来れば、

例えばストーンオブジェクトとかの魔法が使えれば、

セーフエリアをもっと安心安全な場所にすることが出来る。

たとえば石壁を作ればモンスターが攻撃してくるまで

少し時間を稼げるし、心理的にも安心するだろう。

でもオレのレベルが低すぎるせいか、

スキルポイントが足りないせいか、

ストーンオブジェクトをまだ選択できない。

もっとレベルアップしたいな。

そういえば、ダンジョン内では土魔法は不遇

という設定の異世界モノの小説もあった。

今のところ、ストーンバレットとスネアに不満は無いから、

土魔法は不遇ということは無いだろう。無いよな?

・・・

掃除スキルについても、

オレはDEX+20に極振りしてるから何か影響あったのかもな。

元の世界でも、実は掃除スキルを持っていたと仮定するとどうだ?

ありうるか?

オレは元の世界では和室で暮らしていた。

朝起きて布団を押し入れにしまうと畳を拭き掃除していた。

そうは言っても雑巾じゃなくて

アルコール入りのウェットシートを使っていたから楽なもんだ。

あれはいいもんだ。

スッキリする。

拭き掃除した結果として白いシートが汚れることで、

その分きれいになったんだという感覚がある。

使い捨てだけど贅沢品ではないと思う。

雑巾。

雑巾ってなにか不潔な印象が付きまとわないか?

雑巾を洗って使いまわすという考えがオレには無い。

なんか雑菌を広げているような気がするんだな。

衣服ってのはさ。

使ってればけっこうボロっちくなるよ。

シャツだろうがタオルだろうがシーツだろうが靴下だろうが、

ボロっちくなったらゴミ箱にポイじゃなくてさ。

漂白剤たっぷりで洗って干してから

裁ちばさみで切って小さい布片にして、

ウェスとして使い捨てるのがオレの流儀だ。

最終的に布製品は全部、使い捨てのウェスにする。

だからなのかな?

セーフエリアの床が血で汚れていると気づいた時、

手持ちにあったきれいな布をナイフで切ってウェスにして、

水筒の水で濡らし、拭き掃除した。

元の世界の習慣がこっちの世界でも出たんだな。

・・・

暇だ。拭き掃除でもするか。

ゴシゴシ。ゴシゴシ。

掃除は心を磨くことだ、なんていう話は、

どこかの坊さんの話だっけ?

トイレ掃除限定だったか?

どこかの社長の仕事はトイレ掃除。

社長は基本ヒマで、トイレ掃除してるくらいがベスト。

料理漫画の話だったか?

そうだ。

せっかくのセーフエリアだ。

トイレがあるとさらに便利だよな。

清潔で快適なトイレ。

今は無理だけど、そのうちなんとかしよう。

ゴシゴシ。ゴシゴシ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ