レベルアップ
お久しぶりです。九十九和哉です。
俺が異世界に来てからもう1週間。
初めての異世界人(?)との交流から、逃げました。
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はぁはぁ…なんだったんだ、あの幽霊。
確かに手応えが浅かったが、岩をぶつけたんだ倒しただろう。
と、そんなことを考えていると
ピロリロリーン
まるで一昔前のスーパーに入ったかのような音が辺りに鳴り響いた。
「!!」
何かあったのか、もしや戦闘?…ここは危ないかもしれない。
そんな考えに至ったときには、すでに俺は走り出していた。
走る。ひたすら走る。めちゃくちゃ走る。
気づいたときには、すでに遠くに来ていた。
体感的にはもう20分は走ったような気がする。
しかしおかしい。
幽霊なので、汗や息切れはないが、体が余り疲れていない。
幽霊になった際いろいろ試してみたが、何かをしたあとはいつも体が疲れた。
なぜこんなに疲れていないのだろう。
そこで、ある考えにたどり着く。
「もしかして、レベルアップした?」
さっきの音もレベルアップの際の効果音的な何かだと思うと、理由がつく。
つまり、驚いて20分も走ったのは無駄だったということだ。
いや、レベルアップに気付けたので無駄ではなかったのだが。
しかしこの世界、レベルなんてものがあったのか。
これは上げるっきゃない。
「よし、狩ろう。」
思い立ったが吉日。即座に行動に移す。
モンスター達を狩りまくるのだ。
相手はこちらが見えていないようなので、こちらから一方的に攻撃を与え、レベルをどんどんあげていく。
そしてそれは起こった。
ピロリロリーンという効果音と共に、ウインドウが浮かびあがってきたのだ。
そこには、
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名前:〈〉
LV:5
種族:幽霊
特殊能力:〈透過〉〈憑依〉〈能力視〉
能力:〈念動力〉
HP:20
MP:100
魔法適正:闇
知性のある幽霊
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なんだこれ。ステータス?
それに今気づいたのだが俺には名前がないらしい。
特殊能力と魔法が気になる。
魔法の方はあの魔法でいいだろう。
特殊能力とはなんだ?
〈憑依〉:生命活動が停止している身体に潜りこみ、そのからだを動かすことができる。回数制限1日一回。
おぉなかなかいい能力だ。THE幽霊といえる能力だろう。
あと一つはなんだろう。
〈能力視〉:念じると能力が見える。
おぉ、これはチートの予感!
次は魔法について視てみよう。
[魔法適正:闇]:MPと引き換えに超常現象を引き起こすことができる。闇魔法の適正がある。
余り詳しい説明はないようだ。まぁ追々分かっていくだろう。
そう思いまた、狩りを再開するのであった。