プロローグ
私の初めて書いた作品なので全然面白くないと思いますが、意見を頂けると幸いです。
語彙も滅茶苦茶ですし、誤字脱字もあるかも知れませんが何卒宜しくお願いします。
「オギャー!オギャー!」
彼は平民の親から生まれた。
「男の子だ!」
「やったわ!あなた。」
「お前の名前はヒイロだ。」
彼の父親はそうやって赤ん坊に名前をつけた。
ヒイロは順調に成長していった。
おかしな所といえば、かなり文字の読み書きを覚えるのが早いことくらいだろう。
3歳になる頃にはヒイロは大人と同じくらい読み書きを覚えていた。
「ヒイロは偉いな。お父さん嬉しいぞ。」
「うん!」
「こんな偉いヒイロの能力は何になるんだろうな?どう思うミリー?」
「きっと素晴らしい能力になるわよ。あなた。」
「だよな。」
この世界の人々は皆3歳くらいになると何かしらの能力が使えるようになる。
能力は肉体強化、炎を出すなどの攻撃系、傷を癒す治療系、特出するものはないが何でも使える便利系にわかれる。
人類のかなり低い確率で他の者にはない異能と呼ばれる力を持つ者もいるようだが、そんな人間は生涯に一度見れれば良いという程少なかった。
ヒイロも治癒の能力を持ち、今まで通り幸せに暮らしていた。
しかし、そんなヒイロに不幸は訪れた。
ヒイロのもう一つの能力が発現したのだ。
ヒイロは右手で触れる者全てを殺すことができた。
そして、その能力の発現に気付かなかったヒイロは両親を触り殺してしまった。
ヒイロの心は折れた。
自分の事を愛してくれた両親を殺してしまった。
そして、ヒイロの能力を知らない者は彼を引き取ろうとし、両親が死んだ場から動かないヒイロに触れ、また死んだ。
その光景を見たヒイロの心は黒く荒んでいく。
ヒイロの能力を見ていた人はヒイロを悪魔と呼び、村ではヒイロを殺すことが決定した。
ヒイロもそれを受け入れた。
ヒイロは自分が死ぬことがこの世界にとっての平和だと信じたし、誰も止める者はいなかった。
しかし、ヒイロを引き取ると言う者が現れたのだ。
村の人間は止めたし、ヒイロももちろん否定したが、その男はヒイロの左手を引いて村外れの自分の家まで連れて行き、ヒイロに食事を与えた。
ヒイロは驚き、食事を食べようとしなかったが、その男はヒイロに無理やり食事を摂らせ、ヒイロを寝かせた。
そんな日々が続き、ヒイロは段々と彼に心を開いていった。
ある日、その男は言った。
「お前に修行をつけようと思う。」
ヒイロは村には出られなかったが、彼が強いことは雰囲気で分かっていた。
「なぜ?」
ヒイロが聞くと、
「お前はその右手の能力を制御できるようにならなければならない。でないと、お前はまた、人を殺めてしまうだろう。それに、体術を覚えることで、その右手に頼らなくても身に降りかかる困難を退けることができる。お前には独り立ちできるようになってほしいのだ。だから、体術や能力の制御の他にも勉学も教える。」
ヒイロには拒否することは出来なかった。
もう二度と自分の能力で大切な人が死ぬところを見たくなかったし、この男のここまで優しそうな顔を見た事が無かったからだ。
そして、ヒイロは修行を始めた。
これは私が趣味で書く作品なので、何時に投稿するなど、発表はしませんが、楽しみにしてくれる方がいるのなら書き続けたいと思います。