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彼の生きる殺戮人生  作者: 岩下 圭
第1章 学園への道のり編
10/50

閑話 子分と奴隷の修行

この話はマリナを助けた次の日の話です。

本編と時間軸が違ったり、少しおかしな所があるかもしれませんが、ご了承ください。

現在俺はレオンとマリナの修行をしている。

まず走らせ、体力をつけさせる。

そして、休憩を挟んだ後、俺との軽い手合わせが始まる。

軽いといっても俺からして軽いだけで2人は全力なのだが。


「よし。かかってこい。2人同時で構わんぞ。」

「え?でも…。」

「大丈夫だよ、マリナ姉。兄貴は俺達2人じゃ太刀打ちできないくらい強いから。」


そうして、2人が同時にかかってくる。

レオンは剣を振りかぶり、マリナはナイフを振りかぶる。

俺はそれを振り上げた瞬間に手刀で叩き落とす。


「あれ?ナイフ落とされちゃった。」


マリナが首をかしげる。


「俺が使う武術は全て後の先の技術だ。」

「後の先って何ですか?」

「後の先っていうのは相手に先に撃たせておいて、その速度より早く相手に攻撃するつまりカウンターみたいなものだな。」

「でもそれって相手の動きが分からないとできないよな?」

「ああ、そうだ。相手の動きを全て予測し、相手の速度を遥かに超えて動かなければ不可能な事だ。俺がお前達にこの技を教えるのには理由がある。まずレオン。お前には《直感》がある。これのおかげでお前は相手の動きを読み易くなるはずだ。次にマリナ。お前は《無効化》の能力があるから絶対に武術を覚えておくべきだ。だが、この武術である必要はない。」

「なら何で教えてくれるんですか?」

「マリナには才能があると思ったからだ。マリナ、お前は気付いてないかもしれないがお前は人族にしては、かなり筋がいい。俺はお前に期待してる。」

「はい!ありがとうございます。期待に応えられるよう頑張ります!」

「気持ちは嬉しいがあまり気張るなよ。よし、じゃあ修行開…」

「どうしたの兄貴?」

「予定変更だ。今からお前達には魔物を狩ってもらう

。数は10。猪型だ。」

「え?いきなり魔物ですか?」

「そうだ。丁度よく向かうから来てくれたからな。マリナはまだほとんど修行していないが実力を見ておきたい。危なくなったら助けるさ。」

「分かったよ兄貴!よーし、やってやるぜ!」


(こう魔物に向かわせると俺も師匠と同じことをやってると思うな。俺の時は竜種だったけど。)


そしてレオンとマリナが藪から出て来た猪型の魔物に突撃していく。

レオンは俺が2日間修行しただけあって、猪を突っ込んでいった勢いで一匹仕留めていた。

マリナは流石にまだ無理だったらしい、魔物突撃を躱す事で精一杯のようだ。

素人が半日教わっただけであれだけ出来るようになれば良い方だが。

そんな風に眺めているとレオンも疲れて来たのか4匹目にして、疲れが見えて来た。


(仕方ない。そろそろやるか。)


そう思い少し離れたところから見ていた俺はレオン達に近づいていく。

すれと俺に気付いた魔物1匹が突進してくる。


(俺も能力を使わずに倒さないとな)


そう思い腰に付けていた剣を引き抜き構える。

魔物の突進を左に躱し、魔物が通り過ぎるのを見つつ剣を振り下ろし魔物の頭と胴体を切り離す。

すると、それに気づいた魔物の仲間達がレオンから離れ俺に向け突進してくる。


「兄貴!」

「ヒイロ様!」


2人が叫ぶ。

俺は魔物の突進の軌道を読み、1番早く接触するであろう魔物に向け剣を投げつけると同時に魔物に向かい走り出す。

剣は魔物の頭部に刺さり、俺は魔物の方に走りながら刺さった剣を引き抜きもう一匹切り落とす。


(あと3匹か。久しぶりにアレやるか。)


そう思い俺は剣を鞘に戻す。


「兄貴!何してんだよ!」

「ヒイロ様!」


そんな声を聞きながら剣の柄を握り、突進してくる3匹の魔物を見ながら自分の間合いに入ってくるのを待つ。

そして3匹全てが自分の間合いに入ってきたのを確認し剣を鞘から抜く。

すると魔物の頭は一斉に地に堕ちる。


「ふう、久しぶりにやったな。」

「兄貴!今の何⁉︎」

「あれはな抜刀術って言うんだ。」

「バットウジュツ?何それ?」

「後の先の最も最初の技かな?あれだけ早く切り捨てれば後の先の意味も分かっただろ?」

「何となくは分かった!」

「私もです。」


そして、魔物の肉を集め、夕食の具材になる分だけを取って、あとは死体を処理すると、ソフィが待っていて、


「今日は随分大量ね。」

「ああ、都合良く出てきてくれたからな。今日はどんな料理にしよう?」


俺はずっと山暮らしだったのである程度料理は出来る。というか師匠があまりできない人だったので自然とできるようになってしまった。


(師匠の料理を食うくらいだったら死んだほうがマシだったからなぁ。俺も主夫スキルが上がったもんだ。)


手早く料理を済ませ、3人と食事をし、俺達は野宿した。

途中、ソフィとマリナが一緒に寝ようと誘ってきたが断り、今日は何もない平和な1日だったと思い寝た。

この回ではヒイロの料理スキルが発覚しました。

作者の中ではヒイロは大人っぽくしたいので、お父さんっぽくなってしまうかもしれませんが、ご了承ください。

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