第一章 「御魂世界事情」 第四話 ~失踪と神隠し~
謎の幽体離脱を果たした男を救うべくして動き出した大樹。話は少しずつ……大樹の知っている本来の現実から離れ始めていくのだった。
第四話 ~失踪と神隠し~
澪も学校が始まったせいか、昨日は部屋に泊まりにこなかった。引っ越した初日からずっと一緒に生活していたこともあって俺はなんとなく寂しさを覚えるのだった。なんとなくなんだからな。100%、完全に、完璧に寂しいわけじゃないんだからな。
昨日下校してきた道を今日は登校している。実のところ、昨日使った道は周辺を覚えるための回り道だったのだが……やはりあの事件が気になってしまって俺はその道を使って学校に向かうことにしたのだった。
例の家に目を向けると、男の母がずっと道を掃除しているフリをしながら周りをキョロキョロとしていた。きっと我が子の帰りを待っているに違いない。
男はと言うと、家の向側につっ立って母の様子をただひたすらに見ているのだった。俺は声を掛けることにした。
「よお」
「あー。甲賀か。おはよう」
この男……昨日より疲れたような表情をしている。というより、なんというか無感情というか。
「母さんと……話がしたいのか?」
男は少し笑って俯いた。
「母さん……。そっか。あの人は俺の母親か……」
俺はそれを聞いて、静かに考えた―――この「霊」っていう存在は人間の殻がないからなのか、記憶の消失を急激な速さで行っているようだ……。
「そうだよ。お前の母さん。昨日お前と話した時にお前自身がそう言ってたんだ」
「ああ。そうだったっけ。言われてみればそんな気もする」
昨日と違って明るい表情がほとんどないのも、もしかしたら感情を忘れ始めているからなのかもしれない。でも俺の名前を覚えているということは、忘れる一方ではないということでもある。ちゃんと思い出させてやれば少しずつ何か取り戻せるのかもしれない。
「……俺、お前の母さんに話がしたいんだけど、いいかな」
「どうして俺の許可が必要だと思ったんだよ。俺はさっきまで自分の母のことすらも忘れてたんだぜ?」
男は顔にはそれほど出さなかったが、悲しげな声音でそう言った。
「お前が忘れてても、俺が覚えてるからだよ」
俺はそう言い返し、母親に話を聞くことにした。母親は男と会話中、俺の方をチラチラと見ていたが……傍から見れば今の俺は独り言呟いてる厨二のガキだからな。近付けない雰囲気があってもおかしくはないだろう。
「すいません。いきなり聞いて申し訳ないんですが、何か探し物ですか?」
母親は俺のことを見て笑顔を作ってくれた。
「ええ。探し物をちょっと……」
「昨日、お子さんがどうとか……警察と話してるのを偶然見かけたので」
「ああそうだったんですか…」
「お子さん、行方不明なんですか?」
母親は作り笑いを少し崩してから俯き、語ってくれた。
「おかしいですよね……。確かに私の記憶では、一昨日まで家に一緒に住んでたんですよ? それなのに―――夫は何も覚えていませんでしたし、近所の人もそういう人は知らないと……。名前も思い出せませんし。まるで私がどうかしていたみたいになっていて」
どうしてこの人だけがあの男についての記憶を保持し続けているんだろう。もちろん、他の人の記憶から消えていることも疑問だけど、逆に考えれば唯一保持している人もまた異常だろう。女性は話を続けた。
「――――今日、朝起きたら気付いてしまったんです……。実は私……あの子の顔が今はもう思い出せないんです……っ!!!」
記憶保持している人も、記憶消失の例外じゃないのか。少しずつ消えていくんだな。―――それって怖いことなのだろう。とても辛いことなのだろう。
「今ならまだ、あの子を一目見れば……顔も名前も全部思い出せそうなのに!! どうして帰ってきてくれないのっ!! どうしてっ!!!」
女性は感情的に俺にそう言い放った。そして俺はただ視線を逸らしそれを聞いているしかなかった。自分の無力さを憎んだ。
ガキの頃はヒーローモノに憧れたことも沢山ある。「この世に悪があるなら正義の鉄槌を下してやる」と、そう思った―――……でも現実は甘くなかった。この世の悪はどこにあるのか? 何を以て正義、悪? 正義だと信じたもののために戦うヒーローもまた、誰かからしたら悪でしかないことに気付いてしまった今の俺は、自分が何をしていいのか分からなくなっていた。あるいはこれが大人になるということなのだろうか。
でも、どうにかしてやりたかった。「自分が無力じゃないと思いたい気持ち」もあるが、何よりも「こんな悲しい事件を見て見ぬフリしたくない」というのが大元の理由だった。
「きっと……いや、必ず息子さんは帰ってきます。だから、その存在だけは―――忘れないでやってください」
そう言い残して俺は再び学校に向かったのだった。時間がヤバい。俺は振り向かなかったが……男の母親は、目に涙を浮かべながら今の言葉に対して深く何度も頷いていた。
このままで終わらせていいはずがない。俺には貴女の息子さんも視えているんだ。お互いの記憶が消えてしまう前に、絶対に少しずつ真相に近付こう。答えを暴き出してやろう。
普段通りのめんどくさそうなジト目に戻ってもなお、俺はそう思うのだった。
案の定朝のホームルームに遅刻してしまった俺は、罰として担任の専門教科…現国の課題を多く出された。大事な昼休みだと言うのに……。少しでも課題を減らすべくせっせと学生という名の世間の役目を全うしていた。
―――それにしても……。
「アハハハハハハハハハハ!!! どうしたんだい大樹君! 手が止まっているけど!!?」
コイツうるせえッ!!! 例によって香取亮太である。人を怒らせるのが好きな奴だ。第一、人を怒らせて何がいいのか。何のメリットがあるのか。俺がドの付く程のMならまだしも、俺はナチュラルだ。怒る時は怒るんだぞ亮太!! 昨日モグラ叩きに遭ったのを覚えていないのか!? ああ、覚えていないのだったな。もう一度殺るか? いや、さすがに昨日のアレは罪悪感が無かったわけでわけじゃない。やっぱりやめておこう。だけどこの怒り……本当に人が殺せてもおかしくない!
亮太の口もストレスではあるけど、そんなことより担任の滝川は課題を出しすぎなんだよ。他の奴らはプリント2枚だって言うのに、俺はなんでこんな山積みなんだよ! 愛か!!? 愛故なのか!!? 俺の好感度はガタ落ちだぞ滝川!!!
昼休みも終わりが近付く。俺の机に山積みされていたプリントの山はほとんど片付いていた。舐めるなよ滝川……お前も知っての通り俺はそれなりに勉強できる方だからな? あ、でももう愛は要りません。めんどくさいったらありゃしない。
「ふぅ。このペースで終わるプリントなら……まだ少し残っててもそう時間掛からないな」
俺は安堵する。量を見た時は今日1日で終わるのか心配だったけど、1枚1枚が引っ掛けもなくスムーズに進められる問題ばかりだった。むしろ急ぎで作ったのか問題側の誤字脱字が目立っていた。
「さすがは成績優秀な大樹君だなぁ。もう終わっちゃうじゃん」
亮太はそう言った後、俺に聞こえないぐらいの舌打ちをした。中学も一緒だった俺にはその小さい舌打ちが非常に大きい音に聞こえた。言わばこれはコイツの癖なんだ。イジリ甲斐のないモノだと分かるとすぐに冷める。俺はその音を聞かぬフリしつつも、表情は少々の怒りを残した。
「今日も美珠さんとは一緒じゃないんだねぇ? あの子も楽しいんだけどなぁ」
亮太、俺には分かるぞ。お前のドス黒い感情が。異性だし知り合って間もないから手は出せないけれどイジりたくてしょうがないんだろう? 事実背景に暗い影が見えるぞ?
「だから言ってるだろ……。学校始まる前にちょっと話しただけなんだよアイツとは」
「美珠さんかぁ……。知ってる? ここじゃ結構有名な神社の巫女さんなんだよ?」
「ああ、そうらしいな」
「噂じゃ「結構ヤバい仕事に手を出してるんじゃないか」とか言われてたなぁ」
「ああ、そうらし―――」
聞き流していたはずの俺の耳に、聞き流せない情報が詰まって不快感を覚えた。
「ん? ヤバい仕事? なんだそりゃ」
「ふふっ! 食い付いたね大樹君」
こいつの顔は心底最低な面だな。そのニヤニヤを止めないか? 一生独身だぞそんなんじゃ。
「うるせぇよ……。で? どんな噂なんだよ」
「友達が真夜中に外を歩いてたら、血が付着した刀を片手にどこかへ走っていった美珠さんを見たんだってさ。友達は腰が抜けてそこから先は知らないらしいんだけど……。なんかすごい”危ないニオイ”がするよねぇ」
刀、アレのことなんだろうな、きっと。俺は今以上の面倒事は嫌だから面と向かって聞いたりしたくないけど……というか、彼女が正直に話してくれるとは思えないし。
「でもこの周辺に切り裂き魔だったり通り魔の話は無いし、見間違いだろ」
「それがさぁ。結構そう言うの見た人居るんだよねぇ。しかもさ、考えてごらんよ。切り裂き魔の話が無いってことが余計に怪しいじゃないか! じゃあなんで美珠さんは刀を持って真夜中どこかへ走るの? なんで刀には血が付いてるの?」
「いや、だからそれが見間違いなんじゃねぇの……?」
亮太はそこで一瞬黙った。すると今度は今まで以上に不敵な笑みをした。……? コイツのこういう顔を見るのは初めてかもしれない。
「ふっはは。なんだ。大樹君、そういうことかぁ」
「?? 何も言ってないぞ」
「いいんだよ気にしないで。こっちの話さ」
何なんだろうこいつ。どっちでどこの話をしてるんだろう。
「なあ亮太。お前、「謎の失踪事件」って知ってるか?」
先程からずっと普段とは違う笑みをしてこちらを見ている亮太が言う。
「知ってるよ? 僕はこの街のこと、大方リサーチは済んでるからねぇ」
「……なんか、すごいなお前って」
いつかその記者魂みたいなものが災いを招かないことを祈るよ。
亮太はその後、こんなことを話してくれた。
――――「謎の失踪事件」って言うのはね、この御魂市で昔から起こる怪奇現象みたいなモノの通称なんだ。
例えば、Aと言う人が謎の失踪を果たすとしようかな。するとその瞬間、Aがこの世に居た証拠が消えてしまう。ほとんどの人たちがAを忘れてしまうんだ。じゃあなんで「Aが失踪したこと」を認知できるのかと言うとね……Aのことを知っている人が少数ながら居るからなんだ。その人をBって呼ぼうかな。
BはAが居なくなったことを知っている。だから忘れさられたAのことを必死になって探すんだ。でも証拠が一切ないから警察は動けない。……いつしかそれは「Bの勘違いだった」ってことで処理されてこの世界は回っていく。だけど警察の記録にはある程度の事件データが残って痕を刻んでいく。それが「謎の失踪事件」って言われてるモノの内容だよ。誰かがそう言い始めたからじゃなくて、警察がそう名付けたんだ。
少し時間が過ぎてからもう一度事件を洗い出そうとすると、BはAのことを覚えていないらしいよ? これは警察官から直接聞いた話だから、大マジだと思うなぁ。
俺が遭遇したあの事件と絶対に関係があることは間違いなかった。忘れられていく人。忘れたくなくて必死に記憶にしがみつこうとしているけれど、だんだんとそのことすらも忘れていく人……か。
ていうか、亮太って警察官と面識あるのか。どんな人間なんだ? 結構すごい奴なのか? それとも少し前に問題でも起こして世話になったとか? まぁ、今はそんなことはどうでもいいか。
「「謎の失踪事件」っていう通称には、もう一つ違う呼ばれ方があるんだ」
「?」
「「神隠し」」
「神隠し……か。今の例から言うとBからすれば確かに神隠しなんだろうな」
「そうだねぇ。あと、それを裏付ける言い伝え……かなぁ」
…嫌な予感しかしなかった。昨日紅葉から聞いた時、俺はそんなことは馬鹿らしいとばかり思っていた。近所のお婆さんの入居者イジリだとばかり思っていた。それに、なんというか禍々しい響きが頭に残って……正直、怖かったんだ。
……。ここ御魂で古くから囁かれて来た「言い伝え」……もうアレのことから目を逸らすことはできなくなったと言うわけか……。
「―――”魔に気を許した者は己の魂を抜かれ、異世界へ連れ去られる”……だろ」
「そうそうそれだよ。ここに昔から住んでる人たち、その失踪事件を「神隠し」って言って恐れてるんだってさ。まぁ僕からしたら「何言ってんだこの人たち」って感じだけどねぇ」
無関心で無神経な香取亮太の話を聞きながら、俺は全身に汗が吹き出すのを感じていた。昨日今日で起こった事件―――ハッキリ言って「記憶操作」なんていう荒事ができるのは……人間というより……確かに”人以外の何か”の仕業と考える方が自然だ。
そして、もう一つ俺の脳裏に浮かんだものがあった。
―――”彼女”に正直に話してもらうしかない。
昨日悪魔の話をした時アイツは間違いなく怪しかった。絶対に何か知っているんだ、彼女は。
「どうしたの大樹君?」
「……いや、なんでもない」
昼休みの終わりを告げるチャイムの音が鳴り渡った。
「おーい大樹君。今日は一緒に帰って君の家で遊ぼう! 一人暮らしを始めたことは既に分かっているよ?」
「悪い。今日は忙しくなりそうだからダメだ」
「うーん……。そうかい? まぁ、宿題も多く出されてるしね。今日は引き下がってあげることにするよ」
「何様だよお前は……」
案外簡単に亮太は引き下がってくれた。こんなに話の分かる……というより空気の読める奴だったっけ? こいつ。
帰りのホームルームも終わって、ものの数分。紅葉の姿はもう教室には無かった。事態は一刻を争うってのに……。
「亮太、紅葉がどこ行ったか知ってるか?」
「今日はすぐに帰るって友達と話していたよ」
「お前、盗み聞きは良くないぞ……?」
「あはは、いいだろ? 君のためを想ってさ」
「……んん」
俺は小さく唸った。確かに今は少しでも情報が欲しかったところだ。神社に行けば会えるかもしれない。それにまだ教室を出てそんなに時間は経ってない。きっと急げば途中で見つけることができるはずだ。
「じゃあ俺も帰るから。またな!」
「はいはい。気を付けて帰りなよ大樹君、世の中物騒だからね」
「お前みたいな奴に気を付けてれば大抵大丈夫だよ」
「はは、ごもっともかもしれないねぇ」
俺は教室を出た。早く紅葉に追いつこう。
幸い学校を出てすぐのところで紅葉を見つけた。声を掛けようとしたが、よくよく考えてみると紅葉が味方だという保証がない(「人殺しはしない」ということだったが……信じていいのか分からない)のでしばらくは後ろからこっそり後を付けて様子を見ることにした。
静かに尾行していると、どうやら紅葉が向かっているのは「真っ直ぐに自分の家」ではないようだった。方角が違いすぎる。
紅葉が曲がった角を俺も数十秒後に曲がる。曲がった先で……。
「……!?」
紅葉の姿が消えた?
―――「だだだ、誰ですかっ! 警察呼びますよっ!!」
先に角を曲がったはずの紅葉がいつの間にやら俺の背後を取って顔のすぐ右に刀を構えている。拳銃を構えている警察よりよっぽど危険な奴だ。どちらかと言えば強盗に人質にされて銃口を頭に付けられてる気分に近い。いずれにせよこれじゃ警察を呼ぶ前に消されかねない。
いや、分かっていた。そりゃあずっと後ろから付いていけば変だって気付くよな。だが敢えて俺は軽く両手を挙げてホールドアップして余裕な雰囲気を作って言う。
「いやあ待て待て。黙って付いてきたことは謝るけど、俺だってお前に聞きたいことがあってね」
あれ? 実は少しビビってるんじゃないか? 俺から発せられたのはイメージとちょっと違う言葉だった。本当はもうちょっと渋い感じで「フハハ、気付かれてしまったならばしょうがないな」などと、どっかのスパイ物的な言葉をイメージしていたはずなんだけどな。
紅葉は俺が甲賀大樹であることを確認するとすぐに刀を消した。
「ふぁぅぅ。大樹君じゃないですかぁぁ……。ビックリさせないでくださいよぉぉ」
「いや、待って。角曲がったらいきなり刀で斬られかけた俺の気にもなって……?」
「そ、それは……自業自得では、ないかと……」
正論なのに申し訳なさそうに紅葉はそう言った。気弱だなぁ。
「それで、お前どこに向かってるんだ? 家は方向が全然違うだろ?」
するといきなり彼女は真剣な顔をした。恥ずかしいのか目は合わせないけれど、しっかりとこちらを向いている。
「……」
「そろそろ、大樹君も「こっちの世界」に気付く頃だって思ってました」
「?? いきなり何のことだよ」
「「失踪事件」について、聞きに来たんじゃないんですか……?」
……美珠紅葉っていう女の子は、鈍感でほんの少し挙動不審であまり人付き合いが得意じゃないっていうイメージだったけど。思うほど鈍感ではないな……。
「あ、ああ。まぁな」
「付いてきてください。今回の現場にはもう行ってみたんですよね?」
ふむ。「今回の現場」というのは詰まるところ、きっとあの男の家のことだろう。俺は頷いた。
「……にしてもびっくりした。やっぱり紅葉も「失踪事件」と関係があったんだな」
「はい。ホントは隠し通したかったんです。でも”この子”が「大樹に気付かれるのは時間の問題」だって言ってたので……。ある程度、心の準備はしてました」
紅葉は自分の胸に片手を優しく置いて「この子」と言った。自覚はあるのか……もう一つの自我があるってことに。二重人格ってそういうものなのか?
「……。一つ、お前に聞かなきゃいけないことがある」
「はい、なんです?」
俺は足を止めて、意を決して紅葉に聞いてみた。
「――――お前から見て、俺は敵なのか? 味方なのか? ……それをハッキリさせておかないと俺はここから先に進めない。いや、進みたくない」
これで「敵です」と言われたら全力で逃げようと思う。紅葉の運動能力は4階から地上に落下しても余裕でピンピンしてるレベルだ。当然逃げられるとは思わないけど……まぁ、結論として俺をこのまま生かしてはくれないだろう。
紅葉はその愛らしい笑顔でハッキリとこう返事した。
―――――「私は、何があっても大樹君の味方ですよっ♪」――――
改まってそう言われると、なんだか恥ずかしい。紅葉もなんとなく赤面していた。
「……お前、結構話せる人だったんだな。いつもモゴモゴしてて何言ってるのか分からない系の人だと思ってたんだけど、ちゃんと意思は伝えられるんだな」
「ふぇぇ。今の発言でモゴっちゃったら絶対敵と間違えられるじゃないですかぁ。それだけは絶対に避けないといけなかったので」
「いいんじゃねぇかな。……そういうところ、かわい―――かっこいい人間だと思う」
今の俺の意思は、伝わらなくてもいいと思った。
お疲れ様です! 読んで頂きありがとうございます!!(UP時間が夜になってしまい申し訳ありません……!)
さてさて大樹君、ようやく現実離れを始めましたね。いやそれは先週からか。そんなこと言ったら最初に紅葉ちゃんと出逢った時からか。
今更ながら言っておきますと、この「御魂の神樹!!」、サスペンスSFではないので謎は結構な速度で謎のままになります。ああ、でもまぁ実態はだんだんと表立って来ますけどねw ええと、なんて言いたいかというと、「無駄にシリアスなシーンはありません!」ってことですはい!!!wwww
ホラーみたいな? 恐怖な感じはあんまりなく今のところ書けているんじゃないかなぁと……。でもそういうのって人によりけりだし、僕のあんまり怖くないイメージが人にとってはホラーそのものだったりしちゃうかもしれませんね!! その時はごめんなさい大変ごめんなさい!
今週もそんなに物語に急変はありませんね。サラっと読んでもらえると思います。
来週がこの「御魂の神樹!!」の好き嫌いをハッキリさせる最初の線引きになると思います。僕の中の設定がどれだけ文として表現できているのか……不安もありますが、頑張ります!