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β8 熱い大会☆二連覇にかける
□第八章□
□熱い大会☆二連覇にかける□
昨年と同じルールで空手部の新入生歓迎大会は行われる事となった。
大会開始は入学式翌日の二時からで、先ずは予選が開かれた。
ここで残った各十六人が翌日の決勝へ進める。
昨年より参加者が多いので、人数は調整された。
予選参加者は新入生が男子の部十三人、女子の部七人、混合十五人(男子のみ)。
空手部員は男子の部二十人、女子の部は十三人、混合は二十七人(女子一人)。
計、男子の部三十三人、女子の部二十人、混合は四十二人(女子一人)であった。
注目はやはり混合で毎年ここでは壮絶な闘いが繰り広げられ、必ず病院送りが出るという余りにも危険な、しかし、興奮する大会であるとの噂は半分本当である。
この事について学園側は生徒自身の責任において行う事としか述べていなかった。
当然、治療するのも学生なのだから、学校の方針に背く訳がなかったのであった。
兎に角、美舞の熱い日は始まろうとしていた。
大きな出会いが美舞を待っている事迄は思いもよらなかった。