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なんで此奴だけオーラが違うの?

俺は、俺達は藤谷の事が好きだ。

ちょっと、否、かなり毒舌だし酷い事もばんばか言うが、そんな所も含めて全てが好きなんだ。


##


で、と俺に言うのは龍。

「傑は告って玉砕、しねぇの?」

「玉砕決定かよ!なんかのゲーム名みたいに言うんじゃねぇよ!」

「……さっさと玉砕しちまえ。」

「心の声がだだ漏れですよ⁉Shuuta君っ!」酷い。皆の俺の扱い方が酷すぎる。

あれ?おかしいな。前が歪んで見えないや。

「おう、お三人方、おはよー。」

天パが湿気で薄いけどふさふさの髪をぶわぶわにしながらやって来た。

「おはよう。」龍が爽やかスマイルで対応する。眩しすぎてうざい。

「松坂、この間はドンマイだったなぁー。俺達、な、か、ま、だぜ?」

「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーっっっ!!!!今更その話題を掘り起こすなっ!黙れ、黙れ、黙れっ!!お前の仲間になんてなるかっ!天パになんてなるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

「否、天パは関係無いだろ。」

龍が「五月蠅い」と一言だけ短的に言い、Shuutaの背中に容赦無く蹴りを跳ばす。「痛い……」Shuutaは床に這いつくばり、涙目だ。

「……もういいよ、もうお前の仲間でも、天パでもいいよ……。」

「いや、天パは関係ないって。」世界中の天パの人に失礼だろ。

「……で、後は本郷だけってか。」天パ。そういう事は言っちゃ駄目。龍とShuutaが調子にのるから。

「どうするー?どうやってこの人を玉砕させるー?」

「だから、玉砕決定かよ!俺にも希望を見させてよ!」

「傑。希望なんてものは、もうこの世に存在しないんだよ。夢ばかり見るんじゃなくて現実を見なくちゃ。」

「空翔ぼうとしてるお前に言われたくねぇよ!」現実見てねぇのはお前だよ!俺よりもお前だよ!

「俺は現実見てるよ?」何処がだよ。「何言ってんだよ、傑。」いや、本当お前が何言ってんだよ。「俺は鳥だという現実をっ!」それは現実じゃないんだよっ!!

そろそろ気付いて下さい。自分は人間だと言う事に。

なんなんだよ、本当、もう。

「てかさー、此処で傑がok貰えたら、俺等終わりじゃねぇ?」

「あ、松坂もそう思うー?やっぱさぁ、本g、」

「あれぇ?天パ君も一緒だなんて、珍しいねーっ!なんの話してるの?」

俺等のヒロイン、此処で登場。

「はよー、藤谷ィー。」

にこにこと天パが手をふる。Shuutaは目を逸らしてしまった。

「おはよう、天パ君、松坂君、本郷君、朝霧君。」

「おは、藤谷。」龍がにっこり笑って返事をした。此奴の周りだけなんかオーラがあるぞ。女子が色めきだってるぞ。オイ。

「あ、」龍がそのオーラのまま、此方を振り向いた。「そういえば俺別れたから。」

「あ、そうなんだー。」

そっか、龍、別れたのかー………………?

………………?

ん?

……あれ?

?!?!?!?!?!

「えーーーーーーーーーーーーっ!?」

Shuutaが大声で叫び、うるせぇ…、と龍は耳を塞ぐ。まぁ何時もの光景だけど、確かにそうなんだけど。

「じゃ、じゃあ龍も俺等の仲間かっ!!」

「天パ同盟の一員かっ!!」何の同盟だよ。

「いや、俺は振った側だし。」

「敵だぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁーーーーっ!!」

「敵襲だっ!!我等の敵だっっっっっ!!」

なんの敵だよ。

「人類の敵だっっっ!!朝霧龍めっっっ!!」

いや、お前自称鳥類じゃなかったの?

ま、いっか。俺の話から逸れたし。


##


「本郷!」

天パの声がした。

「なんだよ?」

俺は振り返る。

「あのさー、お前は本当に告らないの?」

「はぁ?」

彼がにやり、と笑う。

「……後悔しても、知らねぇよ?」


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