セーフエリアに宿泊
これからダンジョンを脱出するか?
それともダンジョンで一晩過ごすか?
という話になって、
セーフエリアで一晩過ごしてみようということになった。
あとは寝ずの番が必要かどうかだよな。
とにかくリスクを減らすというなら寝ずの番はいた方がいい。
「僕が死にかけていた時は、血まみれでしたけど
モンスターに襲われることはなかったです。
セーフエリアってそれくらい安全なんだと思います。」
そうだったよな。
ゴブリン剣士が諦めて去っていったと言っていた。
ただし、安心材料にするには少し弱いか?
「最初は俺が寝ずの番をしよう。
索敵スキルがあるから安心して寝てくれ。」
さすがゲイルだ。男前だな。
だが、オレも気になることがある。
とりあえず、
病み上がりのミラにぐっすり寝てもらいたいから、
ミラにはオレの毛布を貸そう。
・・・
「ウノの掃除スキルのことだが。」
ああ。
やっぱりゲイルも気になっていたのか。
「昨日まで持っていなかっただろう。」
そうだな。
「ああいう効果を狙ってスキルポイントを消費してゲットしたのか?」
そんなことはない。
ああいう効果を狙っていないし、
スキルポイントを消費していない。
掃除スキルが取れたのは偶然だ。
魔法の杖の掃除とか、斜め上すぎるだろう?
予想してなかったさ。
「新しいスキルをゲットするには、
スキルポイントを消費するのだろうと
漠然と思っていたが、偶然ゲットできることもあるんだな。」
オレもわからない。
ゲイルは何か取りたいスキルがあるのか?
「ミラの魔法を見てから、急にいろいろ考えるようになった。」
それはオレもそうだ。
魔法使いっていうのはあんなに火力絶大なんだな。
オレたち2人がミラに寄生しかねない。
それくらい強い。
「そうだ。ミラは強い。ミラの活躍はパーティの強さに繋がる。」
そうだな。
「俺に必要なのはミラを守るためのスキルだと思う。」
う、うむ。
ゲイルは索敵と戦力把握で貢献しているし、
ミラを守る方向性と一致しているだろう。
「それじゃ足りない。」
そうか?
「ウノはいいさ。掃除がある。マッサージ術もある。
ウノあってのミラの火力だ。そうだろう?」
お、おう。
そうか。
若干こそばゆいな。
「ウノはロードをポンコツ野郎と言ったが、
だったら俺もポンコツだって考えてしまってな。」
それは明確に違うだろう。
ポンコツ野郎は、ミラの事を(とっくに死んでるはず)
とか考えていたんだ。
だからミラを見てバツの悪そうな顔をしたんだ。
あの表情は喜びじゃなかった。
それから。
どうしようもなくなったら助けを求めろ、
という発言も気に食わない。
何が栄光あるロードだよ、と思う。
アイツの心根がポンコツであって、
パラメーターとかスキルとかの話じゃない。
ゲイルとはまったく違う。
「冒険者に求められるのは、強さだ。俺はそう思う。」
そうかな。
まあ異世界転生したばかりだ。
徐々に考えていけばいいだろう。
結論を急ぐことはないさ。
「ウノはダダ漏れのおかげで嘘が無いから、本当に助かる。」
ダダ漏れってのは悪い面だけでなく良い面もあるんだな。
ああ。
眠くなってきた。
悪いが毛布を貸してくれ。
3時間したら起こしてくれ。
「ああ。分かった。」
ゲイルに任せるのなら安心だ。
ZZZ…。




