表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

幽霊になりました

目が覚めるとそこは真っ白な空間だった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



え?いきなりなにを言ってるかって?

自分でもよく分からないよ。なぜだかパニックにはならないんだけどね。


あぁ、自己紹介がまだだったね。

おれは九十九和哉。17歳の平均的な高校生。


ところで、ここはどこだろう?

確か学校からの帰っているとちゅうだったけど。

今いるこの場所は真っ白だ。白い部屋のような立体的な空間じゃなく、なんか平面的な場所のような気がする。

しかも、とくに照明もないのに明るい。


うん。よく分からない。

こんな時には周りの人に聞いてみよう。

という訳で、なぜだか目の前にいる、偉そうな爺さんに話を聞いてみよう。


「あのう「スマンな、人間。少々手違いでな、人生を終わらせてしまった。まぁ、わしは神とよんでくれ。」


おい、人の言葉は最後まで聞け。


つーかこいつ手違いで、俺の人生を終わらせたって?

…………俺死んだのか。

妙に現実味が無いせいか、特に何の感情もわかない。

まだやり残したことあったはずなのにな。


で、こいつは神?

この全く謝る気のないこいつが、自称神が、俺の人生を終わらせたのか。手違いで。


うん…とりあえず殴るか。


「未だに肉体に縛られている生物如きにに、わしが殴られるはずないじゃろうが。」


心の声を読んだ!?うわぁ、むかつくけど神っぽい。


「人間。あまり手間をかけさせるな。こうして会ってやってるんじゃ。本来なら、感謝して泣いて喜ぶところじゃぞ。さぁ、泣いて喜べ。」


まじで、ムカつくこいつ。けど神っぽいんだよな、怒らせたらヤバそう。仕方がない、話を聞いてみよう。


「ものわかりの良い奴は嫌いじゃないぞ。では、いきなりだがお前を転生させようと思う。その際、願いを一個だけ叶えてやろう。さぁ、泣いて喜べ。」


うわぁ、めんどくさい奴。しかし、これはチャンスなんじゃね。そうだ、とりあえず定番のアレを言って見よう。


「願いを増や「やはり、消そうか?」ストップ!今のなし!」


ほんの冗談だろ。ほんとに神かよ。すぐ怒るなぁ。

あ、嘘です。だから、睨まないで。

ところで、願いを増やすのはダメだったか。なら、


「不老不死にしてくれ!」

「ふむ、不老不死か。不死というのは、魂が消えて無くならないということで間違いないな?」


そんなこと、不死じゃないから分からん!でも、多分そうだろう。


「多分。そうだと思います。」

「そうか、わかった。いいぞ。では、転生させるぞ。」


え?出来るの?不老不死が実現出来るとか、やっぱり神すげー。

まぁ、不老不死って言うのは冗談だけど。大変そうだし。

って、もう転生するの!!?ヤバい。


「やっぱり今の無し!」

「残念だが、もう無理だ。諦めるんだな。」

「え、まじ。神様のくそやろー。」


転生間際、誰かが怒っていたような気がする。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


……転生したようだ。でも、外見は九十九和哉の時のままだ。

これはどちらかと言うと、転生って言うより転移じゃね?

まぁ、この際そんな些細なことは問題じゃない。


「俺のからだ透けてるんですけどぉぉぉぉーーー」


そういう事かよ。騙された!


確かに老いって概念無いだろうし、死なないけどさ。

もう死んでるから。もう一度言う。もう死んでるから。

つまり、幽霊に成ってました。

せめて、人間になりたかった。

不老不死って頼んだ俺も悪いんだろうな。


今更騒いでも何も変わらねぇし、二度目の人生(霊生?そもそも死んでるから、生きるって漢字つかえるか?)楽しみますか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ