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掃除スキル

「ウノ。そのワンド、マジックチャージ可能になってます。」

ミラが小声でささやいた。

目を見開いてオレが持つワンドを凝視している。

「よし買おう。運がいい。ウノ、もう1本汚れを拭いてくれ。」

ゲイルよ。

即断即決だな。

カッコよく言ってるが欲望が隠しきれていないぞ。

まあ。

同意だ。

オレはもう1本ワンドを手に取り手早く汚れを拭き取る。

キュッキュッ。

「それもオーケーです。」

ミラは小声だが興奮している。

ゲイルも興奮している。

つられてオレも興奮してきた。

うぉおおお。

もしかして丁寧に汚れを拭き取ったらマジックチャージ可能になるのか?

これが掃除スキルの効果か?

自己紹介のときには効果不明だったから

説明せずにスルーした掃除スキル。

その効果は「廃棄品のワンドを復活させる」なのか。

マジかよ。

もしかしたらチートじゃないか?

元の世界で言うと、やっぱり充電池だな。

充電池は放電してから充電しましょう的な話。

そうすれば充電池は長持ちしますよ的な話。

そんな話があっただろ、たしか。

よし。

特価品のワンドを買い占めよう。

待てよ。

全部買い占めると、店の人にバレるんじゃないか?

どうしよう?

・・・

小芝居をすることにした。

まずはミラ。

汚れを拭き取ったワンドを2本だけカウンターに乗せる。

「10ゴールドの特価品が2本ですねー。20ゴールドになります。」

「良くわからないけど、使えるといいなー。デザインが気に入ったし。」

店員よ。

ミラの事を素人だと侮っているだろうが、

その2本は実はマジックチャージ可能だ。

100ゴールドの価値がある杖を10ゴールドで2本売ってるぞ。

おっと。

オレは隠れて見られないようにしよう。

オレのダダ漏れが店員に聞かれては困る。

「ありがとーございまーす。」

よしよし。

まずは確定で使える2本をゲットできた。

次はゲイル。

「10ゴールドの特価品が10本ですねー。100ゴールドになります。」

「子供たちへのプレゼントに丁度いいぜ。

安くて助かったぜ。

やったぜ!

そうだ。100ゴールドのショートソードも2本買おう。

それから砥石も1個な。忘れなくて良かったぜ。

やったぜ!」

「ありがとーございまーす。」

ゲイルよ。

やったな。

良くやった。

ゲイルが買った10本のワンドは汚れを拭き取っていないから、

店員に気づかれることはない。

普通ありえない大人買いだが、

子供たちへのプレゼントなら「あるかも」だよな。

店員もスルーだったし。

実際に汚れを拭き取ってみるまで

チャージ可能になるかどうかは分からないが、それはギャンブルだ。

でもわかる。

オレは察しがいいからな。

今回はかなり勝率が高い。

次はオレだ。

「10ゴールドの特価品が10本ですねー。100ゴールドになります。」

ぐふふふ。

魔女っ娘のマジカルステッキを大量ゲットしたでござる。

全部コスプレ用でござる。

安くてラッキーでござる。

…店員にジト目で見られた。

本気で演技したのに、ものすごく怪しまれた。

そそくさと店を出る。

無心を心掛けた方がマシだったかな。

恥ずかしい。

・・・

購入した22本のうち、

未確定だった20本のワンドの汚れを拭き取った結果、

すべて1発用の魔法の杖になった。

22本の内訳は

ワンドオブファイアボール(火球杖)が10本

ワンドオブライトニング(稲妻杖)が12本だった。

10発のファイアボールを撃てる1本の杖ならば、相当な高値がつくだろう。

ちなみにそういうチャージ可能数が多いのは大抵スタッフ(長杖)で、

その長さゆえに複数持つことが無理だそうだ。

武器屋では10発撃てるスタッフオブファイアボールは

2万ゴールドだった。

1ゴールド=100円換算で200万円かよ!たかっ!

10発のファイアボールを撃てるのに今回はたったの100ゴールド。

12発のライトニングを撃てるのに今回はたったの120ゴールド。

10本のワンドと12本のワンド、合計で22本のワンドだけど

大した問題じゃない。

ゲイルとオレにはアイテムボックスがある。

次々とワンドを交換すればいい。

そうすればミラは無敵の砲台になれる。

MP不足とか関係ない。

すげえ!

早く実験したい。

オレたちの戦術が変わるぞ。

廃棄品の山は宝の山に変わるぞ!

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