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何か、出来ないだろうか
食材を採取し、食べるだけの日々。
不自由こそないが、日に日に不満が募った。
ただ必要最低限の行動だけを行う毎日に飽きたのだ。
しかし、生憎私はこの生活しか知らなかった。
他の事がしたい。だが食材は生きる為に採らねばならぬ。
食材の採取と他の事を一日の内に行う、そんな事が果たして可能なのだろうか。
私は酷く混乱し、頭のネジが外れる様な感覚に陥った。
何か、出来ないだろうか。
このままではただ食べるだけで一生を終えてしまう。こんなことなら知性など持つだけ無駄である。群れで暮らしていた方が幾分かマシだ。
この知性を無駄にしたくない。だが何も思い浮かばなかった。
今日も私は、木に実った林檎を採り、苦悩のままかぷと齧った。
